沢田研二 作詞・作曲 名作セレクション その8 〜ス・ト・リ・ッ・パ・ー 〜

こんにちは、みやけです。

前回の章では私の勤める会社の取引先でコロナの陽性反応になった方が出たと書きましたが、その後その会社は営業所の全社員PCR検査を行い、全員陰性との事でした。

とりあえずは私の勤め先にはその陽性反応の方との濃厚接触者はおらず、PCR検査も受ける必要なし、との事で一安心ではあります。油断はできませんが。。。

さてさて、今回は定期的にupしております沢田研二さん自身が作詞したジュリーの名曲シリーズ企画の8回目ですが、いきなり作曲部門の方から紹介させて頂きます、ご了承ください。名曲『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』です!ジュリー作曲のシングル曲では最も売れた曲です。尚、恐縮ですが、以降・を外して『ストリッパー』で表記させて頂きます。

発売は1981年9月21日。作詞は三浦徳子さん、ジュリーだけでなく松田聖子さんや光GENJI他多くのメジャー歌手にヒット曲を提供した8〜90年代の大物作詞家です。また6月にこの曲を含め先行販売されたアルバム『STPIPPER』はロンドン録音の力作であり、バイバイジェラシーやテーブル4の女等名作揃いのアルバムです。  

これを歌うジュリーの映像でどれがベストなのか?人それぞれで色々あるかと思いますが、私は2001年ミュージックフェアでの熱唱シーンです。久々のゴールデンメジャー番組出演だったわけですが、サングラス姿がとにかくカッコいい!50歳のジュリーの魅力が存分に発揮されています!

ファンの方はあまり聞きたくない話かもしれませんが、沢田研二という歌手はいったいどのカテゴリーに入る歌手なのか?という点ではよく議論になります。歌謡曲でもないような気もするし、完全にロックでもない気がします。レンタルCDでのジャンルでも微妙な扱いをされています。

私の高校時代はバンドブームが訪れ、多くの友人がロックの世界に足を突っ込みましたが、ジュリーについては正直見下されているというか、「あの人は仲間では無い」的なリアクションをされ悔しい思いをしたものです。区別するのに「グラムロック」(いわゆるビジュアル系ロック)という言われ方も良くしましたが、それも何か釈然としませんでした。

しかし私の悪友から見てもこのストリッパーは「これはロックだね!」と評判が高かったのですね。まあ、単に私の周囲にいた数人のアマチュアバンド崩れがそう言っているだけではあるのですが、出だしに強烈なインパクトを与えるドラム、刃物をふりかざすようなシャープのギターの音色!絶対にロックなのです!

特にこのミュージックフェアでの映像はバンドの音にのカッコよさも際立つのですが、ジュリーの歌唱力もまた際立っています。そもそもが「ストリッパー」という、やもすれば曲が題名・歌詞に負けてしまいかねないネーミングなのですが、エロさは全く感じさせず、最初から最後までジュリーワールドに聴く側を引き込んでいるのがカッコいいのです。

またこの曲の当時の売上動向にも深い思い出があります。ストリッパーは約36万枚を売上げ、オリコン最高位6位、ザ・ベストテンでの最高位は2位で、TOKIOよりヒットした曲なのです。しかしリリース当初は中々売上に火がつかなかった曲なのです。

私もオリコン誌はほぼ毎週購入していましたが、当時の売り上げの動向といえば、今のようにいきなり1位初登場という事はなく、20〜30位くらいで初登場して、翌週10位台、翌週にベストテン入するというのがパターンで大ヒット曲でも1位を取るのには1ヶ月くらいかかったものです。

しかしこのストリッパーはリリースから1ヶ月経過してもオリコン10〜20位台をウロウロしており火がつく気配がなく、「これでは今年はジュリーの大ヒット曲は無しという事?」とヤキモキしたものです。※この年は「おまえがパラダイス」と「渚のラブレター」をリリース。

しかし、10月末くらいから再度売上が伸びだし、最終的にはジュリーの大ヒット曲のひとつとして相応しい売上となりました。でもジュリーとしては珍しい売上動向なのです。

何故こんな状況だったのか?当時のレコードと言うものはファンだけが買うものではなく特にその歌手に興味がない人でも気が向けば気軽にレコードを買っていた時代でした。

私が思うに、最初はこの「ストリッパー」という題名に「カラコンとかパラシュートの二番煎じの色物じゃん」と軽く見ていたのでは無いでしょうか?しかし生歌をよく良く聞いてみると「結構カッコいいじゃん!」と言う事で購入に至ったと。ジュリーの歌唱力がそうさせたのだ、、、と結論づけておきますw

さて、肝心の作詞曲の紹介です。1986年6月25日にリリースされた『cocolo1〜夜のみだらな鳥達〜』の中に収録された『無宿』という曲です。作曲はバンドメンバーの竹内正彦さんです。

詞を紹介します。

目覚しが鳴っているよ。忌まわしい朝が追い立てる。馬鹿な野郎が目に浮かぶ。昨日は飲んでプツリとカットアウト、毎度さ。

俺いつも傷つけられ、傷ついた事なんか無いよ。人を悪者、晒し者。自分を褒めるエセな男ばかりさ。

扉を開けて光る太陽眩い。胸がどきり、怒り高鳴る。

何もかもお遊びだと、したり顔か。鏡を見てみろ。笑えないだろ?可笑しくて。この世は全てエンターテイメントさ。

ホントの事は何もあるわけないだろ。水だ、風だ、空のように無宿さ。

ホントの事は何もあるわけないだろ。水だ、風だ、空のように無宿。

。。。。この時代は正にバブルに突入する真っ只中。人気の芸能人は おニャン子クラブ、とんねるず、光GENJI、、、皆が浮かれていた時代です。

そんな中、ジュリーは恋愛トラブルや独立問題でマスコミと衝突を繰り返し、1985年に約1年間の休養期間を取った後、cocoloというバンドを結成し、渡辺プロから独立。これは2枚目のアルバムに収録された曲です。

他の曲も方向的には「無宿」と同系統のテイストの曲が多く、正直当時の私としては「世の中に喧嘩売ってるよな〜」「売れる気ないのかな〜」と思わずには居られなかったのです。心の内面を問う様な歌ばかりですね。

でも今見返してみると、非常に興味深いです。私はこんなふうに取りました。「マスコミや世間が常識としているもので、それがどんなに理屈として通っていても100%正では無い。物事には裏と表がある。その反対側もまた完全な正ではないのだ。ましてや俺はエンターテイメント界に身を置く身。それを理解しろ!

衣装もヨーロッパの吟遊詩人という感じで、この時代としては異彩を放っています。語弊を覚悟で言えばこの時期は色々な意味で病んでいた頃ではないかと思うのですが、逆に私はこの頃のジュリーが一番好きなのです。自分が何者であるのか考えに考え悶え苦しんでいるところに人間の美しさがあります。

何やら深刻な語りになってしまったので、最後は阿久悠&大野克夫コンビの名曲、『憎みきれないろくでなし』でお別れしたいと思います。緊張と緩和です。

それでは、また。

#沢田研二

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