こんにちは、みやけです。
6月25日、沢田研二さんは73歳の誕生日を迎えられました。そして2年ぶりの新曲も発売されました。「LUCKY/一生懸命」という曲です。CDのカラーがウクライナの国旗の色であったのは勿論偶然ではないと思います。作詞・作曲は沢田研二、編曲は斎藤有太さんです。

ネタバレもほどほどにしておかないといろいろ問題がありますので、詳しくは述べませんが、「ジュリーは自身の人生について、生きることについて、こんなことを考えているのだな」という事が良く分る曲です。ストレートに表現はされていませんが、ファンとともに並んで合唱するようなイメージの曲ですね。そして韻を踏みつつ色々な仕掛けが。。。
このような視点での歌って今、誰が歌えるというのだろうか?と、つくづく思います。ラブソングでも、人生の応援歌でも、自身を鼓舞する歌でもない、、、どんなジャンルにも属さない歌!
そして今回の曲は東日本大震災に直接かかわる曲ではありません。
そしては私の今の気持ちをストレートに書かせていただきます。
戻ってきた!
そんなことを言うと多くのファンから怒られるでしょう。でもジュリーのこれまでの”路線”にケチをつけようという訳でもありません。ジュリーは表現者なのですから、(あたりまえのことですが)自分のやりたいようにやればいいのです。
でも聴く側として、5年以上”特定の路線”が続いてしまうと息苦しくなるのは事実。ジュリーの全てを受け入れる、それもまたいいとは思うのですが、私は新譜が出る度にうれしく思いながらもあーだこーだと理屈を垂れてきたタイプの人間。今回のジュリーの曲は自分にとってどうなのか?を堪能するのが自分にとってたいへんに幸せな瞬間なのです。それがまた世間的評価と合致したり、しなかったり。。。
『酒場でDABADA』の発売の際は「レコード大賞受賞候補曲に最高の曲を持ってきたな」と高揚し、『恋のBAD・チューニング』の時には「なんか内容が薄いなあ」と心配になり、『6番目のユ・ウ・ウ・ツ』では初めにレコードで聞いた際は「なんだかインパクトに欠けるなあ」と思いながらも夜のヒットスタジオで生歌を聞くと「こんなにも迫力と色気が半端ない歌になるのか!」と驚嘆。そして『ポラロイドGAL』の際は「いよいよジュリーが完全復活!」と興奮したものでした。

この数年の”特定路線”のCDは購入してはいたのですが、正直なところそれを歌詞を覚えるまで何度も聴こう、というモチベーションが出なかった!正直なところ。。。でも今回の新曲は歌詞を何度も読みましたが、これまでとは逆のベクトルに向かっているわけではなく、その延長線上にあるように思えます。でも、やはり白紙の状態から「今回はどんなテイストで攻めているのだろう?」と推測するのは誠に楽しいものです。ファンとして。
吉田拓郎さんや加山雄三さんの歌手活動終了のニュースはファンでない私でも寂しく思うものです。ジュリーも、、、そろそろ自身が最終コーナーにかかっていることをにおわせつつ、「あともうちょっと」頑張ろうとされている姿には本当に有難く思います。横道に逸れず一途に歌手活動を続けてこられた賜物だと思います。この年でファンをワクワクさせる新曲をリリースできるというのは素晴らしいことですよ!
私の妻はSMAPファンなのですが、いつの間にか私を羨ましく思っています。「SMAPもこういう風にファンと一緒に年を取っていきたかった。。。」と。何回かジュリーのコンサートに一緒に行ったのですが未だに「ジュリー!」と黄色い歓声で迎えられていることに感銘を受けていました。自身の人生において常に傍らに沢田研二がいる、そして若い頃もおじいちゃんになった今でも”ジュリー”と呼ばれている!素晴らしいじゃないですか!
ファンはもちろん購入されたと思いますが、ファンでない方も是非ぜひ購入されてほしいものです。特にご年配の方。何度も聴くうちにジワジワと心に刺さってくる曲ですよ、この曲は!

今日はこんなところです。それでは、また。
#沢田研二