私に退職を強要した部長が、5年後には私の部下です。

こんにちは、みやけです。今回は私自身の仕事の話。人間関係と役職について書いて見たいと思います。題名の結論についてどのような経緯でこうなったのか、一度吐き出したいと思ったからです。

改めて自己紹介しますと私は勤め人であり、福岡県内の某小売店(スーパーとかではなく専門的な業態)の本部に勤めています。約10年前に中途入社したのですが、物流関係の部署の責任者として採用され、社内の役職としては部長代理クラスの役職で務めてきました。

しかし、7年ほど前に私の上司として部に”I”という50半ばの男性が部長として入社、そのIと私は折り合いが非常に悪くなり、程なく退職勧告を日付つきで強要されます。「違法だ!」と思った私は社の人事部に告発しましたが、なんとも中途半端な処理になり私と部長の関係は継続。私は心を病み心療内科に通い始めました。その1年後、それが理由かどうか立証はされていませんが、会社の健康診断の結果で血液検査の数値に異常が見られ、精密検査の結果「がん」(骨髄異形成症候群)の診断を受けたのです。退職勧告の経緯は以前このブログで数回にわたって書いています。

ドナーさん探しに1年近くかかった為、約1年後に休職し骨髄移植を受け、1年間の休養を経て無事復職することが出来ました。しかしまだ免疫力が低い為業務置けるNG事項が多く(衛生が保てない作業や大人数との対面)、業務上の制約を会社に申し出ざるを得ませんでした。私の会社の昇格・降格の人事発令は基本毎年3月にのみ出されます。私は「部長代理」の役職のまま休職・復帰したのですが、復職直後の人事発令から3年連続降格となったのです。部長代理→課長→係長→主任という流れです。

なぜ降格したのか?当然1年間休職した事、更には健康状態が万全で無い事入院前に上司と揉めたこと、更には私自身もコミュニケーション能力に問題があり、発病前は他部所との間でも強引に自分の主張を押し付けるような私の問題行動が多々ありました。ですので総合的な原因は色々あると思うのですが、会社からは特に説明はありませんでした。

少なくとも私の上司である部長からは。3度の降格により私の給料は激減し、ピーク時は手取り40万前後ありましたが今では20万少々となっています。ちなみみ私の会社の主任とは入社2年が経過すれば自動的に与えられる役職です。

この流れを時系列で表すとこうなります。追って書く内容も含まれます。

2014年 I部長入社。(中途採用)私の上司となる。

2015年  I部長と古参社員Kと人間関係のトラブル発生

2016年夏頃 I部長とKの同席の元、勤務中に一室に連れ込まれ退職勧告を受ける。心療内科に通う。健康診断がきっかけでがんへの罹患が判明。経過観察

2017年 治療開始。身体への負担を減らす為として、軽作業中心の業務に担当変更。私の役職が3月に部長代理→課長に降格

2018年 休職。入院し骨髄移植を受ける。

2019年夏頃 復職。健康面が万全で無い為軽作業中心の業務を継続。秋に臨時の人事異動発令。私の役職が課長→係長に降格。

2020年3月 私の役職が係長→主任に降格。秋頃より部内の仕事が非常に滞るようになり、I部長の仕事ぶり・能力が社内で疑問視され始める。12月中途採用でT氏が入社、他部所で研修的な業務に就く。

2021年3月 I部長が部長代理に降格。入れ替わりにTさんが部長就任。現在に至る。10月 私とI部長代理の担当業務が入れ替え。I部長が軽作業担当。 

私は復職後はまず自身の健康を第一に生活してきました。メンタル面を含めて。「どんなに自分自身に無理を強いて頑張っても会社は救ってくれない」という強い気持ちがありましたので、できないものはできない(健康面で)とハッキリ主張してきましたので、給与のことは二の次でした。コロナもあり妻はパートに出るわけにもいかなかったのですが、障害年金を受給できていたことにより何とか生活は成り立っていました。

そして、私の降格に大いに関わったI元部長ですが、入社当時の印象は「冷静で知的な人物」という印象でした。前職や経歴は他の社員にも一切語らないのですが、物流業にずっと携わったということであり、発する言葉には自信があり説得力があるように見えました。しかし付き合いが深まっていくと極端にコミュニケーション能力が低い人物だと分かりました。簡単にいうと他人の気持ちを理解する能力が無いのです。

よくお母さんが我儘を言う子供に「こんなことをしたら友達の〇〇ちゃんが嫌がるでしょ!もっと相手の気持ちを考えないさい!」と諭すものですが、あれが備わっていないのです。ですので自分からの視点でしか物事を判断できず、「他部署・店舗の立場を考えないと」と訴える私と頻繁に衝突しました。私も感情的になってしまった面があり、当然の結果として私は「上司に逆らった人間」として閑職に追い込まれたのです。自ら希望してですが。

しかし、会社の上層部も年々赤字が累積していく私の部署ひいてはI部長に対しようやく疑念を持ったようで、大手飲食メーカーの経験のある現部長のT氏をヘッドハンティングし、代わりの部長候補として入社させました。Tさんは入社直後、私の部署の各メンバーと挨拶を兼ねての面談を行ったのですが、私はある策略を練りました。Tさんに対してはI部長への感情的な思いは全くぶつけず、客観的に見た長年手付かずの私の部の問題点を提示し、「これがクリアされれば大きな利益改善に繋がる。」と冷静に伝えました。

TさんはI元部長とは対照的に、何を考えているか非常にわかりやすい人物で、イエスかノーかハッキリいしている人。出世欲も旺盛かつ仕事には厳しそうな人です。当然部長候補として抜擢されれば、早い段階での何らかの功績を上げる事を求めるだろうと思いました。

I部長が放置している案件は山ほどありましたが、私はその中で調べればすぐに数字的裏ずけが取れそうで、かつ他の部員には被害が及ばない、簡単に言うと「I部長は今まで何をやっていたんだ?」と思いつくであろう案件をピックアップして話したのです。この策略にはちょっとサディスティックな快感を覚えましたねw

その後間もなくTさんが部長に就任すると、早速私の”提案”が掘り起こされ、私の思惑通りの判断がなされ、I元部長は窮地に追い込まれるのですが、そんな中トドメを刺すような通達が他部所からもたらされます。それは「I元部長のパソコン(会社のPC)にスパムメールが大量に送られており、安易に怪しいサイトに接続しないでほしい」とのシステム部からの要望です。それも昨年1年間の自宅でのリモートワーク中に発生した出来事のようです。

I部長が仕事中、「PCで業務とは全然関係ない画面を開いている」と言う周囲の証言は何度もあったのですが、「各種調査」と言われれば責任者故そう簡単に追求できませんでした。しかしよくよく話を聞いてみるとI部長のPCからは再三楽●ショッピングを実行したり、各種掲示板にアクセスした形跡があったようで、リモートワークを利用して自宅でネットサーフィンしていた、と言われても仕方のない状況でした。

こんな状況ですので、I元部長は大半の業務を剥奪され、まず主に電話対応の業務に担当変更となりましたが、元々意思疎通が取りにくい人である為、単純な「言った」「言わない」レベルのミスを連発。短期間で私の業務と担当の際変更が行われることになりました。その前にT部長からは私に対し「肉体的に問題ないか?」との確認がありましたが、泊りの出張等極端な対外的な仕事以外は、と言う条件を飲んでもらい、変更を受け入れました。T部長は予想通り仕事には厳しい人でしたが、私にはかなり気を使っている感じです。

こうして私は委託運送会社と業務効率化への協議を行ったり、店舗からの配送への意見収集等それなりに責任のある立場の仕事に復帰したのです。しかしメインの人がいるのでサブ的な立場です。そして役職・給与はまだそのままなところが痛いところですが、これはまあ仕方ありません。いずれどうにかなるだろう、とあまり気に留めていません。

問題のI元部長ですが、軽作業でも仕事ぶりが危なっかしいと言う事で、その指導・管理は私が行うことになりました。皮肉なものです。つい5年前は私に対し「新入社員レベルの能力」と私をボロクソに貶した男が、今現在はその貶された男から管理され、予想通りミスを連発し新入社員に発せられるような叱責を受けているのです。私は何度I部長に暴言を浴びせ会社を辞めてやろうか考えましたが、そんな事をせずに本当に良かったと思いました。I部長は人生を賭けて戦うような大した男では無かったのです。

我慢したことの勝利でした。思えば私はなんだかんだ言って運が良いと思います。退職勧告の当事者であった古株のKについても(現在は再雇用後の定年となり完全退職)、私がI元部長に対し勧告の不当性を翌日に2人対面で訴えている最中にKから携帯にメールがあり何事かと開封して見たら、その内容は私とI元部長をあざ笑う下品な内容でした。誰か仲のいい別の部の社員にこの件を随時洩らして話していたようですが、その社員と間違えて私にメールを誤送したのです。結局I元部長はKにコントロールされていたわけで、私の立場は俄然有利になりました。

つくづく私はついているのだと私を守ってくれる方々に感謝しています。今いる人、そしてもう亡くなられた方、全てです。思えば私は頻繁に窮地に陥るのですが、絶対に最悪の事態になることはないのです。そして時間はかかっても前よりもいい状況になるのです。

私は以前通院している病院からインタビューを受け「多分どうにかなるはずだから、不安な気持ちは全く無かった」と言う答えを連発し苦笑いされましたが(患者の揺れ動く心理を知りたかった模様、こんな揺れ動かない男は参考にならな買ったはずw)根拠のない確信でも自分が良いイメージを描いていればそうなるものだと思うのです。いや、まず良いイメージを描いていなければよくはならない気もするのです。

そろそろ終わりにしますね。私が今回のブログで何を書きたかったか?I元部長への憎しみへの区切りをつけたかったからです。以前は相当に憎しみを抱えていましたが、自分を見つめ直し、心理学を勉強することで真実が見えてきました。

憎しみをぶつけるとするならば、本来はそのような部長を放置していた会社を憎み対決すべきなのです。私が人事部に他部署への配置転換を人事部に願い出てもそれはうやむやにされ、I元部長と同じ部署での勤務を強いられたのですから。対決するなら腹をくくって会社と対決すべきでしたがそこまでの度胸はなかった。それができないのなら要領良く振る舞うしかないのです。

i元部長はじっくり見れば見るほど、社会人として基本的なことの多くがかけており、前の会社からは追い出されたのではないかと推測しています。そして勤務中頻繁に携帯に電話がかかり何やら身内と思われる相手とコソコソ話しています。家族間でもトラブルを抱えているのでしょう。憎む価値のない男でした。

他の人が聞いて参考になる話かどうかは分かりませんが、我慢することは結果的にいい選択だってこともあると思うのですよ。さらに言えばT現部長の出現の意味を捉え、絶妙のタイミングで”利用する”事も大事だと思いますw

今日は、こんなところです。それでは、また。

#パワーハラスメント

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。