コロナ禍での骨髄移植とワクチン接種

こんにちは、みやけです。

このブログも最近は私に趣味の話ばかりになっていますが、今回は久々に自身の病気(骨髄異形成症候群)の事について書いてみたいと思います。

今週火曜は、定期検診に行ってきました。骨髄移植後もう2年半になります。血液検査の結果はページ下にupしておりますが、今回も大きな異常は無し。一時は基準値の4倍近くまで膨れ上がった肝機能も何とか枠内に収まりましたし、毎回低めの血小板もかなり回復してきました。

同時に、3ヶ月に1回のペースで「フォローアップ外来」というカウンセリングを受けています。退院後、仕事や日常生活で困った事、不安に思う事を看護師さんと話し合い、治療にも役立てていこうと言うものです。今回はMさんという初見の副看護師長さん(女性)に対応していただきました。

そしてこのMさんが見るからに頭が切れ、表現力・決断力がある方で「医療行為に向いていそうな方だな〜」とつくづく思いました。その後の診察の際にも同席いただき、私の担当医にもガンガン突っ込んでいたので「この人只者じゃないな?」との思いを強くしたものです。

そのMさん、最近行われた血液内科の学会にも出席されたという事です。その内容について興味深い話を聞かせて頂いたので紹介したいと思います。

① コロナ禍においての骨髄移植実績については前年件数と変化無し

輸血については、例年と比べ激減しているというニュースは頻繁に耳にしたので、さぞ移植件数も大きく減ったと思っていました。しかし昨春はかなり減少傾向にあったものの、それから持ち直し、最終的には前年実績の数字とほぼ変化はなかったとのことです。

これはちょっと驚きでした。輸血同様、移植に同意してくれるドナーさんも大きく減ったに違いない、と思っていたからです。確かに輸血の実績は大きく減ったらしいです。コロナ禍での外出控えも大きな原因のひとつだったようですが、色々とヒアリングした結果、輸血に協力しようと思っていたとしても「自分が無症状でコロナに感染していた場合、患者に移してしまうのでは?」とためらう人も多かった模様です。

そう思われるのも無理はないかな?と思います。もちろん医療機関ではそんなトラブルが発生しないようブロックする体制は取っているのですが、日本では発生していないものの、海外で1件そのような事例が発生したと言う事です。

聴く側からすれば、その程度は「極めて稀なケース」としか思えないのですが、今回のワクチンの副作用について1のことを10000000000位に話を大きくして報道したい連中が確実にいますので、必要以上に負のイメージを持ってしまうのかもしれません。今後はその辺りの正確な情報を如何にハッキリ明示できるかが課題のようです。

ではなぜ移植実績が減らなかったか?Mさん曰く「骨髄炎移植に携わる医療従事者は、患者さんの移植のタイミングを逃したくないという思いは相当に強く、病院・骨髄バンク・コーディネーターがこれまで以上に強い連携を取り努力を惜しまなかった結果である。」という結論だったようです。

本当にありがたい話です。ただでさえ骨髄移植のドナーさんは最初の打診の段階での本人たち都合のキャンセルが多いと思うのですが、この対面での打ち合わせが難しい状況の中で、コーディネーターの方がドナー登録者三に辛抱強く心を込めた説明をされた賜物だと思います。

では病院と骨髄バンクの横の連携とは?これが明らかになる事は無いと思いますが、ある患者のドナーになる事に同意して進行中の登録者様がおられたとして、別途緊急移植を要するべつの患者さんが出た場合、そちらに対象をスライドさせる、、、、そんな対処を勇気を持って行ったのかな?と思います。これはあくまで私の勝手な推測ですよ!

私も移植日まで決まり、会社に1年間の休職願を提出した後移植がキャンセルになった事があります。それが“スライド”されたものであったかは知る由もありません。その時の私はそれほど体調が深刻なものではありませんでした。ただその時は腹は立ちましたよ。

しかしSNSで血液疾患の患者の方々と繋がるようになり「移植日当日にドナーさんのキャンセルがあった」とか、「移植は出来たが正着がならず、至急の再移植が必要になった」などという例がそれなりに発生しているの知り、今では自分に起こったことを「仕方なかったのだ」と思えるようになりました。あくまで自分が順調に回復しているからだとは思いますが。

とにかく、色々な医療行為が崩壊の危機にあったこの1年でそのような実績であった事は素晴らしい事だと思います。改めて医療従事者の方に感謝したいと思います。

それからもうひとつ、コロナワクチンに関する話です。

② 抗がん治療患者こそ積極的にワクチンを摂取すべき

これは私自身非常に気になっていた話です。免疫抑制剤服用中の身ですので「副作用を考慮し、コロナワクチン摂取は控えるべきだ」という事になっているのでないか?と。しかし以下のような結論になった模様です。

『免疫抑制剤服用者や抗がん剤使用者はコロナ感染した場合に重症化しやすいというデータが出ている。学会としては接種を進めたいという見解である。もちろん患者に接種を強制するような事は出来ないが上記の情報を明示して多くの人がワクチンを摂取するような流れを作りたい。リスクを取らないと決断出来ない』

非常に頼もしい決断だと思います。抗がん患者こそがコロナワクチンを摂取すべきだという学会の見解であるなのです。2ヶ月前に同じ質問をした時の担当医は微妙な回答でしたが、今回は「機会があったら是非打ってください」との事でした。

ホッとしました。裏を返せば私自身がまだまだ社会的なハンディを背負った病人であるという証明でもあるわけですが、それでも勇気づけられます。副作用?こっちは実施前に生存率40%などいう残酷な数値を提示されても移植に挑んだわけですから、何万人に1人の副作用なんて怖いか〜っ!

その他、色々の貴重なお話をお聞きしたのですが、今回是非紹介したかったのはこの2点ですね。私自身の治療はまだまだ続くとは思いますが、強い気持ちで取り組んでいきたいと思います。

移植後、生命の危険を感じた事は一切なかったのですが、人生を見直し、どちらにしても人はいずれ死ぬのだという思いは強く感じました。

しかし、その事に対してオドオドしながら暮らすのでは無く、生きている限りは常に楽しいことを探し、やりたい事をやろう、自分のコンディションが悪くなってもその状態で何が出来るか楽しいことを探しつつハッピーに生きよう、と思えるようになりました。それ以来毎日が楽しく、運も向いてきた気がします。

今日はこんなところです、それではまた。

#骨髄移植

#コロナワクチン

#抗がん治療患者

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