ジュリーの福岡ライブで思ったこと

こんにちは、みやけです。

前回のこのブログは3月30日の沢田研二さんのライブでのジュリーのトークを文字おこししてみました。おかげさまでお褒めの言葉もいただきました、多くの方にご覧になっていただきありがとうございました。今回は私の感想について書いてみたいと思います。

当日はちょうど桜が満開になりつつある季節でしたので何とも風情がありました。今回から声出し(マスクは装着前提)、立ち上がるのは”解禁”になっていただけにそれを祝っているようにも感じました。私は開場の16時30分少し前に現地に到着しましたが既にサンパレスの入り口前のスロープには待ちの長い列ができていました。

ジュリーのライブで顕著に見られるのが杖をついた方の比率が比較的高い事、これは高齢のミュージシャンのライブならではの光景だと思います。ただし20代くらいではないかと思われる若い方もチラホラいらしゃいましたし、30代・40代だろうなという年代の方もそれなりにいました。親の付き添い、というパターンも多かったのではないかと思います。館内はもちろんビッシリ満員!オープニング前のアナウンスで「声出し・立ち上がりOK」の説明が流れると思わず一斉に拍手が沸き上がりました。

「ブー」音から5分ほどBGMが流れたのち、ついにバンドメンバーが入場。特にスポットライトを浴びるわけでもなく皆さんゾロゾロと指定位置に向かっていきます。「ジュリーはどんな登場をするのか?」と期待していたのですが、なんとその中にジュリーもおられたのです。なんというか地味に「のそっと」入ってきた感じでした。「あれ?ジュリーじゃん!」みたいな感じでw

これまでの印象では「バンドメンバーがスタンバイして第一曲の演奏が始まると颯爽とライトを浴びたジュリーが登場!」とか「暗転のままバンドメンバー含めて指定位置につき演奏が始まると一気にライトがつきジュリーが仁王立ち!」みたいなパターンが多かったのですがこれにはなにかほっこりしましたw

ジュリーのファッションは(私が見る限り)黒のハーフコートにシルバーの派手なパンツ頭はグレーっぽいニット帽?みたいなものを被りかなり大き目なレンズのサングラスを装着!大半の人が分からないかと思いますが往年のアメリカのプロレスラー、スコット・スタイナーとかハルク・ホーガンみたいないで立ちで相当若返って見えました。↓ こんな感じ

これで派手なライトに照らされてオープニング曲「ジャストフィット」を歌いだしました。もう”イカれた74歳のロッカー”そのものです!大きめのサングラスが実にかっこよく、そしてお髭ははえてはいるものの、唇周辺は薄い感じであり顔の表情がよく分かりました。正に腹の底から声を絞り出している感じであり、迫力満点でした。

打って変わって、「I’M IN BLUE」「いい風よ吹け」という切なすぎる名曲では、あの透き通るような高音で場内を魅せます。このような曲をリリース当時と同じキーで未だに歌っているのは本当にすごい!

そして「勝手にしやがれ」!館内が大きくどよめきます。以降「時の過ぎゆくままに」「危険なふたり」といった往年の名曲が続くのですが、観客は大熱狂、、、とまでは行かない感じで意外とおとなしい、、、大半が立ち上がってはいるのですが、多くの人が両手を合わせててずっとジュリーを凝視、、、見守っている感じなのですね。

「大騒ぎするために来場した」というよりは「ジュリーと同じ時間を共有したいがためにやってきた」そんな感じです。私もまたこの「勝手にしやがれ」がジュリーの歌手活動の集大成であるように思え、何かグッときて気がついたら涙していました。そしてジュリーがまた嬉しそう!wどんなことをしゃべったかは前回のブログに書きましたが、とにかく大勢のお客さんと歓声に包まれて好きなだけ歌う事がとっても幸せそう!幸福そうな人の顔・動きを見るとこちらもそのパワーを貰った気がしますよね。

LUCKY/一生懸命」は生で聞いても本当に良い歌だなと思いました。サビの部分では人差し指をくるくる回して観客を煽り「みんなそう思うだろ~?」と語りかけているように思えました。何度も書きますがここ数年、いやここ10年間のジュリーの曲の中では断トツに完成度の高い曲だと思います。同じ年齢の方々、ジュリーファンでなくても共感を呼ぶ、という点で、、、

私が出し好きな曲の「時計/夏がいく」も心を込めて歌っていました。ジュリーは本当に丁寧に歌を歌いますね。昔から思いますが、ジュリーは自分を訴えるために歌を歌うのではなく、心を込めて歌う事でその歌が何を意味するかを伝える事を重要視している、そう思うのです。このようなバラード系の歌の時はいつもそう思うのですよ。

そして圧巻だったのは「愛まで待てない」!ライブでは歌いながらステージ上を走りまわるのが名物となっていましたね。さすがに今回は年齢的に?以前のように全力ダッシュ!とはいかず「緩めの駆け足」程度でしたが、それでもそのパフォーマンスは健在で嬉しかったです。そして終盤ではやはりこの歌名物の「キャーッ!」というシャウトの5連発!(いや、それ以上?)

それが大迫力であり、ほとんど息継ぎもなくでしたので「ジュリー、大丈夫か?終わった瞬間バッタリ倒れちゃうんじゃないか?」と本当に心配したものですw。しかし何事もなかったように次の「約束の地」というしっとりした歌を歌うのですからその超人的な声・喉には敬服するしかないですね。これは普段の努力・鍛錬の賜物だと思います。

休憩後のロングトークではさいたまスーパーアリーナの公演の事をサプライズを交えながら楽しそうに語っていました。福岡のライブに来られた方もかなり参加されそうな雰囲気でした。私は残念ながら仕事の都合で断念せざるを得なかったのですが、大成功を祈りつつも楽しみしています。

全体の感想として、とにかくジュリーは楽しそうだった!嬉しそうだった!やはり「LUCKY/一生懸命」の歌詞にもあるように今のジュリーの生き甲斐はファンの前で歌う事なんだと思います。それなのにライブが開催できなかったり、制限された中での歌唱は本当につらかったのだと思います。そんな中で「解禁一発目」の福岡ライブはそりゃあ、ジュリーもテンションが上がるでしょうし、そこに立ち会えたのはまた私自身嬉しかったですね。実はライブの2日後は私の誕生日だったのですが、素晴らしいプレゼントをいただけたと思っています。

実はですね、「ジュリーの年齢的にこの公演が最後になるかも、私も毎回見に行けるわけではないし、そうなっても悔いが無い様目に焼けつけておこう」と覚悟して行ったのです。6年前、その前のライブでもトークの際はちょっと大人めにボソボソしゃべる感じが目についたので、、、でも今回のライブではうれしさを差し引いたとしても相当若返った感がありました。まじめな話「後5年は余裕でいけるんじゃないか?」そう感じたものです。

私が好きだったプロレスラー・ジャイアント馬場さんが還暦を迎えて試合をした際「子供のころ60と言えばずいぶん年寄りだな~と思ったものですが、いざ自分がなってみると、、、、なんだまだまだやれるじゃないか!」と皆に語った事が思い出されます。

ジュリーは6月で75歳になる訳ですが、この年にも関わらず自分が先頭に立って、傷付くこともいとわず、批判されることも恐れず、やりたいことを貫徹しようとしている事には本当に頭が下がります。世間一般で「老害」と言われ「昔俺はどれだけ凄かったか分かっているのか」と若い世代を脅している高齢者には爪の垢でも飲ませてあげたいです。

ジュリーのツアーはまだまだ続きますね。これからますますパワーアップするんじゃないでしょうか?それでは、また。

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