精神疾患の分類(1)

こんにちは、CMBOです。そろそろ心の問題について色々と書いていきたいと思います。今回は病名がついている精神疾患について、簡単に分類して分かり易く紹介したいと思います。

まず、精神疾患については、特定の病名の診断を受けたとしても、それが変化する事の無い継続的なものではないんですね。むしろ「〜の傾向がある」という事で病名を断言されなかったり、(チェック項目を満たしていない等)時間が経つにつれ他の精神疾患に移行していったり、他の精神疾患も並行して発症しているというのはよくある事なんです。

一般的に認知度の高い精神疾患と言えば、統合失調症・双極性障害・心的外傷後ストレス障害(PTSD)等がありますが、心ない無神経な人からは「頭がおかしくなった」的な表現をされる事もあるかと思います。失礼極まりない表現ですよね。

すごくザックリした表現をしますと、精神疾患は脳に致命的な欠陥・外傷が生じている訳では無いのです。基本的に。何らかの負の出来事をきっかけに身体にストレスが生じ、臓器等の諸器官が正常に機能しなくなるのです。うつ病であれば、セロトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質の分泌異常がその原因です。

気持ちを左右する物質の分泌が上手く調整できないだけなのです。

ただし、統合失調症・双極性障害・うつ病等の病気の原因は遺伝的要因が強いとされています。その為かこれらの疾患には症状によって処方されるお薬があるのです。

そしてこれからが本題。今日書かせて頂くのはパーソナリティ障害と呼ばれる疾患です。これは神経症とも呼ばれる症状で、これはお医者さんの判断からも「性格のひとつ」と判断され専門的な治療もない場合が多いのです。

「明らかに平均的な人と異なる変な性格」「周囲から奇人・変人と呼ばれる特異な発想をする人」、、、あなたの周囲にも何人かいるかも知れませんが、あくまでこれ、その人の性格なのです。残念ながらこの特性は直そうと思ってもそうそう修正できるものではありません。なんせ本人が治そうと思っていない事が多いですから。。。。

ではこのパーソナリティ障害。どのようなパターンがあるかというと全部で10種類に分けられます。そのうち傾向によってA〜C群という3種類に分類されています。

A群〜奇異な認知・感情・行動や閉じこもりがちな性格が挙げられます。

①猜疑性パーソナリティ障害

他者の発言・行動・態度を悪意あるものと解釈するなどの広範囲な不信と疑い深さが極端に見受けられる。一見、統合失調症や妄想性障害ではないかと思われやすいが、妄想や幻覚・幻聴が認められないので明確に区別する事が出来ます。

こっちは微塵もそんな事思っていないのに、自分が裏で悪口うぃ言われていると思い込みネチネチネチネチ絡んでくる人っていますよね?そのタイプの人が該当する場合が多いです。

② シゾイドパーソナリティ障害

様々な社会関係からの離脱、対人関係における感情表現が限定的な範囲にとどまる事が顕著。家族を含めあらゆる他者と親密な関係を持ちたいと望まず、それを楽しいと感じない人。第一親族以外には信頼できる他者が存在しない人。他者からの賞賛や批判など評価に対して無関心な人が挙げられます。

この症状は自閉スペクトラム症と似ているように感じられるかも知れませんが、常同的な行動や同一性の固執が認められない点で明確に区別されます。

常同的な行動とは体を同じパターンで揺するとか物を延々叩き続けるとかの反復的・儀式的な行動、姿勢、発声の事です。同一性の固執とは通勤・通学時の道順や食事の際の手順等毎回全てが同一のものでなければならず、変化に大きな苦痛を感じることです。

③ 統合失調症型パーソナリティ障害

認知及び知覚において歪曲的な解釈・判断が多く、それに伴う奇妙な行動が規定項目(9個)のうち5つ以上によって示されます。統合失調症型パーソナリティは統合失調症の中のひとつと考えられています。その程度やチェック項目の内容についてが判断の基準となります。

ですので、統合失調症型パーソナリティと診断されたクライアントが、その後の症状の推移によっては統合失調症と診断が変わる場合もあるとの事です。

今回はA群と呼ばれる症状を3点挙げてみました。次回はB群4点、C群3点を説明したいと思います。

今日はこんなところです。それでは、また。

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