こんにちは、みやけです。今回は沢田研二さんのシングルを時系列で売上実績・動画と一緒に紹介する企画の7回目です。これで、ようやくデビュー曲「君をのせて」から「晴れのちBLUE BOY」まで全て繋がりました!「決めてやる今夜」以降も作成していくつもりですが、まずはホッとしました!
それでは始めます。
◎ 巴里(パリ)にひとり
1975年1月20日発売。作詞G.Sinoue 訳詞 山上路夫、作曲 G.Costa
オリコン最高位5位。レコード売り上げ枚数計20.3万枚。オリコン100位以内登場週14週。
フランス語で歌うバージョンが「MON AMOUR JE VIENS DU BOUT DU MONDE」というタイトルでフランスでも発売され、現地のRTLというラジオランキングでは最高4位を獲得。その実績が認められ、スイス・カナダ・オーストリア・ギリシャ・ノルウエー・ベルギー・オランダなどでもリリースされました。
「スキヤキソング」を別格とすれば、当時、日本の歌手が海外でリリースした曲がそこそこヒットするなんて相当な快挙だと思うのですが、以外と国内では大ヒットにはならなかったですし、知名度も低い気がします。フランス語バージョンはジュリーも発音に相当苦労した様ですね。なので思い入れも深いと思われます。これもコンサートで歌われる頻度は高い曲なのですが、基本フランス語バージョンで歌われます。
日本語詞の内容としては「付き合っている彼女を置いてパリにやってきた。しかし美しい街並みを見れば見るほど君のことを思い出してしまう」という様な内容です。しかしフランス語バージョンの題名の意味は「世界の果てから君は来た、とパリでナンパをかましている曲」(沢田研二・談)ということらしいのです。そうなってくると設定が少し違いそうだな?という気がするのです。
いつかフランス語の勉強をして、正確な訳をしてみたいな、という気持ちもあります。山上路夫さんの訳詞も素晴らしいですね。この曲もまたジュリーの高音の魅力が堪能できる曲です。
◎ 時の過ぎゆくままに
1975年8月21日発売。作詞 阿久悠・作曲 大野克夫
オリコン最高位1位(5週連続)。レコード売り上げ枚数計91.6万枚。オリコン100位以内登場週26週。
ご存知ジュリー最大のヒット曲です。
阿久悠さんの詩も素晴らしいですが、詞が完成すると大野克夫さん、井上堯之さん、井上大輔さん、加瀬邦彦さん、荒木一郎さん、都倉俊一さんの超大物6人に作曲を競わせ、最終的には久世光彦さん(この曲の挿入歌であるドラマ「悪魔のようなあいつ」のTBSの演出家)が大野さんの曲をチョイスしたというのですから贅沢極まりないですね。
カバーしたミュージシャンも20人を超えますし、日本の歌謡曲史上に残る名作だと思います。また、オイルショックからくる不景気や世紀末思想の始まり等当時の虚無的な時代背景がよく現れている曲ですし、さらにはジュリーの持つ魅力の「アンニュイな退廃さ」(これが私は好きなのです!)がよくマッチしていると思うのです。
ですので、この曲の場合、沢田研二特集、なんて番組があった場合、「TOKIO」や「勝手にしやがれ」みたいな派手な曲に混じって急に俯いて歌い出すよりは、CM明けに静かな雰囲気で歌い出す。そんなシチュエーションが私は好きなのです。

◎ 立ちどまるなふりむくな
1976年1月21日発売。作詞 阿久悠・作曲 大野克夫
オリコン最高位8位。レコード売り上げ枚数計16.5万枚。オリコン100位以内登場週13週。
私はこの曲を初めて聞いたのはアルバム「ロイヤルストレートフラッシュⅱ」の中に収録されていたのを聞いたのが最初です。曲の存在は知っていましたがそれまで聞いた事はありませんでした。聞いた瞬間とてもいい曲だなと思いました。阿久悠さん独特の情景描写がすごく印象に残りましたね。セールスがイマイチだったのは。。。「時の過ぎ行くままに」とメロディの雰囲気が似ているので「二番煎じ」的な見方をされてしまったかもしれませんし、時期的に例の一件の直後(東京駅事件!)だったのが大きいかと。。。。
◎ ウインクでさよなら
1976年5月1日発売。作詞 荒井由実・作曲 加瀬邦彦
オリコン最高位7位。レコード売り上げ枚数計16.1万枚。オリコン100位以内登場週12週。
ジュリーファンはご承知かと思いますが、ユーミンが作詞した唯一のジュリーのシングル曲です。このほかにも「静かなまぼろし」という曲を提供しており、これも非常に評判の高い曲です。この曲は別れた男女が偶然レストランで再開する、そして女性は新しい恋人を連れている、という状況を描いた詩です。さらにこの曲は男性視線の心情を歌うバージョン(沢田研二・歌)と女性側バージョン(松任谷由実・歌)があり隠れた名曲と言っていいと思います。
この曲でのジュリーはアフロっぽいパーマにイメージチェンジ!ジャケットにもその髪型が掲載されましたが、短期間で戻してしまいました。似合っていたのか?????う〜〜〜ん。。。少なくともジュリーの美しさを際立たせるまでには至らなかったかと。。。。

◎ コバルトの季節の中で
1976年9月10日発売。作詞 小谷夏・作曲 沢田研二
オリコン最高位7位。レコード売り上げ枚数計23.2万枚。オリコン100位以内登場週19週。
ジュリー作詞初のシングル曲です。それまで歌われることが多かった退廃的な世界観を一掃し、ストレートでピュアな歌詞。美しい秋の光景が速やかに想像できる澄み切った感じの歌ですね。ファンの人気も高いと思います。濃密男女関係よりも、一歩引いたスタンスで気になる女性を見守る、当時色々と揺れ動いていたジュリーの心情もそうだったのでしょうか。。。。
後年のライブでも披露される確率が高い歌ですね。

◎ さよならをいう気もない
1977年2月1日発売。作詞 阿久悠・作曲 大野克夫
オリコン最高位8位。レコード売り上げ枚数計21.5万枚。オリコン100位以内登場週19週。
上半身は金色のキャミソールという強烈な衣装?が印象的なこの曲です。阿久悠さんの詞も非常に素晴らしいのですが、この衣装でぶっ飛んでしまう感じです。前年夏に2回目の暴力事件を起こしてしまったジュリー。色々と考えることがあったのではないでしょうか?
後年中居正広さんと石橋貴明さんMCのTBSの歌番組「うたばん」にゲストとして招かれ、この当時の事を聞かれた際「それまでコンサートでは化粧とかの派手な仕掛けはやっていた。でも一般の人は分かんないだろう?と思ってテレビではやらなかった。でも新聞の社会面に載るような事件を起こしてしまい、反省した上で、自分がやりたい事は迷わずやろうと決めた。“女の腐っただの男の腐っただの”陰口を叩く人もいたが、そんなのいいんだ!と開き直ってやった」と語っていました。

この曲自体は大きなムーブとなったとは言い難いですが、その後の「ド派手路線」の礎となった貴重な1曲ではないかと個人的には思っています。
今日はこんなところです。これまでの企画は(記事のカテゴリー)の沢田研二ディスコグラフィー(ヒット曲紹介)をクリックすれば見ることができます。これからも作っていく予定です。「そのキスが欲しい」まではなんとか画像は集められそうですが、、、問題は「TRUE BLUE 」の動画どうするか?例の画像を使うか、、、無難にヒットスタジオの動画をそのまま使うか。。。そんなしょうもないことで悩んでいます(笑)。
それでは、また。
#沢田研二