今はさらばと言わせないでくれ

こんにちは、CMBOです。

叙々に春の足音が聞こえてきたようにも思えますが、世間はコロナウイルス問題で沈滞モードですね。

私については、マスクの常時着用、更には1日5回以上の手洗い、うがいを必ず行なっている成果か、何とか健康を保っています。まあ、普段からやっている事ですけどね。

ただし、本業の会社勤めの方ではかつてないほど忙しい状況が10日以上続き、ようやく今おさまった感じです。まず先週の日曜日に部のパートさんの身内の方が亡くなられてしまい、1週間忌引休みを取られました。請求業務や電話対応を一手に背負われている方だったのでそのフォローが必要となりました。それだけだったらどうとでもなったのですが、ウチの会社が3月決算ということもあり、部に関わる大きな作業を全員でこなさねばならなくなりました。

それも急に。正直上の方達の思いつきとしか思えなかったですね。内容は詳しくは話せませんが、通常業務をこなしながら、毎日何処かで時間を取り、1日4〜5時間かかる外での作業なのです。比較的天気が良かったのに助けられましたが2日雨の日があったのと、晴れの日でも風が強く体感的にはかなり寒かったのには参りました。

その結果、日々の歩数の実績はこんな事になってしまいました。。。。

私個人としては1日の歩数は5000歩を目標に置いています。仕事の日はともかく、休みの日は少し意識していないとクリアできない数字です。ショッピングモールをウロウロすれば比較的クリアは容易です。仕事では収入1、2日作業で忙しい日があり、その日は1万歩を超えることが多いです。その日は流石に「疲れたな〜」と思いますね。まだ解禁していないビールを飲みたくなる時もあります。

しかし、今回は連日の2万歩超え!距離にしたら10キロです。元気な時はウオーキングによく参加しており、たまには12〜3キロ歩くこともありましたが、発病してからはこんなに歩数を稼いだのは初めてですね。昨年末の東京旅行でも2万歩近くは歩きましたが、あれは自分の意思ですから。。。。

これは今週頭でようやく落ち着いたのですが、我ながら良く体力が持ったと思います。決算に絡む業務なので20日までに終了させねばならないというリミットがあったのはキツかったですね。それも急にですから。。。。

ホッとしようとしたのも束の間、月曜に義理の伯父(亡くなった父の姉の旦那さん)のS伯父さん訃報が飛び込んで来ました。S伯父さんは80半ばですが、大変元気な方で、未だに自分の足で毎日色々なところに顔を出す充実した生活を送られている方で、死のイメージの印象とはほど遠い方でした。

何でも、月曜の朝自宅で脳梗塞で倒れたので自分で救急車を呼び、夕方には天に召されてしまったようです。ちなみに妻のM伯母さんは施設で暮らしているのです。

S伯父さんは私の家にとっては大変重要な人物であり、後見人と言ってもいい存在でした。家は私の実家から車で20分くらいにところに住んでいるのですが、フラリとやってきては祖父や私の父と伯母を交えて色々と難しい相談をよくしていたのを子供心に覚えています。

そして4年前、私の父が亡くなった時には、深夜にも関わらず夫婦で実家に駆けつけてくれました。そしてS伯父さんはガックリと肩を落とし、父の亡骸に15分ほど無言で寄り添っていたのがとても印象的でした。伯父さんはなぜ私の実家ととても強い結びつきがあったのか?結局私はその事を聞けずに終わりました。

父の3回忌後の会食の際、私はS伯父さんから声をかけられました、私は骨髄異形成症候群が悪化しており、骨髄移植を前提とした最初のビダーザ治療が開始される直前でした。伯父さんはその状況を把握しており「気持ち!強い気持ちだけは失っちゃいかん!気持ちだけ持ちつつけていればきっと治る!」と私を強く励ましてくれました。

実はS伯父さんはその時同時進行で、認知症が進んでいた奥さんを施設に入れるかどうかでとても悩んでいた、と後から知ったのですが、その時はその事をおくびにも出さず強く私の手を握って励まして頂いたのは、私が闘病生活に向かう勇気の元になり大変感謝しているのです。

今回の訃報は大変ビックリしましたし、「重なる時は重なるものだ」と複雑な思いでした。10日間の間に2回も通夜に出席するのは初めてでした。

実にところ、コロナウイルス問題もありますし、自身の体調低調でおそらく免疫力も下がっており、通夜は親族の部屋には顔を出さず簡単に済ませてお暇する考えもあったのですが、施設に入っていた伯母さんのお顔も拝見したくてすこし顔を出し事にしました。私自身退院以来親戚の前に顔を出すのが初めて、という事もありましたし。。。。

結果、親戚の兄弟連中はほぼ勢揃いしており、私自身も入院中お気遣いを頂いたお礼を述べる事が出来ました。S伯父さんのお顔は今にも起き出してきそうな感じで、苦しげな表情でなかったのがホッとしました。伯父さんについては色々な逸話を聞いているのですが、失礼な表現かもしれませんが、全力で人生を駆け抜け、急にパッタリと倒れて自分で幕引きを行ったカッコいい人生だなぁと感じました。

また、症状がどの程度か懸念していた伯母さんですが、思いのほか元気でしっかり会話も成立してホッとしました。私がスッカリ痩せてしまっているのに驚くかと思ったのですが、「●さん(私の父の名)になってきたね〜」と感心されていました。

この言葉は他の親族全員から言われました。私としては「痩せて別人になった」と言われるかと思ったのですが、父に激似という印象だったとは。。。。人生とは不思議なものです(笑)。自分ではよく分からないのですがね。

結局1間程度お茶だけ頂いて葬祭場を後にしました。今日は簡単に済ませて、後から実家のお仏壇に改めてお参りに行く、という考えもあったのですが、顔出しして良かった、と改めて思いました。

石にかじりついても必死に生き抜くのがいいのか?S伯父さんのようにすぱっとおさらばするのがいいのか?それは人それぞれで何とも答えは出せないと思いますが、とても印象に残るお通夜でした。

S伯父さんのご冥福を心よりお祈りします。

今日はこんなところです、それではまた。

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