こんにちは、みやけです。
今回は私の身の回りで起きたちょっと、、、いやかなり腹の立った話について書いてみたいと思います。というか自分自身も情けなく思う話なのですが、、、、

まず私は勤め人なのですが、某地方小売店の本社勤務なのであります。現場の仕事ではないので結構本社主催の会議に参加する事が割とあるのです。そのひとつに●●安全委員会という会合のメンバーの一人となっており、何をやっているかと言うと、社内で発生した労災、事故、人間関係のトラブルを定期的に報告し、情報を共有し、対策を練ろうという趣旨のものです。
社内各部署から1名が参加、その他社内のNo3である営業本部長、産業医も参加し、社長お気に入りの総務課のうら若き女性が司会を務める会議であり、最近はもっぱらリモートでの開催です。私は部内で最も暇な立場なのでメンバーに入れられたのですが、他の部署からはそこそこの役職者が参加しているので、結構居心地が悪い場でもあるのです。
そう書くと何やら大層な会議に聞こえるかも知れませんが、実際は全然そんな事はなく、ただ結果だけ報告して、何となく感想を言い合うという、「やっている事」におそらく意味があるのだと思います。お役所向けに仰々しく設置しただけのものであり、忙しい社員にとっては全く意義を見いだせない内容でしょうね。
ただし、そのような状況であるなら、社内の衛生管理がしっかりとしているかというとそんな事はなく、特に店長・本部のバイヤー候補である40前位の働き盛りの社員の離職が深刻な状況になってる会社でもあるのです。

特にバイヤー(店頭に並ぶ商品をメーカーと商談して仕入れたり、売り場のレイアウト作成を担当)なんぞは本部の花形であり、出世欲の高い人は最もそこを目指す職場だと思うのですが、何故かうちの会社はバイヤーになった社員が数ヶ月後には離職してしまったり、果ては抜擢を望まない社員が山ほどいるのです。
何故なのか?答えは簡単で、バイヤーの教育というものを全く行わず、現行のバイヤーが辞めるとそれまでずっと店舗の売り場にいたまあまあやり手の社員をすぐ引っ張ってきて当てはめる、という事を繰り返しているからなのです。会社の売上を大きく左右するバイヤーって普通なら候補の社員を何年かかけて教育してから徐々に仕入の許可を与えるものなのですよ。
しかしうちの会社は、まだパソコンの動作もおぼつかない社員がいきなり特定の売り場の全責任者となる、、、いきなりそんな重責を与えられてはたまりませんよ。しかも結構な頻度で店長より低い役職で残業代がつく社員がバイヤーになったりするのです。
店長以外の役職だと「みなし残業」の手当が付くのですが、本来見聞を広める為ライバル店の売り場やメーカーの展示会に時間を惜しんで通わねばならないものですが、その片方で「残業代がつくから早く帰れ」と上司から毎日せっつかれているバイヤーなんぞメーカーからも舐められますよ。

そしてつい最近、バイヤーに抜擢された40前の有望社員が事例が出た翌日に急に会社を休み、それが続き、病院から「うつ病」の診断を受け、休職し数ヶ月休むという事態が発生しました。公にはならなかったものの、口コミでこの事は社内に知れ渡りました。
この社員、正確にはその部門で“アシスタントバイヤー”としてバイヤーの手伝いをしていたのですが、やはり今のバイヤーが辞めることになり、今度は後任に抜擢されつつも、アシスタントは置かれず、全部を一人でやる事になり絶望して心を病んだようなのです。
そしてようやく冒頭の会議の話に戻るのですが、本来社員の健康管理を考えるなら、この話題は出ていい話です。しかし話題はコロナの変種だなんだと全然関係ない話に終始し、提案される気配もありません。まだに出来レースそのものです。
しかし会議の終盤、社員の健康の話になった際、会社のNo3と言われている営業本部長が『やっぱり健康には気をつけないかんよ。バイヤーに引っ張り上げたら、いきなりうつ病になって出てこんくなるんやから、俺も最近頭痛がおさまらんから急に休むかもよ。』と述べ、リモート出席者からもザワっとした笑い声が起きたのです。
ただし、私は正直殺意さえ起きましたね。その全体の雰囲気に。でも何か抗議すべきではなかったか?それは悔やまれます。しかし言う方も言う方だが、何故周囲も笑うのか。。。。?
“社長の茶坊主”と呼ばれているそのNo3流石に名前を出すわけにはいきません。

しかし口が達者で、人への立ち回りがうまく、バイヤーの経験が無いのに営業本部長に任命されている男です。会社は色々と問題を抱えているのですが、たまたまコロナ禍で売上はupしているので、安穏と高待遇にあぐらを書いているように見える男です。
正直私自身は会社への忠誠心などとっくに捨てており、独立出来て辞めることのできる日を見越しながら生活のために働いているわけですが、このような「うつ病→ダメ人間」のような昭和感覚の思考を見させられるとガックリ来ますね。しかも笑うとは。。。。
彼は40代後半ですが、産業医も、人事部長も、財務部長も彼より10歳以上年上で役職的にそう差があるわけではないのにその発言を諌めないのか?司会の女の子もそう!でも私も何も言えなかった!自責の念が湧いてくる事の繰り返しです。
社内には一才公にしていないものの“メンタルケア心理士”を名乗り、うつ病のメカニズムも十分理解している者としては忸怩たる思いです。

まあ、これは象徴的な出来事だったわけですが、病気のものに対する“落伍者”的な見方、そして「病気なら医者にかかって治せばいい」という短絡的思考は、私自身復職していつも感じます。政府は病気と付き合いながら勤務を続ける「ながら勤務」を啓蒙してくれてはいますが、売上数百億の中小企業はまだまだ浸透するのは先の話だといつも痛感します。
うつ病ってザックリ言えばセロトニンやドーパミンという体内の分泌物質が何らかの事情でうまく生成出来ない状況というだけであり、人間的に良いとかダメとかそういう問題ではない!むしろ我慢が他人ではなく、自分に向けられてしまう優しい性格の人がなってしまうものなんですよ。
どこかであのオッサン、ギャフンと言わせたいものです。
オッさんと言えば?来週、4月1日に私は54歳の誕生日を迎えます。骨髄移植という大変な病気にかかりながらも誕生日を重ねられる事は有難いことです。
でも、段々と60歳が近づくのはなんとなく嫌な気分ですねw
それでは、また。
#うつ病
#バイヤー