「お客様は神様です!」なんて誰が広めた!?

こんにちは、みやけです。

今回はちょっと視点を変えた話をしてみたいと思います。

以前私はこのブログで「元々の意味を間違えて伝えられている言葉」について書いてみました。ひとつは「健全なる精神は健全なる肉体に宿る(実際は宿かりし)」という言葉、そしてもうひとつあげた「お客様は神様です」という言葉について今回書いてみたいと思います。

プロフィールにも書いていますが、私の本職は小売店の本部勤務。なので接客を行った経験はありません。ただしかし店舗勤務の人に聞く限りはこの言葉をぶつけられた経験は殆ど無い人が多いようです。

おそらく私の会社の店舗が専門性の高いハード系の商品中心に取り扱っている為、知識の薄さをなじられる事はあっても、過剰なサービスを強要される事は無いようなのです。どうも食品・消耗品を大量に扱うスーパー・量販店にこのワードを駆使して威嚇する輩が多いように思います。

大元はハッキリしています。有名ですよね?歌手の三波春夫さんが使い始めた言葉です。

三波さんは、とあるステージ上でアナウンサーから「お客様に対してどのようなイメージを持っていますか?」と聞かれ、「お客様は神様だと思います。」と答えたのがきっかけのようです。三波さんは後日、この言葉について

「舞台に立つときは敬虔な心で神に手を合わせた時と同様に心を昇華しなければ、真実の芸は披露できない」「お客様を神様のつもりで芸を行わないと真の芸は披露できない」という趣旨の説明を行ったそうです。素晴らしい言葉だと思います。

三波さんはそれ以降、この言葉は多用はしましたが安売りはしていなかったと記憶しています。また、芸人のレッツゴー3匹や坂上二郎さんもギャグ的に使っていたようですが、私にはあまり印象に残っていません。

私の記憶の中ではこの言葉を自虐的に乱用し、安っぽい言葉に変えてしまった犯人はハッキリ記憶されています!その人は、、、、

金ヤンこと金田正一さんであります!

ああ、言うてもうた。。。。(笑)

最近の方はご存じない方も多いかも知れませんが、1960〜70年代にプロ野球の国鉄スワローズ&読売ジャイアンツに所属、前人未到の400勝を記録し、プロ野球史上最高の投手と言っても過言では無い活躍をされた方です。

そして引退後はロッテオリオンズの監督に就任。その屈託のない明るさと持ち前のサービス精神を遺憾なく発揮し、チームを日本一に導きつつも当時人気が急落し存亡の危機に仰いでいたパリーグの人気向上に大きく貢献した御仁なのです。

私としても、もう既に鬼籍に入った金田さんを態々引っ張り出して、晒し者にするのはなんとも忍びないのですが、当時から違和感を持っていた氏の行動には「いつかどこかで発表せねば!」と思っていたのであります。

なお、金ヤンが「お客様は神様です」と盛んに言っていた、と言う情報はほとんどネットでは引っかかりません。なんでだろう。。。。福岡在住の私は当時は(西鉄)太平洋クラブ、及びクラウンライターライオンズのフアンでした。ライオンズと遺恨試合を繰り返していた相手のロッテ。この監督である金ヤンがこの言葉を連呼していたのは私の記憶に鮮明に残っているのです。

当時ロッテは我がライオンズや、日本ハムファイターズと乱闘が常にセットになった血生臭い試合を繰り返していましたが、金ヤンは試合後必ずと言っていいほどこの言葉を両手を広げておどけ気味に訴えました。子供心にも「プロなんだから結局のところお客さんを集めたもん勝ちなんだ!」そう言っているように聞こえました。

特に「敵チームならず敵のファンであったとしても敵意を剥き出しにして挑発する」「逆に味方で有ればチームメイト及びファンも含めた身内はどんな振る舞いをしようが徹底的に庇う」という姿勢には嫌悪感を持ちました。敵に敵意を露わにするのは兎も角、味方で有ればどんな振る舞いをしても甘やかし、受け入れてしまう。そこがなんとも嫌でした。

もちろん小中学生時代の思い出ですし、私の思い込み・記憶違いもあるのかも知れません。でも金ヤンがお客様に対してあまりに卑屈な媚び方をしており、私は「お客なら何をしても許されるのか!」と思ったものです。。。。。。7〜8年後ですが。。。。

でも金ヤンのこのパフォーマンスは我々の世代に結構刷り込まれのではないかと思うのです。あまり若い人は言わないのではないですか?この言葉。まあ、当時のパリーグの世間への影響度はそれほどでもなかったですが。。。。

話を現実に戻します。そもそも販売店が仰々しい接客をするようになったのは、ここ15年前後ではないでしょうか?そもそも私が子供の頃の個人商店なんぞ客が店に入ってきても店主は一瞥するだけで「いらっしゃいませ」も何も言わんない店はザラにありましたよ!

いつからでしょうか、接客する側の過剰な対応が目立ち始めた気がします。以前私には行きつけのメガネチェーン店で定期的にコンタクトレンズを購入していたのですが、そこのスタッフはほぼ女性で、接客をする際、私はソファに座り、販売員はタイトスカートなのに床に片膝をついて接客するのです。

それはCAというよりは風●嬢っぽいので、私は「恥ずかしいので普通に椅子に座って接客して欲しい」と言うと、「会社の接客ルールなのでそれは出来ない」との事。ここのメガネチェーンのオーナー、、、、女性社員をどのような目で見ているのでしょうか。。。。シティとか言ったっけ??

まあ、それはともかく、近年の過剰接客にドップリ浸り、ここ最近は社会から爪弾きにされるようになった50〜70代位のモラルの低い人達が勝手に「伝家の宝刀」を正論として振りかざし若者に迷惑をかけているのでは?そう思うのですよ。

そしてこれは、内心客を見下しつつも、社員に過剰接客を強要してきた企業の責任も大きいと思います。

あたりまえの話ですが販売という仕事は商取引であり、双方対等です。「客」は「取引先」であり、それ以上でもそれ以下でもありません。「お客様は神様だろう?」などと言うアホな妄言は断固突っぱねるべきですし、まずは企業こそが社員を守るべきなのです。

そして経営者は気がついているかどうか知りませんが、どんなに安くても、どんなにいい商品を揃えていても「あの店は客層が悪いから行きたくない」という人は沢山いるのですよ。店にクオリティを上げる為にも客の横暴さは認めてはいけないのです。

今回、話を分かりやすくする為に金田さんを画像付きで紹介したのは申し訳なかったです。すいません。

でもやはり私の記憶の中にはしっかり残っていますし、それに影響された中高年は多いはずです。なんだか結局は恒例のプロレス妄想企画のような決めつけ・思い込みのオンパレードになってしまった感がありますが、如何でしたでしょうか?

さあ!30日の日曜は危険物乙4資格試験!今度こそ「やったるでぃ!」(←全然反省してない)

それでは、また。

#お客様は神様です

#金田正一

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