抗がん治療、そして民間治療

こんにちは、CMBOです。

今回は抗がん治療、そしてそれに付随してよく話が出る民間治療について私が感じた事を書いて見たいと思います。

まず私自身が骨髄異形成症候群という病名を診断されて約2年半。病状が悪化しなんとか骨髄移植を受けることが出来、移植後そろそろ1年が経とうとしています。術後の体調はほぼ順調と言っていいと思います。

しかし、ドナーさんが確定するまでは体調が徐々に悪化していく中、自分自身ももっとこの病気について勉強するべきだと思い自分なりに調査して行く間に色々な発見がありました。抗がん治療を声高に否定する医者も多くいらっしゃいましたし、更には抗がん治療を拒否し民間治療に賭ける患者さんも大変多くいらっしゃるという事でした。

私は血液のガンに関する治療は多少経験しましたが、他のガンの治療についてはその内容について対して詳しい訳ではありません。しかも血液のガンについては他の臓器のガンと違って「体を開ける」という治療がありませんので患者側の恐怖感はかなり低いと思います。

その部分では治療に正面から向き合い易い部分はあるかもしれないのですが、でもやはりガン治療については「理不尽」と感じる事が都度都度ありました。完治する為の最終選択は骨髄移植なのですが、その処置の後の患者の容態については保障されるものではなく、それどころか半数近くが術後3年程度しか生存できていない結果を見ると「やって見なければ分からない」治療としか思えないからです。

少なくとも血液のガンについては基本後追い治療。粗っぽい言い方をすれば「この状況だからとりあえずこの方法を試してみて、ダメだったら別のこの方法をやってみよう。」というイメージの治療に思え、ピンポイントで状況を改善させるものではありません。

私自身もその状況には十分に納得できるものでは無かったですが、最も完治の可能性が高い治療が骨髄移植だと言われてそうすることにしました。ただやはり他の患者さんにブログやsnsを見ると移植にかなり抵抗感をもつかたも大勢いらっしゃるようです。現代の医学ではこの処置が限度だと思われるのですが、やはり今のやり方ではどうしても「そんなハイリスクローリターンの治療に命を掛けられない」と思うのでしょう。

特に、病気の治療だけでなく生き方そのものも、少しでも合理的であり成功度の高い方法を熟孝して選択する人生を歩んできた方にはあまりに非合理的なものに思え身を託す事を拒むのは何となく分かります。しかしそこから更に根拠のない民間治療に切り替えてしまう人が多くいるのです。このあたりの精神的葛藤はどう推移したのか?これを考えてみました。

癌に侵され、民間治療を行なっていたと言われ、既に故人となられた方については下記の方々が有名かと思います。

● スティーブ・ジョブズ さん(享年56)

膵臓がん判明後、最初は抗がん治療を拒み食事療法等に代替療法を選択。9ヶ月間試みるも効果が上がらず妻の説得で抗がん治療を開始。最後は代替療法を行なった事を公開していると雑誌のインタビューで語っている。

● 川島なお美さん (享年54)

胆管がん。胆嚢摘出後、標準治療を拒否し食事療法や金の延べ棒で身体をさするという民間療法に次々と取り組む。

● 小林麻央さん (享年34)

乳がん。標準治療は行わず温熱治療や酵素治療といった民間治療を1年半取り組む。その後乳がん専門医の診察を初めて受けた1年4ヶ月後に死去。

● さくらももこさん (享年53)

乳がん。最初に行った抗がん治療の副作用がかなり辛かった為民間治療に切り替えた。

● 忌野清志郎さん (享年58)

ガン性リンパ管症。声を失うのを避け玄米菜食法等の代替治療を選択。

どうしても例にあげるのが芸能人、ミュージシャン等の表現者になってしまうのですが、この方々はやはり特殊ですよね。容姿・見た目の問題が一般人より君かける部分の比率が高いと思われますのでどうしても脱毛、乳房の切除、発声機能の消失を伴う抗がん治療は回避しがちな考えに行きつきがちなのかもしれません。

またそれはやむを得ない、一か八かの選択であったとしても、後から報道する側があたかもプロ魂を貫いた美談のように語り継ぐケースも見受けられます。例えば清志郎なんかはほぼ死を覚悟した上で、“あがき”としての代替療法だったと思います。彼にとって声を失うことは生きている意味が無いものだったと思います。

我々一般人にとっては有名人の民間療法はどこか遠い夢の国で起こっているおとぎ話だと捉えるべきなのです。自身に資産があり、何百万何千万の支払いがなんとも無いのでしたら、標準治療を行いながら補助的に民間治療を試すのもいいのかも知れません。しかしそれが出来ないのなら正攻法を地道に行うしか無いと思います。

とにかく一番まずいのが色々な代替治療に手を出すこと。医学に無知な私でさえも『代替治療に寄り例え症状が良くなったとしても、何が良く効いたのか判別不明』と思いますよ。代替治療わやり始めた瞬間調子が上向いたとしても、それは標準治療がようやく効いてきたのかも知れませんし、それはどうやって判断するのでしょう?

標準治療は効果が現れるのをひたすら待つという処置が多いようなので、副作用に苦しむ患者側はどうしても疑問視しがちになると思うのですが、やはり愚直に治療に取り組むべきなのです。標準治療は数多くの治験用生物が犠牲になり、更にある程度のデータを集まった上で徐々に人でも効能を試しつつ、数多くのチェックを通過したものが国から認定されるのです。

しかぢ、依存性の強い人、そして標準治療の効果が中々現れず、副作用の痛みに苦しむ患者さんは「断定的なひとこと」に弱いと思うのです。やはり難病治療においては色々なNG事項や注意すべき行動を伝えられますので、何が良くて何が悪いかわからなくなる事が多いと思うのです。そんな時『これさえ飲めば全て解決する!』と言ってくれる人は神様か何かだと勘違いしてしまうかも知れません。

でもそうなる前によくよく思い直して欲しいのです。もしそれを勧める方が目の前に現れたとして、その人はあなたの事を詳しく聞くでしょうか?結局「自分の持駒」にたどり着くためだけのトークをしていませんか?あなたがとても訴えたい日々にあなた独自に辛い状況には興味がないと思いますよ。

私は骨髄移植を希望していましたが、ドナーさんの確保数を広げる為昨年3ヶ月間で22キロのダイエットに成功しました。成功の原因は栄養士さんに協力してもらってバランスの良いメニューを作りそれを忠実に実行したからだと思います。サプリ的なものや激しい運動は行いませんでした。人それぞれで体質・体調は違うのです。またそれは周囲の状況によって変わってきます。状況の変化によって対処法を再検証して軌道修正していくことは凄く効果的だったなと思いました。

そしてその前に、有名人がよくダイエットの宣伝を行なっている某R社の話を聞いた事がありました。そこの中で「取り組む方全員に自社が指定するプロテインを指定量飲んでもらう」という決まりがありました。私は「ああ、これを買わせるのが大きな目的なんだな」と思ったものです。

仕事でもそうですが、毎日同じ事を繰り返していてもその人の進歩はなくいずれ他者から追い抜かれてしまいます。標準治療だって、すくなくともチーム医療を導入している大病院であるならその患者さんの治療方針、対処法については随時打ち合わせがおこなわれており、それに基づいて治療が行われているのです。

標準治療を勧める人、それは善意の人も沢山いますが、あなたを騙そうとしている人、そうでなくてもナイチンゲール症候群的発想から(人を救う行動をする事で自分の虚しさの穴埋めをしたい)安易なアドバイスをしてくる方が紛れ込んでいるものです。

もちろん、ガン患者を抱える全ての病院がベストの対応をしているとは思えませんが、芸能人のような特殊な理由がない限り標準治療をベースとすべきなのです。

人を騙そうとする人は、弱った心の人の存在の匂いを嗅ぎつけるのに秀でています。そしてとても残念な事に一度騙された人には別の騙そうとする人がそこらをウロウロしていてその人を騙す次の機会を狙っています。

抗がん治療に苦しむ患者様がた。治療は辛いかと思いますが、甘い誘い水には乗らないよう十分お気をつけください。戦うのはガン細胞一点に絞りましょう!

今日はこんなところです。

それでは、また。

#抗がん治療

#民間治療

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