沢田研二 ディスコグラフィー⑤ (君をのせて〜危険なふたり)

こんばんは、みやけです。

今回は地道に作成しております、沢田研二さんに関する企画、「沢田研二 ディスコグラフィー」と題してジュリーのリリースしたシングルを時系列で動画と売上実績を踏まえて紹介していく企画の第5弾です。私が初めてジュリーを意識した「勝手にしやがれ」から開始して「晴れのちBLUE BOY」まで作ったのですが、更にデビュー曲から遡り、最終的には直近の曲まで出来るところまで作成しようとしているのです!

動画に関しては、当時の衣装をを思い出していただくため、リリース当時の動画をセットしたいと考えているのですが、この回につきましては当時の動画が入手困難、あっても非常に画質が悪かったりするので、今回に関しては後年の動画でご容赦いただければと思います。1曲のみ動画はたくさんあるもののあえて最近のものにした曲があるのですが、その理由は後述します。それでは、開始いたします。

◎ 君をのせて

1971年11月1日発売。作詞 岩谷時子 作曲 宮川泰。オリコン最高順位23位。レコード売上枚数計10.3万枚。オリコン100位以内登場数17週。

沢田研二さんのソロでのデビュー曲です。惜しくも大ヒットにはなりませんでしたが、澄んで美しいオーケストラの音色に乗せて、ふわりと雲に飛び乗るようなジュリーの甘い歌声はとても印象的です。ザ・タイガースの路線をそのまま継承しているようにも思えます。

過去のコンサートのMCでも何度か語っていますが、最初ジュリーは「少し難しい曲」としてこの曲は余り気に入っていなかったようです。しかし近年のコンサートでは歌唱される頻度が非常に高い曲であり、アンコール後の再アンコールでサプライズ的に歌われる事もありました。最近では明らかに「好きな曲」なのではないかと思います。

特に最後のサビの「ああ〜」の部分では「この音は素人には出せない」と自画自賛?しています。その後もヒットする曲に限って「ああ〜」が入る部分が多く、2003年のコンサートでのMCでは「いつしかアアアのジュリーと呼ばれるようになりました」と自虐的に語っています。可愛いですね。

今回映像で紹介するのは私自身ジュリーの番組での「神回」と思っている2008年NHKのSONGSでの歌唱。私の個人的感想ですが、2000年頃のジュリーは一次的に声量の範囲が狭くなっているように感じているのですがこの時期は復活、というよりは年齢的にうまく脱皮したいい声になっており、「君を乗せて」の出来としてはリリース時を含めてベストではないかと思う仕上がりです。60ちょうどのジュリーの透き通った甘い声は最高です!

◎ 許されない愛

1972年3月10日発売。作詞 山上路夫 作曲 加瀬邦彦 オリコン最高順位4位。レコード売上枚数35.3万枚。オリコン100位以内登場数22週。

ジュリーが初めてオリコンベストテン入りした曲であり、世間での認知度も高い曲ですね。全曲とは打って変わってジュリーの退廃的なキャラクターが非常にうまく表現されている曲であり、後半サビの部分まで一気に駆け上がる部分はまさに圧巻です。シングルデビューしたジュリーの方向性を確立した歌ではないかと思います。大きなアクションも含めて、ね。

◎ あなただけでいい

1972年6月25日発売。作詞 安井かずみ 作曲 平尾昌晃 オリコン最高順位5位。レコード売上枚数24.1万枚。オリコン100位以内登場数20週。

ジュリーのシングルとしては唯一平尾昌晃さんの作曲によるものですね。私個人としてはこの曲と、次の「死んでもいい」がイメージ的にごっちゃになってしまうことが多いようなのですが、ライブではこの「あなただけでいい」が披露されることが多いようです。

そしてこの曲は安井かずみさん作詞の初めてのシングル曲になるわけですが、いきなり男性が女性を追い求める内容になっているのが興味深いです。

◎ 死んでもいい

1972年9月25日発売。作詞 山上路夫 作曲 加瀬邦彦 オリコン最高順位9位。レコード売上枚数17.2万枚。オリコン100位以内登場数17週。

なかなか聞く機会が少ない曲です。還暦記念ライブでも歌われることはありませんでした。ドラマチックで抑揚があり、これもジュリーでないと歌えないような曲だと思いますが。。。。

なぜ歌ってくれる機会が少ないのか?あくまで私の妄想なのですが、曲名および歌詞に「死」という文字が入っているのがちょっと敬遠してしまう理由なのでは?そんなことも思ったりもします。若い頃はそんな事は全く思わないのですが、歳を重ね、周囲の深い関係の人が亡くなったり、自分自身が生死に直面するような病気・怪我に合うと「死」というストレートな言葉を簡単に使用するのは憚られる、そんな気持ちになったりもするのです。ジュリーもそんな思いなのでは、、、、そう思ったりもします。

◎ あなたへの愛

1973年1月1日発売。作詞 安井かずみ、作曲 加瀬邦彦 オリコン最高位6位。レコード売り上げ枚数計22.5万枚。オリコン100位以内登場週19週。

存在はやや地味な曲ですが、何かこう、非常に心を打たれる歌詞なんですね。ピュアでストレートなんですよ、歌詞も曲も。還暦記念コンサート「ジュリー祭り」ではジュリーが涙ぐんでしまうシーンが何度かありましたが、この曲を歌う最中でも途中から感涙されておりました。とても思い入れがあるんだなあ、と思ったものです。

この曲もコンサートで歌われる頻度が多い曲です。そしてこの曲もまたジュリーの高音が堪能できる曲なので、私の好きな曲の一つなのです。

◎ 危険なふたり


1973年4月21日発売。作詞 安井かずみ、作曲 加瀬邦彦 オリコン最高位1位。レコード売り上げ枚数計63.1万枚。オリコン100位以内登場週31週。

ジュリーが初めてオリコンで1位獲得した記念の曲でもあります。
そして私自身が「沢田研二さんの曲で一番好きな曲は何ですか?」と聞かれた場合、即答で「この曲」と答えるくらいお気に入りの曲なのです。これもまたコンサートで歌う頻度も高いですし、最終曲で歌われる事も多くジュリーの好きな曲の一つである事は間違いないと思います。

ジュリーの最大のヒット曲ということになると「勝手にしやがれ」ということになるのでしょうけど、コンサートでのファンのリアクションを聞いているとこの曲の方が明らかに歓声が高いように思うのです。何故なのか?「勝手にしやがれ」はまるでドラマのワンシーンを容易に思い起こさせるような阿久悠さんの素晴らしい歌詞、そして歌詞に負けないよう畳み掛ける様な大野克夫さんの完璧な作曲、そしてジュリーの歌唱力と完璧な仕上がりの歌だと思うのですが、唯一かけているものがあるとすれば、ファンの母性本能をくすぐるジュリーの可愛らしさ、茶目っ気なのではないかと思います。勝手にしやがれはカッコ良すぎで完成されすぎなのです。

かといって「危険なふたり」が歌として『勝手にしやがれ」より劣っているとなどと思っている訳ではないのですが、「危険なふたり」でのジュリーはとてもリラックスして歌っている様に見えますし、女性に甘える様な声の伸ばし方、仕草、アクションが実にスムーズに出ていると思うのです。歌詞自体が年上の人にすがって行く様な内容ですから、正に年上のファンにはたまらないのでしょう。

またこの曲の歌い方アクションも年月の経過とともに変わってきましたし、もっと言えば歌うたびに違ってきます。ちょっとおどけた感じで声を裏返して歌ってみたり、ロッカーぽさを出してみたり。。。私がこの曲が一番好きなのも、ジュリーが伸び伸び歌っているのも原因の一つではないかと思います。

危険なふたり、に関しては流石にクリアな画像もたくさん残っており、紅白での画像の掲載も可能だったのですが、私自身が甲乙つけがたい「危険なふたり」の動画は1999年の「いい風よふけ」のツアーのアンコール曲か(バックバンドがノリノリなのが最高!)、後者はこのNHK SONGSのものなのですが、色々と考えた末後者にしました。加瀬さんがノリノリでギター引いているのと、早川タケジさんの衣装も素晴らしい!セットもクオリティの高さも加え、私が最も好きな動画ですのでこれをチョイスしました!

今回はこんなところです。次回は「追憶」「魅せられた夜」等が入ってくる予定です。

8月に入るといよいよ「キネマの神様」が封切られますね!オリンピックのオープニングセレモニーでジュリーがTOKIOの衣装で空から舞い降りるのでは、、、、という私の妄想は流石に実現しませんでしたが、映画に関しては1年近く公開を待ち続けた作品ですので観るのが本当に楽しみです。

今日はこんなところです。それでは、また。

#沢田研二

#キネマの神様

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