沢田研二 ディスコグラフィー⑧(渡り鳥 はぐれ鳥、AMAPOLA、灰とダイヤモンド他)

こんにちは、みやけです。今回は沢田研二さんのディスコグラフィー、往年のヒット曲紹介企画の8回目です。「晴れのちBLUE BOY」まで書いたあと動画の更新に力を入れていたので久々の続編になりますね。今後はずっと現代に近づいていく訳ですが、行けるところまで行きたいと思っています。

◉ きめてやる今夜

1983年9月21日発売。作詞沢田研二、作曲井上大輔。オリコン最高順位14位。ザ・ベストテン最高順位16位。レコード売り上げ計13万枚。オリコン登場週13週。

この年リリースした「背中まで45分」「晴れのちBLUE BOY」がいずれもオリコン、ザ・ベストテンのトップ10内に入らず、年末のレコード大賞レースを見据えても「この曲だけは大ヒットを飛ばさねばならない!」という状況だったと思います。少なくともシングルデビュー以来「1年間これと言った代表曲が無い」という状況はなかった訳ですから。

前2曲が実験的要素の高い曲だった訳で、ジュリーに対してはジュリーファンだけでなく歌謡曲ファン全体から、「勝手にしやがれ」や「ダーリング」のような”王道回帰”というか世間一般的にもわかりやすい歌詞で”スーパースター・ジュリー”を印象つける曲のリリースが望まれていたように思えます。確かにこの「きめてやる今夜」はそのイメージを踏襲した曲として発表されたものだったとは思うのですが、結果は振るわずやはりベストテン入りも叶わず「これと言ったヒット曲のない1年」となってしまいました。

私自身、この曲のリリース後のオリコンランキングが20位前後でピタリと上昇が止まってしまってた事に愕然とした思い出があります。そして何としてでも生放送で見ようと。当時部活動に勤しむ高校生だった私は時間をやりくりしてザ・ベストテンを視聴していた私ですが流石にその行為を断念していくようになりました。忙しい中、1年間ジュリーが全く出ず、代わりにマッチ、トシちゃん、聖子ちゃん、明菜ちゃんが席巻する番組を見るのがとても辛かったからです。同じく応援していました野口五郎さんもランクインしなくっっていましたし。。。

この曲はもともとジュリーが内田裕也さんに提供した曲で、バラード色の強い、如何にもジュリーワールド全開のとてもいい曲だったのですが、これをアレンジしてリリースした結果、私個人としては「なんだかカッコ良さを狙いすぎだなあ」という感を当時から持っていました。はっきり言うと「大ヒット曲を生みださなくちゃいけない」という目論見が露骨に感じられたのです。

この曲と次の「どん底」まで、ヘアスタイルについても初めて短めのヘアスタイルにされたのですが、本人はそんなこともなかったでしょうが、見る側からは「焦り」に感じられたのです。曲自体もアップテンポにしてしまった為若干間延びした感がありました。批判じみた意見ばかりになってしまいますが、このころのジュリーを見るのは辛かったですね。

◉ どん底 

1984年2月1日発売。作詞大津あきら、作曲井上大輔。オリコン最高順位18位。ザ・ベストテン最高順位13位。レコード売り上げ計7.1万枚。オリコン登場週9週。

この曲についてwikiには「この頃にはセールスの低調ぶりも顕著となり、自身も”今がどん底です”と自虐的なコメントを残している」とあります。私自身は特にそのようなコメントをジュリーが残していたかはちょっと思えていないのですが、確かに「沢田研二は落ち目である」という意見もチラホラ世間で語られ始めた時期であったと思います。

それはジュリーのバラエティ番組出演時にも影響が見受けられました。特にドリフの志村けんさんとの2人コントでは、「オチで志村けんがジュリーのリリース中の曲の衣装(憎みきれない、カサブランカ、TOKIO等)を着てみるが全然似合っていない」という鉄板ネタがあったのですが、この頃になるとそもそもジュリーの曲の衣装が世間に浸透していないので、コントが成立しない、という笑うに笑えない状況になっていました。

ただし、曲としてはアップテンポで耳障りのいい素敵な曲だと思います。衣装も前曲の黒を基調としたシックなものから反転、反射素材を使用したコスチューム、ジャケットにはマリリン・モンローが彩られている派手派手路線に回帰したものでした。しかし、詞の内容が「勝手にしやがれ」のオマージュっぽいものだったので、後年改めて評価される曲にはならなかった感があります。以降のコンサートでも歌われる頻度は低いですし。。。。2017年の50周年記念ライブで久しぶりに聞けた時にはちょっと感動しましたね。

渡り鳥 はぐれどり

1984年4月25日発売。作詞三浦徳子、作曲新田一郎。オリコン最高順位20位。レコード売り上げ計9.3万枚。オリコン登場週12週。

この曲!実は私はかなりのお気に入りなのです!ピョンピョン飛び跳ねるジュリーはもう開き直って吹っ切っている感じですし、ホーンメンバーとのマッチョポーズも笑ってしまいます。まあ、嫌な話をすればこのアクションもまたこの年の頭衝撃的デビューした吉川晃司さんの「モニカ」を真似している、という周囲の意見もあるにはありましたが。。。。

そしてこの曲に関する豆知識を披露しますと、、、元プロ野球選手で加藤伸一さんと方がおられます。1990年代を中心に、南海・ダイエーホークス〜広島カープ〜オリックスブルーウェーブと渡り歩いたピッチャーですが、それぞれ所属した球団でエース級の活躍をされた選手です。で、その加藤さん、一時自身の登場時のBGMにこの「渡り鳥 はぐれ鳥」を使用されていたのです。加藤さんも中々のイケメン投手でしたから、不自然ではなかったと思うのですw

そしてこの頃からジュリーのタレントとしての露出が極端に減って行きます。自身の離婚問題でマスコミと衝突することも顕著になったのがこの時期です。

AMPOLA

1984年9月25日発売。作詞A GAMSE、作曲J M LACALLE 。オリコン最高順位26位。レコード売り上げ計4万枚。オリコン登場週7週。

この曲、おそらくこの年の紅白歌合戦でしかテレビでは披露されていない曲のはずです。(後年のライブでは何度も歌唱されています)wikiでは「この翌年の1月から半年休養期間に入った」とされていますが、私的にはこの時期1年以上ジュリーはテレビから遠ざかっていた印象なのです。バラエティ番組にも出てはいないのではないでしょうか?

ただしこの唯一の?紅白での披露は相当インパクトがあったようで今でもご記憶されいる方が多いようです。この曲は映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のイメージソングでもあったわけですが、その映画の内容よろしく、ジュリーは歌の途中で銃弾に胸を撃たれ激しく出血してしまうのです。もちろんフェイクの出血ではあるのですが、その量がザ・グレート・カブキの流血噴射並に(←知らんて!)激しいものだったので、大晦日の夜に見るには相当に刺激的なシーンだったのですよ!

◉ 灰とダイヤモンド

1988年8月8日発売。作詞A GAMSE、作曲J M LACALLE 。オリコン最高順位19位。レコード売り上げ計7.3万枚。オリコン登場週10週。

ジュリーがブラウン管に帰ってきました!当時の私はその時は「またジュリーの姿を色々バラエティなバラエティで見ることができる!」と喜んだものでした。しかし今見るとその表情は虚ろな部分が残っており、完全に吹っ切れたとは言えないように思えます。そして憎しみの感を内包している。。。。でも自分なりの決意は十分感じられるのです。「もうどう思われようが自分の好きなようにやって行く!」という。。。。

そして私は、以前ブログに書きましたが、この復帰後初のテレビ出演である夜のヒットスタジオでの動画がジュリーの動画史上最もカッコよく、ジュリーの魅力がよく出ているシーンだと思うのです。色気が半端無い!作られた、もしくは演出された色気ではなく本人そのものから発せられる色気!悩んで決意した男の色気は同性から見てもなんとカッコいいことか!

世間ではマッチだ、トシちゃんだ、おニャン子だ、とんねるずだ、とバブル直前の浮かれた時代に突入して行く訳です。”常識”や”権威”を軽視してチャラチャラ振舞うことがもてはやされた、私のとっては非常に嫌な時代でした。青春真っ只中の20歳前後ではあったのですが。そんな中ジュリーは時代に背を向けて元に戻ることに固執せず新たな道を歩み出したのです。

この「灰とダイヤモンド」はテレビでもそこそこ披露されましたが、独立の件もあってか、バラエティ番組への復活はスムーズには行きませんでした。ヒットストジオでは歌う前に現在の状況を聞かれた際「少〜〜〜しづつ忙しくなりつつある」と繰り返し語ります。その表現に中々軌道に乗れない状況が察せられます。

しかし、この期間のジュリーにとっても、ファンにとっても苦悶の時期は絶対に意義があったと思うのです。この時期がなかったら以降のジュリーは緩やかにフェイドアウトする「往年の名歌手」に終わってしまった気がします。一般世間的な大きな評価は得られませんでしたが、「そのキスが欲しい」「愛まで待てない」「ACB」「届かない花々」等以降にジュリーの名曲はこの時期なしには生まれなかった気がするのですよ。

今回はこれまでです。まだまだ続けるつもりです!

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