こんにちは、みやけです。
今回はジャニーズ事務所について、いつか書きたいと思ってきたこと記します。
世間を騒がせております故・ジャニー喜多川氏の少年への性加害問題についてですが、まず今回ビデオでの釈明会見を行った藤島現社長!いたるところで「ジュリー」「ジュリー」と悪行に付随してこの名前が連呼されるのは沢田研二さんファンの私としては実に憤懣やるかたない!
「藤島社長」と表記しても今現在では混乱する要素は見当たらないと思いますし、今後このブログ内でこの問題に関して表記は「藤島社長」で統一させていただきます!

さて、このスキャンダル、私自身色々と思うことはあるのですが、世間一般で言われてる意見とほぼ同じです。まともな人なら以下のような見解になると思うのではないでしょうか?
・藤島社長にはあまり反省の雰囲気は見られない。質疑応答なしの一方的なメッセージは「こう云う事なんだからこれで終わりだからな!」という一種の恫喝
・2003年の文春との裁判で「有罪」認定がされたにもかかわらず。「詳しく知らない」のはあまりに無理がある。当時も藤島社長は取締役でありその時上層部にいた社員は今でも車内にいる。
・地上波のテレビは「アリバイ作り」のごとく淡々と報道するだけで、一切突っ込もうとしない。彼らもいわば共犯である。
ジャニーズ事務所も、地上波テレビ局も今まで通りのやり方で「逃げ切り」を図るつもりのようですが、流石に今回はそうはいかないと思います。機は熟したというか今後も大きな流れが来ると思っています。
ただし、私の感想は上記の内容にほぼ沿ったものでこれ以外に特別変わった意見がある訳ではないのです。ジャニーズ事務所もマスコミもどうせ自分からは動かないだろうけど、ジワジワと動かない状況になるだろうな、そんな風に思っています。
今回はですね、この際というか、私自身が実体験した事でどうにも納得できなかったジャニーズの商法について書いてみたいと思います。伝聞ではなく極力事実に沿った話を、という事です。
私は30代まで特別ジャニーズに思い入れがあった訳ではないのです。でもその頃は私はプロ野球のジャイアンツファンであり、SMAPも中居君もまたそれであり、なおかつ相当にマニアックな選手の形態模写(ヤクルトの八重樫とか)をやっていたので彼の事は当時から非常に好意的に感じていました。(ちなみに今は私は巨人ファンではない)
私が結婚したのは41歳の時、ちょうどジュリーの還暦記念コンサートが開かれた年です。妻はSMAPのファンでした。そして妻の妹、その娘、母、親戚たちも皆ジャニーズのいずれかのグループのファン、そしてその友人も同様の方が多く、福岡でどこかのグループのライブがあると彼女たちの多くが福岡に集結し(親戚に至っては東京!)私は流石にライブには行きませんが、従順なドライバーとして会場までせっせとマイカーでナビゲートしておりました。

妻と結婚後、最初のライブが開催された夏、「チケットを購入してよいか?」と妻から恐る恐る申し出がありました。今現在もですが、私と妻は共通の一つの銀行口座で生活費を回しており、そこからお金をおろして良いか?という頼みだと思いまた。「ジャニーズの特定グループのライブが来るとそこに極力参加したい」というのは妻の結婚前からの約束事だったので、もちろん快諾したのですが、その支払いシステムについてたまげてしまいました。あの衝撃と怒りは今でもよく覚えています。
もちろん、SMAPにしても嵐にしてもすんなりチケットを買えるわけではなく、いったん申し込んでからの抽選結果待ちになる訳です。確率的には人気グループだったら20~30%程度ではないかとその時感じました。しかしですよ、
なんと抽選申し込みの段階で入金せねばならんのです!
この話を聞いた瞬間私はあきれ果てましたね。もちろん外れるなら申込金額は戻ってくるわけですが、
手数料700円を差し引かれての返金なのです!
このシステム、普通の感覚を持つものなら「グレーゾーン」とかではなく「詐欺」に等しいと思いますよ。法律云々とは別に感覚の問題で。まず購入者には何のメリットもない。そしてそれを行っていたジャニーズ側については何が理由でこのような設定を行っていたのか?手間が増えるだけだと思います。「後からコストを回収するからいい」と言ったところで、お金の問題ですし様々なチェックやイレギュラーな事態発生に対しての様々なややこしい対応があります。
これって、「一時的であっても前金が欲しかった。それを流用する事をあてこんでいた」私はまずそう思ったのですが、それ以外合理的に説明できる理由がありません。事情を良く知っている人がいるのなら教えてほしいものです。実態が確定していないものに大勢の人数からお金を回収するやり方を長年続けていた理由を。
ただし、私の周囲の人やSNSでのファンの意見を聞いていても、この事について、「手数料の差し引き」については不満に思いながらも、「抽選前入金」に関しては「仕方がない」と受け入れてしまっている雰囲気があります。でもこのやり方商売において普通なら手を付けないが実にうま味がある行為だと思います。
私は小売店務めですが、根っからの商売人ではありません。どちらかと言えばその対極の人間です。しかし商売人と話して良く感じるのが「販売利益で経費を支払っていくのが理想」という考えです。仮にラーメン屋を開業するとしたら、どうしてもオープン前に設備の購入や日々の食材の購入でお客さんからの入金より前に支払いが発生することになる。できるのならその支払いは入金の後にした方が手持ちの金を最小限に抑えられる、という考えです。

「結局後から払うのだからプラスマイナスは同じではないか?」と思うかもしれませんが、今度はそれに対して次の入金を当て込んで行くことを延々ループしていけば、永遠に手持ちの金は少なくて済む、という考えです。ただし業績が急に悪化した場合、大変なことになるリスクは背負う訳ですが。
そしてこれはあくまで私見ですが、勤め人の場合退社する時は金額の代償はあるにせよ「退職金」というプラスの清算があります。しかし自営業・商売人の場合は「廃業」する場合、ずっと先延ばしにしてきた「稼働当初の清算」を嫌でもしなければいけなくなる。マイナスの清算です。高齢となり規模を縮小しても中々廃業に踏み切れないのはそういう理由からではないか?と思ったりもします。まあこれは素人の私が勝手に思っている考えですが。
話が大きく逸れました。落選者に返金するのは当然だとしても「手数料700円」というのは何が根拠となる数値なんでしょうか?ファンが望んでいたわけでもなく自分たちが勝手にやっている事なのです。その金額はいわば言い値であり、普通の感覚なら利益(実際にかかった経費以上の金額)と思うのではないでしょうか?
しかもその支払い方法は郵便局経由一択!
具体的に言うと、落選者には「郵便振替証書」が郵送され、それを郵便局に持参して現金を貰う、というシステムです。ジャニーズライブチケットについてはファンとジャニーズの間、間に日本郵便を挟んで莫大な金額が動き、その間1人あたり700円が「経費」として消化されているわけです。
そして日本郵便とジャニーズと言えば、長年嵐が年賀状のイメージキャラクターを務めてきており極めて極めて極めて深い関係。そりゃ勘繰りたくなりますわな!私は何年もの間、妻やその知人のジャニーズファンのためにせっせと入金の手伝いをしておりましたが内心は腹が立って腹が立って仕方がなかったです。ジャニーズのグループではなく、ジャニーズという会社に対して。「グループを人質にとってありとあらゆる手でファンから金を巻き上げている」常々そう思っていました。

この「抽選前前払いシステム」について、改めてネットで検索していたのですが、当時のネット記事で、何故か”ファン”と思われる人がその疑問について回答していました。それによると
「後払いにするととりあえず全部申し込んで当選しても支払いをしない輩が出てくるのでその分チケットを復活当選に回すという手間がかかるからです。先払いだと皆行ける公演しか申し込まないので」
なるほどミュージシャン、その事務所からすればどこでも「キャンセル」は頭の痛い問題とは思います。中には転売目的で申し込むような人間もいるはずです。特にジャニーズのライブチケットはその比率は多かったでしょう。しかしそうだったとしても、「キャンセルのリスクを回避できたのなら手数料などというあいまいな金額まで回収するなよ!」と言いたくもなります。
ただしこの「抽選前前払いシステム」、流石に各方面からの批判が大きくなり、5年くらい前から人気グループから徐々に廃止されていっています。今ではなくなったように見えます。しかしそうはいってもつい最近まで長年、10年以上このようなシステムを続けてきたのは事実です。もうやめたからと言ってそれが「過去の過ち」みたいに軽くとらえられたくない!と私は思うのです。。
コンプライアンスなどという言葉もなく、企業の規範意識も今より低い昭和の時代ならともかく、令和に切り替わるか変わらないか?のあたりまでこんなシステムを行ってきた芸能事務所はあったのでしょうか?我がジュリーの今年のツアーも佳境に入ってきましたが、当然チケット入手は販売媒体に申し込み→抽選→当選確認後入金、の流れです。
それ以外にもジャニーズ事務所は如何にファンを軽視していた、と感じる出来事は多々あります。しかし何故かこの騒動においても「ジャニーズ事務所は常にファンの事を考えて行動してきた」と意見が見られます。私からすればブラックジョークとしか思えません。

昨年末のジャニーズ恒例のカウントダウンコンサートにおいて、藤島社長が「最前列の席で小~中学生くらいの女の子と観戦していた」という目撃情報が多々あります。これが本当であるならひどい話です。見るにしても会場最後方の関係者席から周囲に見られないように、、、とするのが普通ではないでしょうか?
私は図らずともジャニーズ事務所と10年以上に渡って関りを持つことになりましたが、常々思っていた事は「この会社は立場の弱い者を利用して搾取する事が常態化しているな」という点です。
今回も性加害スキャンダルもその延長であるものだな、と思わずにはいられません。
今日はこんなところです。それでは、また。