こんにちは、みやけです。

前回の沢田研二さんの回では「お茶目で元気いっぱいのジュリー」という特集を組み、主にライブのファイナル曲に絞ってピックアップしたのですが、やはりコンサートのラストにかかってくるとワクワクしながらもなんとなく切ない雰囲気もあって面白いですね。これはどのアーチストでも同じでしょうけど、特にジュリーのライブの終盤戦は見ていて面白い!微妙に「おとぼけ」の奮起を入れてくるところがたまりません。今回もその系統のシーンを中心にチョイスさせて頂きました。
まずは1997年「SAWADA KENJI TOUR ’97」日比谷野外音楽堂でのラス前曲「サーモスタットな夏」です。この曲が非常に異色であるのは「バックで複数の女性が合いの手を入れている」という点であるのです。彼女達は「BOKE BOKE Sisters」と名付けられていたらしいのですが、どれほどツアーに帯同したかはちょっと良く分りません。
しかし、何というか、まあ、あえて言うならば、、、、色々な点で彼女たちの微妙な雰囲気が逆にジュリーの奥ゆかしさを感じるのです。。。なんともはっきりしない書き方で申し訳ないですが。。。

今ではアイドルグループの後ろでバックダンサーが躍るのはごくごく普通になっていますが、少なくとも80年代前半にはそんなものは無かったはずなんですよ。そして私自身もその手の存在にはどうにも馴染めんのです!人海戦術で大勢のダンサーを躍らせ、自分も曲の最初から最後までダンスが入り、肝心の歌は口パク。。。そんな存在の人には「歌手」などと名乗ってほしくない!長年ずっと私はそう思い続けております。
この動画ではBOKE BOKE Sistersが騒げば騒ぐほどジュリーはなんだか引いてしまって意味不明な?アクションを一人で取る。。。。流石!このバランスこそが笑いというものの原点なのです!あまり大きなムーブとはならなかったこの曲ですが、ジュリーとしては夏のお祭り感満載の曲であり、貴重かつ元気が出る1曲なんですよ。
次に紹介するのは2003年「明日は晴れる」ツアー、大宮ソニックシティ大ホールのラスト曲「ポラロイドGAL」です。この曲はホントにエンディングに相応しい曲ですよね!霧吹きパフォーマンスも「カサブランカダンディ」よりもこちらの曲のほうがジュリーファンには印象深いのではないでしょうか?ただし、この回では志村けんさん張りの衝撃のリバースバージョンを披露する訳ですが。。。。

フィニッシュの部分では子供のように踊り狂うジュリーがとっても可愛いのですね(笑)ジュリーのコンサートの最後の方の曲ではどの動画を見ても笑いを取りたくて仕方がないとしか思えない!その反面聞かせる歌では正に「心を込めて」歌うのが印象的なので、最後のはしゃぎっぷりがまたいいのですね。いつも感じるのですが、ジュリーの歌は本当に「心を込めた」歌を歌いますね。その部分が今の歌手とは違う気がします。
今の歌って歌い手が「自分が楽しむから皆も一緒に楽しもう!」的な思考の歌が多い様の思うのです。歌1曲1曲が軽いのです。しかしジュリーの場合、その歌が何を訴えたい歌なのか?其の一点で心を込めて歌っている気がするのです。ですので逆に曲によって180℃キャラが変わっているように見えるのです。役者同様、その歌の世界観になりきろうと1曲1曲全身全霊で取り組んでいるのだと思うのですよ。一見ナルシストのように見えるジュリーですが、よくよく見ると全く自分に酔っている感じは無くて、如何に気持ちを伝えるかに重点を置いている気がするのですね。

この時期頻繁に見られた甲高い声での「ありがとうございました!」もなんかツボに入ってきますね(笑)

最後は2002年「忘却の天才」ツアー最終日「東京都府中の森芸術劇場」でのアンコールから最後の2曲。まさにコンサートの雰囲気がピークを迎える瞬間!「君のキレイのために」から「愛まで待てない」の流れですね。
この事を言うと怒るファンがいらっしゃるかもしれないのですが、個人的には1990年代後半から2004年くらいまではジュリーはちょっと声が出ていなかったと思うのです。更年期だったというのもあるのでしょうか。。。2001年には過去道後のテレビでの放映を解禁しバラエティや歌番組に再三出演しましたが、過去の名曲を歌っても特に高音の伸びが狭まっており残念な気がしたものでした。しかし2008年の還暦ツアーでは声量が圧倒的に復活しており、「君をのせて」「TOKIO」のパフォーマンスは見事だったと思います。
このライブでも1曲目の「あなたに今夜はワインをふりかけ」次の「追憶」でもやや声が出ていない雰囲気。。。そしてなんだか息が切れるのが早いような。。。。コンディション不良だったのでしょうか。。。そしてアンコールからラス前の「君のキレイのため」ライブでは歌いながらバンドメンバーの周りを走り回るのが恒例の曲ですが、なんだか動きの切れが悪いような。。。。「チュッチュル、チュッチュ・・・」もなんだか息だとぎれとぎれのように聞こえるのですな。。。。
そして最後はステージ脇の柱?にもたれかかり、声が小さくなってしまうジュリー。。。。。。苦笑いしながら片膝をついてしまいます。そして胸を押さえながらとぼとぼとセンターに戻るジュリー。。。ジュリーのパフォーマンスを見てきた人ならこれもその一つだと思うんかもしれませんが、この時のコンディションの状態から察するにこれは結構ガチの息苦しさだったのではないかと思っているのですが。。。。
そして最後の「愛まで待てない」これもまた走り回って歌うのが定番の曲です。この状態では「きちんと歌えるのか?」と誰もが心配したと思います。まず最初は走り出したかと思いきやコマ送りパフォーマンスで笑いを取ります。

「もうジュリーの喉は限界なのか!」と一瞬思わせるのですが、いざ歌が始まるといつもパフォーマンスを全開で披露してくれます。さすがジュリー!
若干苦しそうな表情も見えるのですが、最後はきっちりしめて感動のフィナーレとなりました。やはりライブはいいなあと思わせる瞬間です。私もだいぶ体調は回復してきたし、3回目のワクチンも打ったので秋頃なら久しぶりにライブに参戦しようかと思っています。そういえば新曲や今年のツアー情報はどうなっているのだろうか。。。。
今回いろいろと他のアーティストの事も調べてみたのですが、コンサートでは偶発的に起こったことを含めて結構笑いを入れたがる人と、あくまで筋書き通りに完成されたパフォーマンスを求め余計なリアクションを嫌う人がいるようですね。前者はジュリー、そしてSMAPなんかもそうのようです。後者は、、、、今活動休止のあのグループでしょうか。。。
今日はこんなところです。この企画はあと1回くらいやりたいなと思っています。
#沢田研二
#サーモスタットな夏君のキレイのために
#君のキレイのために