沢田研二 作詞 名作セレクション その7 〜Don’t be afraid to Love〜

こんにちは、みやけです。

今回は定期的にUPしております沢田研二自身が作詞したジュリーの名曲シリーズ企画の7回目です。

今回紹介するのは1991年にリリースされた「PANORAMA」というアルバムの中に収録されているDon’t be afraid to love という曲です。

作曲は平井夏美さん。編曲は吉田建さんです。

映像は1991年に開催されたデビュー25周年記念コンサート「ジュリーマニア」でのものです。ジュリーの甘やかな高音の歌声を駆使し、心を込めて歌い上げているのが印象的です。

この曲はドームコンサートの「ジュリー祭り」でも第4部の1曲目で歌われており、本人にとっても大変思い入れの強い曲なのではないかと思っています。

まわり道ばかりの色んな日々を過ぎ、僕は決めたけれど君は自信が無いと言う。

Don’t be afraid to love 二人ならプラトニックなエクスタシー

Don’t be afraid to love 跳び込んでくれ。

君の望む未来ありきたりじゃないね。安らぎは誰にもきっと必要な筈だよ。

Don’t be afraid to love ウソじゃない、エゴイストはストイック。

Don’t be afraid to love 素直になって小さな背中後からそっと抱きしめたいよ。

Don’t be afraid to love 泣かないでファナスティックなサイレンス

Don’t be afraid to love 永遠のエレクトラとエディプスさ

Don’t be afraid to love もう離さない。

I love you more and more Please! Don’t be afraid to love

内容はタイトルにあるように「何も恐れず僕の元に飛び込んできてほしい」というものだと思いますが、裏にはもっと深いメッセージが隠されているように思えます。特に英語表記のワードはあえてストレートに訴えるのを避けるためにそう表現し、中身はその逆にとても強い感情で訴えていると感じます。

更に歌詞の内容的にどうしても今の奥様への想いを想像してしまいます。ちなみにジュリーの再婚は1989年11月。この曲の発表は1991年6月とそれ程期間が空いているわけではないのでメッセージソングの筈であると私は確信しています。

ちなみに私なりに用語を解説しますと、「ファナスティック」という単語の意味は「熱狂的」というものであり、「言葉にはしないが貴女への熱い想いがある」という意味ではないかと思います。

次の「エレクトラ」と「エディプス」はコンプレックスの形態であり、前者が女児が父親にもつ強い独占的な愛情欲求であり、後者は男児が母親への愛情を持つと同時に持つ父親への敵意です。

非常に暗喩的な表現ですが、「愛し合った男女は何時迄もパートナーに対して子供のような独占的な支配欲を持つものである」と言いたいのではないかと思います。

次に紹介するのは、これはジュリーの作詞ではないのですが、一部から非常に高い評価を受けています「アルシオネ」という曲です。ジュリーのリリースしたアルバムの中ではトップクラスの名盤と評する向きが多い「来タルベキ素敵」(2000年9月発表)内に収録された曲であり、作詞はGRACE(長年バックバンドでドラムを務められたチャーミングな女性です)、作曲は伊藤銀次さんです。

瞳を閉じた寒風の空。その星はある、一際輝いて。

その星をそっと仰ぐ君。君の廻りをめぐる僕。

無限に走るこの空間はいつか限りを見つけ出す闇を抜けて。

引き裂かれそう例え夜が明けても。僕は完全な孤独に打ち震え聖なる球体を見上げてる両手広げ。

紅く滲んだこの世の果てに君を盗んだ土埃が舞うよ。

何もないのが悟りなの?受け入れるのが愛なのか?

罪を背負ってたどり着く場所。時を放たれチリになれ光る海に。

引き裂かれそう例え夜が明けても。僕は完全な孤独に打ち震え聖なる球体を見上げてる両手広げ。

とにかく曲の美しさが際立つ作品です。静かな立ち上がりから、壮大な世界観まで一気に引っ張ってくるのはジュリーの力量の賜物であると思います。歌詞も女性的なのがバランスが取れています。

アルシオネとはいろいろな意味があるのですが、この歌の中ではプレアデス星雲の中にある最も明るい星の名前と捉えるべきでしょう。でも中々難解な歌詞ではありますね。

私はこんな風に解釈しました

「アルシオネはいつもそこにある。善も悪も関係なくその圧倒的な存在で明かりを皆に照らす。僕の愛する人はまさにアルシオネであり、自身にどんなに辛いことが起ころうとも僕の全てを受け入れてくれる。僕は未熟な人間だけれども貴女だけは僕を理解してくれる。ありがとう」そんな感じではないかと思っています。

何れにしても心にグッとくる曲だと思います。こういう曲を歌いこなせるのはジュリーだけではないかと思います。

そして最後に。重厚な歌が続いたのでノリノリの曲を紹介します。

名曲「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」のB面に収録されています「ジャンジャンロック」!これは作詞は近田春夫さん。そして作曲はジュリーなのです。なので歌詞は紹介しません!私としてはキザでカッコよくてアンニュイなジュリーが最も堪能できるお気に入りの曲なのです!

特にこの映像はバックバンドのEXESOTICSとの息もバッチリでジュリーのロックンロールの世界が大変良く表現されてる曲だと思います。シングルカットして欲しかった曲ですね〜。

今日はこんなところです。

それでは、また。

#沢田研二

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