こんにちは、みやけです。早速前回の続きです。
結局、私の部署は倉庫内の1角の部屋に私を含めた社員6人が机を並べて座る事になりました。Kについてはもともと机を置くスペースがないというのもあるのですが、もといた個室をそのまま使用します。もともと軽作業中心ですから打ち合わせに参加することもなくそれで事足りるのです。私としてはようやく空調が完備した部屋で仕事ができるようになりました。

D部長は他の社員4人に対しては事情を説明しており、私とKを接触しないように調整していました。私の業務も作業中心の業務でKの業務とは内容が切り分けられていましたのでほぼそのことは守られてはいましたが、4人からすれば迷惑以外何モノでもなかったと思います。
それはそうでしょう。自分達には全く関係ない話なのに勤務の中で双方に気を使わなければならないのですから。。。「何故そんな事がまかり通るのか?」と普通なら思うでしょう。少人数の部署ですから、全員で取り組まないと終わらないような業務もあるわけで、その際は私かKのどちらかを外さなければならないのです。
更にはその事情説明をしているのは事件の加害者側の当本人であるD部長なのですから、どう自分に都合よく説明がなされているか分かったものではないのです。私自身も「あまり我をはらず少しは妥協したほうがいいのか?」と考えたこともなくはなかったのですが、やはりそれは譲れませんでした。

私に対して今回のような曖昧な裁定を出したことを考えると、私が妥協して元の鞘に収まったり、居づらくなって退社するようになることこそが会社の思う壺だと思ったからです。そうです。。。。私にはいまの会社には愛情は一切残って居ません。
この騒動の間、私は心身症の症状が酷くなり、休みの日に普通にくつろいで居てもこのトラブルのことをいつの間にか考えるようになり、やめようと思っても頭から離れないのです。寝るときも同じです。そして原因不明の頭痛も再三繰り返されました。妻にも大変迷惑をかけました。
心理学を学び、人の心を勉強し、己がどういう人間か見えてくるとその迷いはすっかり消え、何も怖いものはなくなりました。正直なところ、このブログを見たうちの会社の社長から急に電話がかかって来てもたじろぐことはないと思います。しかしそこに至るまでの道のりは大変困難なものでしたね。
そもそもこのKがうちの部署に配属された発端ですが、もともとは店舗で店長をして居たのですが、本部に異様に食ってかかったり、部下へのあたりがきつく同にも持て余す存在だった為、物流業務が主体で他の社員とあまり交わらない私の部へ移動させ「定年まで閉じ込めておく」ということだったのです。その文言はKが私の部に配属直前当時の本部長からはっきり聞きました。

更にKについては対外的な交渉や部下は一切無い極めて責任の度合いの低い立場になったにも関わらず給与は店長時代のままがキープされて居たのです。まさに飼い殺し状態なわけですが、Kは黙って働き続けることに耐えきれず、隙があり、自分と似た匂いを感じた私に噛み付いてしまったのでしょう。
そして部員全員が倉庫内に事務所を移して来てから1年と2ヶ月。Kは65歳となり定年後再雇用期間も過ぎ会社を去って行きました。コロナ禍の最中ですので送別会的なものは行えなかったようですが、最終勤務日の業務終了後食堂の一角を利用してお菓子を勝って来て細やかな慰労会を開いていたようです。勿論私は不参加を表明して早々に帰宅しました。
Kにしたらどういう思いだったのでしょうか?うちの部に来て7年強、収入は確約され(3年目からは定年扱いとなり再雇用社員の給料になりましたが)、仕事内容はアルバイトレベルの極めて責任が低いもの、私に余計なことを仕掛けたばかりに人間関係は狭められましたが、特に目に見えたペナルティ的なものはなかったわけです。

勝った!と思ったのか?負けた!と思ったのか?それともなんとも思っていなかったのか。。。私について最終的にどのような思いであったのか?全てが謎のまま終わりました。
では私にしたらどう出会ったのか?正直復職してからはKの存在などどうでもよくなりました。この章をずっと読んでくださる方がいたとしたら、D部長がしっかりした態度を取ってさえいればこんなことにはならなかった、そう思いますよね?
ならば、怒りの矛先がD部長に移ったかというとそうでも無いのです。その後D部長の言動・行動を客観的に見、部署の人間の証言を集めていくうちに、D部長がまた相当にコミュニケーション能力が桁外れに低い人間だという事が分かりました。

結局のところKもD部長も憎む価値のない人間でした。少し時間はかかりましたが私は最終的にはその存在が気にならなくなりました。もっと言えば心理学を勉強して人の心はどのような動きをするのかを捉えられるようになると会社のトップ連中でさえ怖くなくなりました。ウチの社長さえもです。
しかし、D部長が私の上司である以上、私の生殺与奪の鍵は彼が握っているのです。それからいつか逃れようと私は日々色々なことにチャレンジしているのです。
今回は連続でグダグダと自分の心境を綴る形なりました。あまり面白くなかったかもしれません。ただし、私の心の区切りをつける意味でも書く必要がありました。ここまで読んでいただき有り難うございました。
それでは、また。