バスカヴィル家の犬 日本人はディーン・フジオカの素直なコミュ力を見習おう!

皆さまこんにちは。

昨日は現在絶賛上映中の映画、「バスカヴィル家の犬」(ディーン・フジオカ主演)を観に行って参りました。

もちろんネタバレを行う気は毛頭ありません。あえて感想を述べるなら「これはドラマの続編があるよな、でないとあのシーンは。。。」といったところでしょうか。。。いずれにしても期待を上回る面白い作品に仕上がってましたね。

あまりこのブログで書く機会がないのですが、私はそれなりのシャーロック・ホームズマニアである、と自負しております。ブログでは昭和プロレス沢田研二さん、そしてメンタル・病気のことについてばかり書いていますが、気持ち的にはホームズは「そのジャンルよりちょっとだけ下」レベルのものなのです。かつては日本シャーロック・ホームズ・クラブの会員だったこともあります。(つまんないので数年で退会しましたがw)

 もし私がたまにフジテレビの特番で放映される「クイズ!99人の壁」からジャンルお任せで出演オファーが来たなら(ある訳ないですがw)、「沢田研二」「昭和プロレス」には沢山の猛者がおられるのを承知しておりますから私なんかが参戦してもとてもかなうはずはございません。しかしホームズなら行けるかも?という気持ちはまじめにあるのです。もう小学校時代からずっとファンであり、私にとっては聖典ですから。。。

今回の映画は、2019年秋にフジテレビ月9で放映されていたドラマ「シャーロック・アントールドストーリー」の続編的な作品です。本来はこの映画はドラマ終了後しばらくしてから公開される予定だったらしいのですが。コロナ禍で伸び伸びとなりようやく公開に至ったようです。この1週間のディーン様、ガンちゃん(岩田剛典さん)、新木優子さんはフジを中心としたバラエティ番組で宣伝に駆けずり回っておられましたね。ドラマ終了から時間開いてしまいましたからこの活動は必須だったのでしょう。

ディーンさんもその手の番組に出るのは本意でなかったように思うのですが、それでも自分のキャラを曲げることなく自信を貫き通していました。それは独特の存在感がありました。あの古市憲寿さんがインタビューしたあと「変な人ですね」というのは笑ってしまいました。「それはあんただろ!」突っ込みたくなりましたよ。

しかしディーンさんあの独特の他を寄せ付けないキャラクター、「自我の確立」は個人的に見てとても魅力的です。自分に絶対的な自信を持ち、他人に烏合することなく、意味もなく頭を下げることなく、自分を貫いている感じがしますね。それは生い立ちの影響が大きいとは思うのですが、日本人には真似しにくい個人の確立が顕著です。日本の芸能界事情は何故か事務所が多大な権力をもち、その社長が何故か神か仏のように祭り上げられているのは異様なのですよ。私には連中は演者を人質にとってファンを恐喝しているようにしか見えんのです。

話を戻すとディーンさんの場合、だれに遠慮することもなく自分が思ったことを素直に発言している。しかしそれは人の迷惑を考えないとか、非常識という訳でなく、ただただ素直に自分の気持ちを伝えて相手の気持ちを量るという世界ではごくごく一般的なコミュニケーションの取り方をしているだけなのです。日本人が周囲に気を使いすぎなのです。本来孤高の職人であるべき俳優や歌手が「先輩後輩」「事務所」「テレビ局」に気を使いすぎて一般のサラリーマン以上に面白みのない人ばかりになっているので、古市さんみたいな人から見てもディーンさんが「変人」になってしまうのですよ。

ディーンさんはそういう人たちに訳も分からず頭を下げて回るのが嫌で最初は海外から活動を始めたと聞いています。

そして彼の屈託のない笑顔には邪念がないのですね。計算されつくした表情ではない。なので、どうにか足を引っ張ろうとあーだこーだ悪口を言おうとしても、なんだか言っている方が悪い人間に見えてしまうのです。実際ネットでの悪口も多々見られますが、それはディーンさんの生き方がまぶしすぎる人たちなんだろうな、とつくづく思います。

日本人はコミュ力においてはあまりに内に向かいすぎです。言いたいことを我慢した挙句、家族や周囲の下の者にもっともらしい正論をちらつかせつつ八つ当たりでからむ、というコミュニケーションを取っていることに気が付いていない人もかなり多いのですよ。

では、ちょっと視点を変えて「シャーロック・ホームズ」そのものに話を移したいと思います。世界各国で愛読されているホームズですが、なぜ私の気持ちを途切れることなく入れ込んできたのか?それはコミュ力が低い人間が普通のコミュ力を持つ人間を完膚なきまでに叩きのめす点に非常に共感を抱いたからではないかと思うのです。

私は幼少期から人見知りでコミュ力に難がある人間でした。それが過去形なのか現在もそうなのかは議論が分かれるところですが(笑)いずれにせよ他人の気持ちを理解することに苦労を重ねた人間です。

そしてホームズの性格といえば明らかに社会不適合者であり、他人の気持ちがわからない人間。普通であるならそれは日常生活を送る上ではマイナスにしかならないのですが、しかし共感能力が低い故、感情的な思い入れにとらわれず彼独自の分析法で物事を捉え、事件を解決に導きます。いわばコミュ力が低いものへの希望の星としてホームズに入れ込んでいたのではないかと思うのです。コミュ力が低くても長所はあるのだ、いや、それを逆に利用し相手を上回ることも可能なのだ、と。

そんな捉え方をしている人はいないでしょうか?(笑)世間一般で評価されている「推理力」より「共感力の低さ」に目が行っているのですね。

もう少し私のホームズ愛について書かせていただきます。ホームズのテレビドラマの中でベスト作品は、これはもうジェレミー・ブレット主演の「シャーロック・ホームズの冒険」ですね。(イギリス・グラナダテレビが制作)ホームズファンにとっては聖典たるべき作品であり、概ねファンは同意いただけるはずです。

ちなみにジェレミーの作品の中で最も好きなシーン、これは「まだらの紐」の話の中で、捜査対象となっていた人物が逆にホームズの住むベーカー街を訪れ、捜査をやめるようホームズを脅し、暖炉の鉄製の火掻き棒を手に取り力任せに90度に捻じ曲げ「俺を怒らせるとこのようになるのだ」と去って行ったあと、「僕だって腕力では彼に負けないのだがねえ」と火掻き棒を拾い手に取り、グッと力を入れ元の形状に戻してしまい「ニヤッ」と笑うシーンです。かっこいい!w 全然推理とは関係ないのですが。。。

ベネディクト・カンバーバッチの名前を一気にメジャーに引き上げた「SHERLOCK」(BBC制作)も非常に良い仕上げですね。「ホームズが現代に復活し、PCやスマホを駆使するとどうなるか?」という簡単そうで難しい問題を非常にうまく表現できています。ホームズの共感能力の低さ、人間としての弱さもうまく描かれています。

アメリカを舞台にし、ワトソン役を女性に設定した「エレメンタリー」(CBS制作・ジョニー・リー・ミラー主演)も非常に良く仕上げられています。イギリス人とアメリカ人間の隠された感情的なしこりもこの作品ではよく感じ取れます。上記2社は原作内のエピソードを本作内にさりげなく織り込んでおり、見ていると思わずニヤリとしてしまうシーンが多々あるのですね。なんでもそれぞれ制作側は熱狂的ホームズファンがたくさんいるのだとか・・

あと、ロバート・ダウニー・JR主演の「シャドウ・ゲーム」という作品がありましたが、、、あれはちょっと、、、、女性に鼻の下をのばして近づくホームズなんて認めたくない!(笑)

今日はこんなところです。是非是非「バスカヴィルの犬」は見に行かれてください。それでは、また。

#シャーロックホームズ

#ディーンフジオカ

#バスカイル家の犬

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