竜ちゃんは魔がさしたんだよ、きっと

こんにちは、みやけです。

今回は最近はじめたダイエットの話を書こうと思っていたのですが、タレントのダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの逝去という悲しいニュースについて私の気持ちを書きたいと思います。

このブログで触れたことはほとんど無かったと思うのですが、私は上島さん、竜ちゃんがとっても好きでしたし、世に出始めたころからずっと応援させていただいておりました。今回の件は未だ受け止められません。なんだか今でもたまに付き合いがある子供の頃からの幼馴染が急に消えていってしまった感じなのです。

今回は①私にとっての上島竜平、と ②人が自殺思い立ってしまう事の心理構造、の2点について書いてみたいと思います。といってもこの悲しいニュースを心理学に強引に絡めて「上島竜兵はおそらくこのような気持ちから今回の悲劇に至った!」などという失礼な憶測を書くつもりは無いのです。そもそもそういうことは知りもせずに勝手に決め付けてはいけないのです。竜ちゃんの心は竜ちゃんにしか分かりません。あくまで①と②は別の話です。

でも読まれた後、「結局推測してるじゃね~か!」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。でもこの事は後に残った人たち、そして同じように竜ちゃんロスで辛い気持ちの人たちに向け書くものです。ご了承いただければと思います。

上島さんをはじめて見たのは確か1986年の末か1987年の初めだったと思います。ビートたけしさん及びたけし軍団の大半のメンバーが、かの”フライデー事件”によりテレビ出演を自粛することになり、日本テレビ『スーパージョッキー』の「ガンバルマン」というコーナーに代役でダチョウ倶楽部として出演されたのが最初だったと記憶しています。ちなみに司会は山田邦子さんがたけしさん復帰まで努められました。

そもそも「熱湯風呂」という企画はこの「ガンバルマン」のコーナーによりメジャーになったものと私は認識しています。これより前にもあるにはありましたが。そしてこのビッグチャンスの中で見事インパクトを残したのがダチョウ倶楽部でした。芸風は今と全く変わらなかったと記憶しています。”一番生意気な口をたたいていた人間が一番酷い目に遭う”面白さは今も昔も普遍であると思います。

そして「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」にて一躍知名度を全国区に広げ、長年お笑い芸人の第一線で活躍されたわけです。そりゃあ、人によっては「下品な。。。」と眉をしかめる人もいなくはなかったとは思うのですが、それでもあのクセの強い芸風なのに”敵”が非常に少なく、万人から愛された芸人だと思うのです。特に竜ちゃんは。

ネット界隈でもほとんどアンチが見当たらず、いかりやさんや志村さんのように皆から慕われていたと思うのですよ。そして私自身は竜ちゃんのどこが好きだったのか?実はこれまであまり深く考えたことが無かったのですが、よくよく思い返してみると「熱湯風呂」にしても「どうぞどうぞ」にしても「熱々おでん」にしても、自分が酷い目に遭う為の前振りとして演ずる「小生意気な態度」に相当なナルシシズムを感じるのですね

私もかなりのナルシシズムの人間です。ですので同じ匂いのする人間はよく分かるのです。ピンと来ない方もいらっしゃるかも分かりませんが、竜ちゃんが演ずるあの”小生意気な態度”には自身の本質的な人間性がにじみ出ていると思うのです。簡単に言うと自己愛が強いのですよ。自己愛がにじみ出ているからこそ、酷い目にあった時の屈辱感にリアリズムが感じられたと思うのです。

自己卑下の人が酷い目にあったとしても、悲惨さばかりがアピールされるばかりで、絶対に面白くはなりません。そうです、竜ちゃんの本質は”2枚目”なのです。チャラチャラした男ではないのですよ。だから、チャラチャラしたギャグは似合わないし、その設定のネタは周りがシラ~っとなるオチ用意されているのです。

そして見る側からすれば、本当は性格が二枚目のはずなのに30年以上酷い目に遭う役回りにひたむきに取り組んできた竜ちゃんに対しては嫌でも温かい目を送るようになったのではないでしょうか?立ち回りがうまい人間なら、どこかのタイミングでMCの側にシフトチェンジしたり、毒舌家キャラに変貌したりすると思うんですよね。ナルシストは本来自分が一番だと思っている人間なわけですから。

竜ちゃんは生真面目でひたむきな気質で、それでいて気弱な部分があるナルシストだったと思うのですよ!ですので周囲も安心して彼の芸を見ることができるし、周囲も、、、、有吉君やツッチーやひとり等も、「この人には協力してあげよう」と思っていたはずです。

なんだか、言葉の端だけ切り取って「虐めだ!」と鬼の首を取ったように騒いでいる人もいるようですが、彼らが竜ちゃんを大好きだったのはコメントの全てを見ればよく分かります。

でも、なぜこのような事になったのか、、、、理由は竜ちゃん自身にしか分かりません。でも回りは辛いですよね、肥後さんもジモンさんも、、、、そして奥さんも。。。

「何か自分たちに至らない部分があったのかも」「自分がどうになしてやれなかったものか?」と思ってしまうのかも知れません。でも意外と”魔がさして”このようになってしまう事って結構あるのですよ。

コロナ過においての「自殺」は多々発生しましたが、その都度何度も見受けられたのが、その手の状況に対処したカウンセラー等の専門家が語る『自殺衝動は5~10分で急激に盛り上がり、急速に冷える』説です。以下はかなり分かり易く簡潔にまとめられた文章です。

https://diamond.jp/articles/-/243568

自殺といっても、長年難病に苦しめられたりした方のケースは別枠で語るべきだと思います。しかし、多くの場合、自殺衝動は何かの弾みで急速に盛り上がり、5~10分でピークを迎え発作的に行われてしまうケースが多いようなのです。そして30分もたてば冷め切ってしまうとか。。。

その5~10分の中においても、急に電話が鳴ったり、部屋に人が尋ねてきた場合、一瞬で我に返り「なぜあそこまで思いつめたのか?なんでもない事だったのに」と後々青ざめるケースは非常に多いようです。全部が全部とは言いませんが自殺衝動というのはこのようなパターンが目立つらしいですね。

私は今回の竜ちゃんのケースは、何かのはずみで”魔がさして”しまい、運悪くそれがうまくいってしまった、そう思うようにしました。竜ちゃんもいろいろ辛いことはあったと思うのですが、我々もまたそれに引きずられる必要は無いのです。ショックを受けた方も多いでしょうけど、でも、生きていかねばならんのですよ!

この事もいずれは竜ちゃんの事を「馬鹿だなあ。。。」と言える日も来ますよ。竜ちゃんも今頃「ハッ!?何時の間に??」と驚いているかも知れません。

上島竜兵さん、たくさん楽しませてくれてありがとう!ゆっくりお休み下さい。。。

今日はこんなところです。それでは、また。

#上島竜兵

#ダチョウ倶楽部

#肥後克広

#寺門ジモン

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