こんにちは、みやけです。
連日の猛暑、皆様いかがお過ごしでしょうか?コロナ問題の疲れもあって心のバランスを崩している人も多いのではないかと思います。私は「今年はそんなに暑くならないのでは?なったとしても短期間だろう」と何故か勝手に思い込んでいたので非常にイライラした毎日です。私は計画が崩れると心もバランスが崩れるのですよ。。。。勝手に決めた事なのですが(笑)
さて、今日は心理学の話です。「アダルト・チルドレン」について紹介したいと思います。この言葉、10年ちょっと前くらいに流行った時期もありましたね。そのまま訳せば『大人になりきれない子供』という事になるのですが。正式名称は(AcoA)Aduit Children of Alcoholicsであり『アルコール依存症の親の元で成長した人』というのが元来の訳なのです。

しかしその後の研究で、アルコール依存症だけではなく、薬物依存やギャンブル依存、児童虐待など親や家庭環境に問題を抱える“機能不全家族”の中で成長した人が同様の精神的な問題を抱えていたことから、アダルトチルドレンという言葉が広まり、同時にその概念も当初よりは広い範囲を示すものとなったのです。
そしてここからが私の見解なのですが、”機能不全家庭”というの上に挙げたような明確に背景が存在しなくとも、親の精神的な不安定さゆえAC(=アダルトチルドレン、以下略します)の予備軍、もしくはほぼACである、という人達が相当数存在するのではないかと思います。
特に「虐待」というのが曲者で、必ずしも肉体的な攻撃だけを示すものではないと思います。精神的な追い込み、それは「産まなきゃよかった」「こんな子を産んだ覚えはない」というような直接的な表現でなくても、親が自分の孤独さを解消するために常に子供に精神的な依存を求めたり、”教育・しつけ”と称して普段の行動になにかと難癖をつけ追い込む、というのも十分子供の精神的自立を阻害するものだと思うのです。
ACにおける全般的な特徴としては
⑴ 常に見捨てられるのではないかという不安を抱いている。
いわゆる「かまってちゃん」と指摘される人がいます。非常にわかりやすい表現なのですが、言葉にするならこういうことなのです。よくSNSで、自分の状況は具体的に説明しないのに、「どうしたの?」というような相手からの声かけを貰うのを前提とするような書き込みをする人がチラホラ見受けられます。
ただ一言「辛い。。。」というような書き込みです。しかしこの状況について私は非常に気の毒に思います。こういう人たちは危険信号を発したいにも関わらず、周囲の人を信用できないから自分で自分の事を積極的に説明できないのです。
(2)常に親からの愛情が希薄だった為に生じる
とどのつまりはこれなのです。親だからと言って全てが自分の子供が大好きで愛を全身全霊で注いでいるわけではなく、残念ながらいじめのターゲットにしている親はたくさんいるのです。ACの連鎖ですね、ですのでそれを断ち切れる人は相当に稀有な存在なのです。

そしてACの家庭環境には以下の点が挙げられます。
・過保護や過干渉
・アルコール中毒などによる日常的な虐待
・両親の不在時間が長い場合
さらにはACのパーソナリティタイプとして以下のようなものが挙げられます。
A 頑張り屋さん
自分が親の代わりにならないといけないという役割交代や見捨てられる不安から発生するもの。抑圧が強く自分の気持ちが出せない。
→自分の気持ちをはっきりさせることは悪いことであると考えている。
B 助っ人タイプ
事なかれ主義で、波風を立てたくないので自分が全てを引き受けてしまう。結果自己満足を得られない、そしてその事に気がついていない。
→自分さえ我慢すればいい、と考えがち
C ロンリー
他人に自分の悲しみを理解してもらえない為引きこもることが多い。自分自身をあまり出さない。→退避傾向が強くなる。

D ヒーロー
エリートに多く、親の虚栄心のために自らが動く。所属と承認の欲求により親の機体が高くなる。それゆえ家庭生活能力が乏しくなる。
→一家が高学歴者ばかりであると、自分もそうならなければならないと無条件に思っている。挫折すると立ち直れない。
E プリンス
子供を自分の王子様、お姫様として扱う過保護な状態。自己中心性が強くなる。
F いけにえ
自分の満たされないものを暴力的行為によって解消する。攻撃機制。
どうでしょうか、自分自身がそれっぽいなと感じる方も多いかもしれませんし、知人にどれかが当てはまる人も多いのではないかと思います。

更にACの感情面の特徴、具体的にしがちな行動について挙げてみます。
・自分が相手に嫌われているのではないか?不快にさせていると思い込む
・自分の事を相手が好きかどうかなどを試すことによって確認する。
・人との距離感がつかめない。相手と極端にくっつきすぎか離れすぎになる。
・常に二者択一の考え方を持つ
・上下、優劣をつけたがる、ACの場合は下・劣に自身がいる。
・完全主義。「準備が整っていれば」など確約がる場合のみ行動する。
・Noが言えない。正当な主張にも関わらず「自分のわがままで」と思ってしまう。夫婦においてパートナーの行動が酷いにも関わらず「自分にも悪い部分がる」と考えてしまうのが典型的なパターン。

ではACタイプの相手にはどう接すればいいのでしょうか?自己肯定感を持てるような接し方をするのが重要であるのです。AC当事者は自分で否定感があるためつに肯定的声掛けをする必要があるのです。
そしてAC本人はどうすべきであるのか?
本人の持っている生き方の”癖”にまず気づくことです。行動の第一歩でその癖の選択をしてしまい引き返せなくなっているパターンが多いことに。ACの症状はパーソナリティ(人格)に起因するものという事ですので、投薬とかそういう事でなく自らの力で改善を図る必要があるのです。
簡単にはいかない事かもしれません。ただし、ACの人たちは「これだけは譲れない」「物事はこうするべきである」「一度決めた事は絶対に諦めたくない」的思考に陥り、それが自分を苦しめていることが多いように思います。
自分を苦しめる”夢”は一旦捨ててみたほうが楽な人生を遅れるのではないでしょうか?わたしはそう思います。
今日はこんなところです。それでは、また。
