こんにちは、みやけです。今回はロックミュージシャン、原田真二さんを紹介する回です!

唐突かもしれませんが、この人も私がずっと応援している歌手!中々書く機会が無かったのですが今回ようやく書くことが出来ます!
私が小学生時代ずっと追い続けていたのは、沢田研二さん、ちょっと差がついて野口五郎さん、西城秀樹さん、そして原田真二さんなのです。私が歌謡曲を熱心に聞き出したのは1978年なのですが、この年は正に原田さんがブレイクした年!ザ・べストテンにはこの4人のうち最低でもだれか1人、下手すると3人はランクインしている時もあり正に至福の瞬間でした。
原田さんは1977年10月に「てぃーんずぶるーす」でデビュー。その後「キャンディ」「シャドーボクサー」を立て続けにリリースし3曲同時にオリコンベスト20入りするという日本初の快挙を成し遂げました、この時まだ19歳!原田さんを表現するとすれば「早熟天才」この言葉しかありません。まだ少年の雰囲気が残るあどけない表情でピアノを弾きながら情緒的な歌詞をサラリと歌いこなす原田さんには何かこう非常に中性的な柔らかさを感じました。
同時期にデビューしたツイストの世良公則さんとは非常に対照的な存在でした。「ワイルドなロッカー」のお手本の様な世良さんに対し、原田さんはカーリーヘアに黒柳徹子さんから「ビーバーちゃん」とあだ名をつけられる愛くるしい表情。なぜ私が彼に傾倒していったか当時は良く分りませんでした。でもよくよく考えると原田さんのようなキャラクターって過去いなかったと思うんですよ。
”可愛い””優男”のアイドルは沢山いたと思うのですが、原田さんはロッカーであり、どんな楽器もサラリと演奏し、歌が実に情緒的。あらゆるものをすべて高いレベルで兼ね備えた存在にあこがれを抱いていたのかな?と思います。
当時は高く評価されながらも「声変わりしてない」とか「生意気」とか足を引っ張るような意見が多かった気がします。まあ、当時裏情報なんぞ入手する手段のない小学生の私にさえも特に「鼻っ柱が強い」「意見を曲げない」というのはどこからか伝わってきていましたから、当時の日本社会では異端的な存在だったのかもしれません。

私が好きな歌手の特徴と言えば、上にあげた3人にプラスしてトータス松本さん、渡辺真知子さん、渡辺美里さん、、、いずれも腹の底から声を出してシャウトして歌うのが特徴です。しかし原田さんはそのハスキーボイスで語りかけるように歌いますので他の方々かとは明らかに毛色が違うのですが、、、思うにどんな曲を歌っても自分の世界観に染めてしまうその強い自己愛の部分、、、その部分にひかれたのかな?と思ったりもします。
さて曲の紹介です。デビュー曲の「てぃーんずぶるーす」は1977年10月発売。作詞はなんとあの松本隆さん、作曲は原田真二さんご自身です。
駅に走る道は雨で川のように僕のズックはびしょぬれ
ぬれた踏切から見たよ汽車の窓に流れる君を探して
冷たいレールに耳あてればふたりの秋が遠ざかる。。。泣いてる君は ぶるーす
みんな軽々しく愛を口にしても君は違うと信じた
なのに君は僕の手より座り心地のいい幸せ選んだ
都会が君を変えてしまう造花のように美しく。。。渇いた君はぶるーす
誰も知っちゃないさ 若さそれがこんな傷つきやすいものだと
僕は愛に背中向ける伏せ目がちのジェームス・ディーン真似ながら。。。それが 僕のぶるーす
流石に松本隆さんの詞は情緒的で素晴らしい!まるで短編小説のような端的な表現なのですが、容易にこの詞の書かれる光景が目に浮かびますよね!そしてこの詞を若干19歳の原田さんが見事な曲をつけている!誰だって雨に濡れながら寂しげに線路わきに立つ彼が思い浮かぶと思うのですよ。
実は私、彼のデビュー3曲の中では一番この曲が印象が薄かったのですが、後年になって最も良い曲だと思うようになりました。なんだかこの曲のイントロの部分から直ぐに引き込まれる魅力があるのですよね。
そして、私がこのブログで最もお勧めしたいのこの曲。「君にもっと近づきたくて」です!リリースは1987年12月。デビュー10周年を記念しての発表だったようです。作詞・作曲とも原田信ニさんです。
視線が合ったらキュンと来たよ。まじめな気持ちが心地いい。
意識しちゃうよ君はSpecial To Me 。JokeもタジタジConversation。返事など怖がらず素敵な思い伝えよう。
君にもっと近づきたくて 切ない胸の BeatはDynamaite
君にもっと近づきたくて 突然のKiss で愛を誓うよ。抱きしめたい Tommorow 君と
昨日は退屈な朝のPlatform。今日からはStageに変わるよ。
Halloween、Christmaseve、そしてNewYearDays。夢見る二人のLastDance
人は誰か愛し始めると優しくなれるものだね。小さな世界しか知らずに生きてきた僕さ。思い切って違うドアを開けたら君を見つけた。
残念ながら動画は見つけられなかった!今回は音源のみの紹介となります。それが象徴するようにこの曲の認知度は低い!CMソングではあったようですが、オリコンでは80位が最高位。この頃は原田さんの人気もひと段落して時期で、私も正直この曲の存在を知ったのはリリースから1年以上経過したあとでした。
ただし、聴いて衝撃をうけたのですが、なんとノリの良い曲でしょうか!出だしの部分から聴いた瞬間に気分が高揚せずにはいられないのです!この曲が世間的な評価をあまり受けていないのが不思議でならない!多分知っている人はかなり少ないのではないでしょうか?
最初から最後まで高揚した気分が途切れる事のない極めてクオリティの高い素晴らし曲だと思うのです。もっともっと知られるべきです!
更にもう1曲!「LOVE OPERATOR」。この曲は「君にもっと近づきたくて」の2か月前にリリースされていた曲。この曲も原田さん自身の作詞・作曲です。これもまた動画が無かった!
Hello 元気だった僕だよ 、わからないの?知らないそぶりでふざけないでおくれよ Honey
Shower あびてたの今夜は寝苦しい感じ窓からの Night View君と同じできっと Sexy だろう
Oh Darlin’ Telephone Line 通りぬけて今すぐ行きたい By Your Side
Woo Baby はぐらかしてる会話の Game心に手をふれたいのさ Tonight
Oh Love Operator 君の返事は I’ll see you laterハートのベル鳴らしたい たまらなく好きさ
Love Operator 君はいつでも I’ll see you later閉ざされた君のドア ノックしてるのはブルーな思い出じゃない So この僕なのさ
Hello 8時に行くぜそうだよ 明日の Sunday教会へ行くっていつから Lady になったんだい
飛行機が飛んでるよ同じ音が聞こえるだろう。うん、今なんて言ったの?だからさ、もっと大きな声で! Hello Hello
Oh Darlin’ 叫びたいほどの My Love届けたいけど Your inside
Woo Baby 遊びぐせのついた Urban Time使い古された言葉が妙に Feel Alright
Oh Love Operator 君の返事は I’ll see you laterハートからの Hot Line たまらなく好きさ
Love Operator 君はいつでも I’ll see you later閉ざされた君のドア ノックしてるのは昨日のまぼろしじゃない So Brand New Day なのさ!
「君に~」とは対極な、彼女の横でリアルに語りかけているようなラブソングです。内容的には実にキザな?ワードのオンパレードなのですが、英単語を頻繁に織り込み、中性的な原田さんの声も相まってそれほどウエットに聞こえない、かつ甘い雰囲気が十分に伝わっている良い曲だなあと思うのです。これもまた評価がされていない!
衝撃のデビューから10年間、原田さんは精力的に曲を作ってきましたが、それがかなりメッセージ性が強いものであったためかどうか?この時点では世間的には「いたなあ」というイメージだったと思います。しかし今回紹介したこの2曲は一般を意識した?かなり分かりやすい良い曲だったと思うのですが、何故売れなかったのか?不思議でしょうがないのですよね。
ただし、私自身は原田さんのファン面をするつもりはないのです。ライブには行ったことはないですし、原田さんが言葉で発生するメッセージについても断片的に知ってはいますが特に共感しているわけではありません。急に大ファンだ名乗っても長く追われているファンの方に失礼です。でも「タイムトラベル」「サウザントナイツ」から「モダンヴィジョン」「雨のハイウエイ」等など世間の認識に関わらずずっと聴き続けてきました。専門家には高い評価は受けているとは思いますが、もっともっと評価されていい人だと思います。
さてさて、我がジュリーも原田さんから3曲曲をつけてもらっています。1984年発売の「ノンポリシー」内での「8月のリグレット」「ノンポリシー」。そして2000年発売の「耒タルベキ素敵」での「ゼロになれ」です。特に最後の曲はジュリーの集大成アルバムと言っても過言ではないアルバム内に原田さん作曲の歌が入っているのはうれしい限りです。作曲もジュリーお気に入りの覚和歌子さんですし。
これもまた、ジュリーの硬派なロッカーぶりが存分に表現されている良い曲だと思います。「沢田研二の寒中御見舞~獅子奮迅ワンマンショー」ではサングラスをかけ何故かちゃぶ台に片足をのせ熱唱しておりましたが、実にかっこよかった!
最近はちょっとふくよかになられたようですが、まだまだ精力的に音楽活動・言論活動を続けられているようです。私の子供の頃の「カッコいいお兄ちゃん」の原田さん!まだまだお元気でいてほしいものです。
それでは、また。