こんにちは、みやけです。
今回は沢田研二さんのシングル曲紹介シリーズの第13弾です!この回を含めてあと2回ですね。よくここまで地道に頑張ったものだ!(笑)

ながらく自身の過去動画を封印、テレビ局が使用するのを許可してこなかったジュリーですが、1999年「いい風よ吹け」のライブ中”21世紀は過去映像の解禁”を宣言。その言葉通り2001年より、幾多の音楽・バラエティ番組に出演されました。ミュージックフェア、スマスマ、うたばん、志村けんさんとの特番、、、、その時の動画は今でもたくさん残されていますね。
あの日は雨
2001年6月1日発売。作詞 筧和歌子、作曲 下山淳
そしてこの時期リリースされたのがこの曲です。地上波のテレビで幾度も流されましたね。この時期ジュリーが出演した番組でもっともカッコよかったのはミュージックフェアだったと思うのですが(特にス・ト・リ・ッ・パ・ーの半端ないオーラは秀逸!)その時にもこの曲が披露されました。ファルセットが印象的で、過去のヒット曲と一緒に歌っても違和感がない歌だったと思います。
この時期、久々にジュリーがテレビで見られるのは当時本当にうれしかったです。その頃はまだyoutube等の媒体は無かったので、過去の動画を見ることさえ難しかったし。。。SMAP、石橋貴明さん、kinki kids 等色々な方々と共演されましたね。当時人気絶頂だったバラドルの篠原ともえさんと共演された際は「私の母がメチャメチャ沢田さんのファンなんです!母が悲しむから自分の事をオジさんなって行っちゃダメ!」等と説教?されていたっけ。。。
当時はバブルは遥か昔の話だったですが、まだまだ浮ついた時代だったと思います。フジテレビはこの頃が全盛時でしたね。ジュリーは当時のトレンドの人たちとはやんわりと一線を画しながらも何か相いれない部分があったかも知れません。「大御所」として丁寧には扱われていましたが、当時のテレビは「変なかっこをした変な人が番組を席巻している時代」ジュリーはそのフレーム中に長時間滞在するのはいい気分ではなかったのかも知れません。
”解禁”を1年程度でなんとなく終わってしまい、またジュリーをテレビで見る機会は少なくなるのです。そして2002年自主レーベル「JULIE LABEL」を立ち上げここから新曲をリリースするようになります。そして「自分のやりたいことをやる」路線に拍車がかかるようになる訳です。
忘却の天才
2002年9月1日発売 作詞 筧和歌子 作曲 白井良明
新レーベル立ち上げの第1作となります。出だしの演奏といい、歌への入り方といいやや変則的な曲という印象があります。でも自主レーベルを立ち上げ、「今以上にすきなことをやって行こう!」と宣言した歌のように思えます。メロディが印象に残る歌ですね。
明日は晴れる
2003年4月25日発売 作詞 沢田研二、作曲 白井良明
サビの部分での高音の声の伸び、美しさは素晴らしいものがありますね。状況的には”沈む夕日を横に川べりかどこかをのんびり歩きながらこの歌を歌うジュリー”そんな印象がありますね。曲の途中で「Woooo」と吠える部分がありますが、全体的には優しい歌い方が印象に残ります。
このあたりからは恰幅の良さが目立ち始めた?ジュリーではありますが、かえってこの歌のような「日常生活を考える」というテーマについてなんだかそれが似合っているし、リアリティが出てきたような気がするのです。
ちなみにこの「明日は晴れる」のアルバムについても、この曲のほか「睡蓮」「夢見る時が過ぎたら」「甘い印象」「違いの分かる男」等名曲ぞろいで私にとってはお気に入りのアルバムですね。
オーガニック オーガズム
2004年4月25日発売 作詞 筧和歌子、作曲 白井良明
前曲と打って変わってロックテイストが強い曲です。しかしまあ、刺激的な曲名ですね。。。思わず走り回りながら歌いたくなる曲ですね。
greenboy
2005年5月9日発売 作詞 沢田研二、作曲 吉田光
このあたりからジュリーの作品が「老後」「高齢者」「生き方」といった近年の路線にシフトチェンジしてくる感があります。歌詞も結構難解で比喩的でもあり、ストレートに理解するのはむつかしいのですね。とりあえず「greenboy」の意味ですが、プロレスの世界でいえば「デビューしたての若手」という意味ですが、もちろんそんなはずはないですね(笑)
私なりに解釈しますと、公園かどこかに座って若者たちを見つめる老人(ジュリー自身?)がそれぞれ個性を持った目の前で遊んでいる若者たちにエールをおくりつつも、ついつい自分の人生を回想してしまう、、、そんな感じかなあと思うのです。1番だけ歌詞をも文字起こししてみます。
道理外れた大人ほど哀れを感じるものはない。どうせ赤ん坊に返っていくと、遠い目で笑う、老人は笑う。
grennboy上目遣いで暗い笑顔の少年がいた。grennboy駆けっこ好きな一人上手の君がいた。
病気みたいな世界なら覗いてみてやれ一度だけ。一切合切何かを分かれば明日が見える一から始めるさ。
grennboy泣き虫だった星を見上げた少年がいた。grennboy危なっかしいガラスみたいな君がいた。
ちょうどこの頃のジュリーの年齢が今の私の年齢とほぼ同じ。私も大病を患ったせいか、「生きることの意味」「残りの人生の過ごし方」という点については嫌というほど考えましたし、今もそれは続いています。「若い頃は良かった」と思わなくもないですがそれは肉体面の話であり、精神的に不安定だった部分振り返りたくない心境もあります。今の成熟した精神に当時の肉体があれば無敵なのでしょうけどなかなかそうはいかないものですね(笑)
大人になり、世間的な成功をおさめ、大金を得たり、名声を手にしたり、多くの人から賞賛されても、何故か常に怒りと憎しみのモードが満載な人がいます。今まで熱心にやっていることがあるなと思ったら、急に放り投げて全く別なことを始める人がいます。そういう人は実は自分の事を全く分かっていない、本当にやりたいことがない、自分に自信がない、つくづくそう思います。
自分にうそをつかず、純粋な気持ちで、真の自分を理解することが、充実した人生を送る鍵である、この歌は皆にそう語っている、私はそのようにこの歌を理解しています。

さてさて、3年がかりで作成してきたこのシングル曲網羅シリーズも次回が最終回となりそうではあります。動画を入れなければもう少し続けられるのですが、、、「ロックンロールマーチ」以降はほぼ動画の確保が不可能ですからね。。。
でも先日発売された「LUCKY/一生懸命」が人気沸騰し、テレビで歌われたりして動画が残ってくればまだまだ継続出来るかも?そんな淡い期待もしております。今日はこんなところです。次回も是非是非お付き合いください。それでは、また。
#沢田研二