⑤ 築35年の実家売却 高齢者マンション新生活あるある

こんにちは、みやけです。

しばらく中断していましたが、昨年夏から私が関わっている実家の売却問題の続きです。といいいますか、この件については昨年下半期から自身の休日はほぼこれに関する対応、勉強、資料収集に充てており、そんな中歯を食いしばりながらこのブログを書いている、といった状況なのです(←書くのやめればいいんですがw)

おかげさまで売却先はほぼ固まり、不動産会社との契約書を締結、間もなく家の解体も始まろうかというところです。その間私自身予想以上に心的な負担を強いられたのは母の引っ越し問題です。と言っても引っ越し先は苦戦しながらも既に昨年末確保しており、既に家賃を支払っている状態。「準備」もせずに80歳の高齢者を長年暮らした一軒家からマンションの暮らしに移らせたら混乱するだろうと思い、1ヶ月の猶予期間を設けたのです。しかしこれが予想以上に難航!

高齢者が急にマンション暮しを始めた場合、意外と気が付かない問題点がたくさんあることが判明したのです。ただそれは世の中の全ての事に興味が薄い私の母独特の感性なのかもしれませんが、読者の今後の何かの参考になるかと思い今回列記してみたいと思います。

① 2段階チャイムがピンとこない!

これは ある意味かなり新鮮だったですね。私の実家は一戸建てで小さな庭があるのですが、訪問者があると玄関先でピンポン鳴らしているのが室内から分かる訳です。それが誰かを目視で確認して、インターホンで応答「どうぞ~」とまずは敷地内に招き入れ、建屋のドアの前に来たタイミングでドアのカギを開け対面する、、、という昭和、いや現在でもそれが一軒家の基本的な対応だと思うのです。

ただしオートロックのマンションだと建物の入り口でいったんピンポンの応対をし、部屋の前に来たところで再度ピンポン応対して開錠という流れになる訳ですが、これが理解出来ない!一軒家暮らしが長いとどうも客人を敷地内に入れることにハードルをつけなければならない事にピンとこない様なんです。1階のオートロックを解除すると、即座に玄関の鍵も解除して待ってしまう。。。一軒家の感覚から抜け出せないわけです。

高齢者と接してくると、長年の「しきたり」からは中々脱却できない事は身に染みて分かってきます。そして母を愛する息子はw、関連する画像を撮りまくってこんなPDF資料を作成する訳です。ここまで明示すりゃ分かるだろ!ということで!(インターホンに映る怪しい中年男性は勿論私!)

マニュアルとしては稚拙な内容ではありますが、以前私は勤務先の業務マニュアルをパワーポイントで作成したばかりであるので、まあこんな感じかなあ。。。

② メールボックスの暗証番号がピンとこない!

一軒家あての郵便物が入るメールボックスの話です。最近のレターボックスは暗証番号があるのでしょうけど実家は鍵も何もない普通のスチール製の郵便受け。誰かが中身を持ち去っても分からないし、そもそもそう云う事があるかもしれないという事を想定していない。当然移転先のマンションにはダイヤルロックのメールボックスがある訳ですが、これがまたピンとこないのですな。なんで自分の持ち物に鍵をかけなければならんのだ!という。。。

スマホの暗証番号はそれなりに使いこなしているのですが、意外とこのダイヤルロックというのはほとんど経験がなかったとか。。。ただしかしホンマかいな?という疑問もあるのですが、銭湯も行かないし、旅行に行ってもすべからく人任せの母ですから使用経験がなかったのかもしれません。なもんでまたまたPDF資料を作る訳です。ここまでせんと分からんのか?と思いつつも。。。

ここまで来るとこれまで自分自身が普通に生活の中で行ってきたことが、高齢者にとっては未知の世界であることが多々あるのではないかという疑念が消えなくなる訳です。色々ヒアリングしていくと。。。

③ ゴミの分別・一時保管の流れがあやふやになる

じゃあ、これまでどうやっていたんだ?という事になる訳ですが、実家の物置を久しぶりに開けてみると燃えないゴミが分別されないまま満載になっていました。現在は母一人暮らしなので溜まっても微量で済んでいたのですが、、、そして燃えるごみは流石に分別してはいますが、家内のゴミ箱に入りきらなくなると袋ごと物置に突っ込み、ゴミ出し日まで貯めていたようです。道理でにおいがきついし。。。

これは「ピンとこない」というよりは加齢で分別する気力も無くなっているように見えました。そうなると「ゴミ出しのルーチンはベランダを活用してこのようにすべきである」という指標のPDF資料をまた作る訳です。

作家の林真理子さんが、介護について「より相手のためになるようと思って行動すると負け」というようなことを語っておられましたが、至極名言だと思います。「相手は何もわからない幼児」だと認識してゼロベースから対応する方がかえってこちらがカリカリしない。高齢者の認知機能は衰える一方なんだから「自分の親だからこれくらいはやれるだろう」と期待したら、それがかなわなかったとき失望の方が大きいし、その後もなんとか期待してしまう。現実を見据え「無理なものは無理」と割り切ることが一番です。

そしてですね、高齢者にとっては環境の変化のストレスはかなりの負担であることはよく知られた事実です。我が家の引っ越しは家屋の内部腐食のであり長期的に計画されたものではなかったため私も母も心の準備は出来ていなかったと思います。母についてはここ数ヶ月「あれっ?」と思うようなことが多くなりました。「認知症の初期症状ではないか?」と感じることが多々あるのです。

現在母は要介護1ですが。認知症と判断されると親族の負担は減るのですが、本人の行動には制限が出てきます。そして現在ようやく終わろうとしている土地相続・売却の手続きもいろいろと障害が多くなります。そこには気づかずに対応していましたが、結果的にある意味ギリギリ間に合ったと言えるのかもしれません。

そう考えると、昨秋2階のバルコニーの鉄骨の一部が落ちてきたのも「もうそろそろ処分した方がいいぞ」という祖先の警告だったのかも知れません。

今日はこんなところです。

それでは、また。

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