(18) 入院、無菌室へ。

会社の引き継ぎも無事済み、7月中旬よりいよいよ入院となりました。
私の目標は9月の2度目の3連休までに退院する事。2ヶ月ですね。

部屋は個室の無菌室。病院によっては面会者さえも室内に入れないような
施設もあるようですが、この病室は天井にどでかい送風システムが
ついている以外は一般病室とほぼ同じでした。
ちなみに問題の骨髄移植もこの部屋で行うとの事でした。

このシステムで常に室内の空気を循環させ、空気を淀みなくさせるのです。
他の病院も同じかはわかりませんが、この部屋の室料は無料。
治療の性格上相部屋というわけにもいきませんし、かといって金銭的に
厳しい患者さんが無菌室から少しでも早くでたがるのを防ぐためでしょうか。
ただ、移植が終了し、ある程度症状が退院に向かえば相部屋、もしくは
有料の通常個室に移らねばならないようです。後食事代は別でした。

結局私は幸運にも最後までこの無菌室で暮らせました。便宜を図って
もらったという訳でなく、病室の空き具合のバランスを取るため
そのような処置を取ることもあるようです。

これは助かりました、有料の個室は最低1日約6000円で、
そんな金銭的余裕はありませんでしたし、相部屋にしても、
これは後から実感したのですが症状がひどくなり常に呻いている患者さん
も多く、申し訳ないが同じ部屋で過ごすことは非常に精神的にきついな
と思ったからです。

入院後、私の担当医は別の先生に変更になり、その上司にチーフの先生が
ついてくれました。現在の私の担当医です。さらに一人の看護師さんが私の
担当になりました。

私は心構えとして、先生の言う事をよく聞くのはもちろんですが、
看護師さん達を味方につけなければ、と思っていました。
私は普段は無口でブスッとした男です。
感情を表すのも苦手です。
ただし、移植後強い副作用が出て、自身が肉体的にすっかり弱ってしまった
場合を想定して、情けない姿になっても遠慮なく会話ができる関係に
なっておかねばと思ったからです。

志の高い看護師さんであっっても、やはり人間ですから友好的な相手に
対してはいい情報を教えてくれたり、より親身になって対処してくれるの
ではないかと思ったからです。
担当の看護師さんには正直にその事を話し、入院中はガンガン明るく何でも
話しかけるから!と宣言しました。

では、私が無理して明るく振るまったかと言うと、割とそんな訳でもなく
初対面の人ばかりだから自然におどけたり冗談を言ったりできました。
これが職場とかだったら「自分を変える」と言っても中々難しいと
思います。以前の自分を知っている人が沢山いますから。
入院は自分を変える絶好のチャンスだとつくづく思いました。

それから、私のいたフロアの看護師さん達は皆若くて可愛い女の子ばかり
だったのも少し、、、いや相当(笑)前向きに治療に向かえたと思います。
職場の課内はその時は全然女性さえもいなかったですし、毎日入れ替わりで
若い女性と話せるのはとても新鮮でしたね。

こう言う事を書いてると、私は看護師さん達をキャバクラのおねーちゃん
みたいな目で見ているように思うかもしれませんがそんな事はありませんよ!
逆に彼女達の多忙さ、テキパキとした仕事ぶりに何度も感心させられました。
後々書くつもりでしが、私が彼女達の迅速な対応に驚嘆して、「今まで自分は
どれだけ甘い考えで仕事に取り組んでいたんだ」と思う事件もありました。

こんな事を書くのは、私が20年前に糖尿病で福岡市の天神のど真ん中にある
大病院に入院した時のイメージが拭えていなかったからです。
私は6人の相部屋にいたのですが、1人の看護師さんが担当で、採血の際は
世間話しながら注射、その後も毎回5分くらいは世間話をしてたの人を
回る、と言う感じで昭和テイスト満載のゆったりした動きをしていました。

しかし、今の病院、この病棟での看護師さんは病室を回る際は常に
キャスターのついた机台車にパソコンを乗せて移動。患者の状況報告
は即座にデータ入力を行い情報が随時共有できるよう徹底されていました。
棟の看護師さんはおそらく30人くらいはいたのではないかと思うのですが、
病室に来られるのは毎回と言っていいほど違った人が来ます。
それが30分程度の時間差であっても私の情報は確実に共有されていました。

もちろん相談事があれば親身になってのってくれるのですが、普段は
あまりにテキパキ動いているので、以前のように世間話でのんびり声を
かけるのも憚られる雰囲気でした。
ただしかし入院生活を思い返してみると「看護師さんから優しく対処して
もらった」と言う印象が一番なのです。
術後激しい副作用に襲われるのですが、その思い出より上なんですね。

私の入院中の容態が急激に変化することがなかったのも、先生方の
治療がもちろんなのですが、この看護師さん達の優しくて厚いフォローが
大きかったように思います。

私も彼女達の状況を考慮して、短いやり取りでかつ笑いを誘うような
「ネタ」を考えるようになり、極めて良好な関係を保てたと思います。
入院生活は気持ちが暗くなりがちです。
いかに楽しい事を自分で見つけるか?と言う事は非常に大事な事だと
思いました。

今日はこんなところです。

※私はずっと「看護士」と書いていましたが、現在では「看護師」
に統一されているようですね。今回分は訂正し、
今後は「看護師」表記に変えて行きます。よろしくお願いします

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