こんにちは、CMBOです。
今回は、高齢者〜特に50代の親世代、団塊の世代前後の方々が施設等に入る場合の身辺整理について少し書いてみたいと思います。
私は来週土曜より3泊の予定で鹿児島へ旅行する予定です。鹿児島は妻の実家なので正月に叶わなかった里帰りの意味もあるのですが、家の片付けも大きな理由なのです。土曜は仕事なので帰宅後夜に出発、その日は泊まるだけで日〜火に色々活動する予定です。
実家の状況ですが、家は義理の母と妻の妹が一人暮らし。3年前まで姪っ子が同居していたのですが、東京で就職し、毎日元気に飲んだくれ、、、いや、一人暮らしを満喫しているようです。
ただし義母もかなり足腰が弱ってきたので、1〜2年後を見据えて施設に入ることを考えており、そろそろその準備に掛からねば、という状況なのです。今住んでいるマンションの部屋を売却して一旦近くの賃貸に移りその後施設を探そうという算段です。今のマンションは4LDKなので2人暮らしにはもったいなさすぎるのですね。
更には女手2人であり車も無いので、前からやろうやろうとしている部屋の片付けが中々進まない。まず何から始めて良いのか分からないらしいんですね、。なので私達夫婦も手伝って少しづつ手をつけていこうという考えです。
この手の話は私の実家でも経験しましたし、私の親戚の家にも手伝いに行きましたし、共通して感じるのは、もう今では全く買い手が無いようなものまで「買った時はかなりの値段をかけたのだから、中古にしても業者が高く買い取ってくれる筈」というヤツです。特に衣装ケース・タンス・書棚や花瓶・壺、絵画、置き物とかですね。
父の持ち物処分でもそう感じたのですが、日本が元気な時に家を建てた世代というのは、それと同時に購入した家具関係は自分が生きていた証であり、中々処分するという気にならないようですね。その後狭目のマンションに引っ越したとしても、またその荷物を持ってきてしまう。。。。あるあるのようです。
但しこのご時世、「嵩張るもの」は幾ら高値で購入していたとしても、ほとんど値は付かないんです。そりゃそうですね、特に家具なんぞは昔のような広〜い一軒屋に合うようにゴテゴテした作りのものが多いので今は需要がない、買う側がいないので買う側もタダでも引き取ってくれないのです。私も古物商、リサイクルショップ、質屋で何度同じ話を聞かされた事か。。。宝石とか装飾品とか小さいものはそうでもないんですがね。

そして本。いくら高名の作家さんのハードカバーの全集があったとしても、例えば●●ックオフあたりでは値段が全くつきません。ご存知の方も多いかと思いますが、あそこで高値で買い取ってくれるかどうか殆どが出版日が最近であるかどうかです。ただし家まで出向いて大量の書物を引き取ってくれるのはこの手のショップくらいなので、泣く泣く買い叩かれるパターンが多い気もします。
高齢者は足の問題がありますから、品物に応じて売り先を使い分けるなんて行動は中々難しいですよね。本当に良いものがあればネットオークションに出品したり、神保町に自ら持ち込むという手もありますが。。。。

鹿児島の方で持て余しているのは「百科事典」のセットもの。どうやら10数冊あるようなのです。わたしの実家にもありましたが、こいうのって必ずセットで揃えるんですよね。当時でも10万以上はしたと思うのですが、中流家庭でもそれ程使う訳でもないのに当時のステイタスとして家に揃えていた気がします。
今では全ての内容がスマホで検索出来るものですし、結局情報と画像が中身のメインですから、時間が経てば経つほど内容が古くなってしまうものなのです。当時子供心にもそう感じたものですが、大人達は本というよりインテリアのひとつとして揃えていた気がします。
勿論これは燃えるゴミで出せるものですから、女手しかいなくても、その都度一冊ずつ捨てていけば良いのですが、どうも勇気がいるようで、、、、、部外者が思い切って一気に捨てるのが一番良いようです。仕事柄焼却場に車で持ち込んであの巨大な焼却炉に放り込むのは慣れていますから!(一体どんな仕事しとんだか。。。w)
よく調べると、鹿児島市は市の担当者が家に訪問して引き取るまでやってくれるサービスがあるようなのです。ただしそれは高齢者世帯に限るとの事。義理の妹が同居している為これは利用出来んのです。難しいものです。
壺とか巻物は過去何度か古物商に持ち込んだ事があるのですが、意外に街の古物商レベル(失礼!)の方でもその出所を全て説明してくれたのには愕きました。私も母も全然知らないのに。。。。やはり大半が1円にもならんし、と判定されてしまったのですが、その中で子供とも老人と見える幽霊を描いた奇妙な巻物があったのですが、これについては「出典は分からないが、個人的に面白いと思うから」と言われて8000円で引き取ってくれました。こういうのは何か面白いですね。
まあ、とにかくこうゆうのは取り敢えず手をつける事ですね。その地方によって自治体のルールやシステムが違うので場所によってやれる事とやれない事が違って来ると思います。私の経験から言えばまずは一つの部屋単位で手をつけだすとコツも掴めてくると思います。自治体や町内会からダメ出しを食らうこともしょっちゅうですが、逆にそれは勉強だと思って低姿勢で取り組んだ方が良いかも。取り敢えずはこまめに燃えるゴミ出し日に少しづつ捨てて行く習慣をつける事。
あと、集合住宅だと荷物下まで持っていくのが一苦労ですが、カートがあれば結構楽です。といっても引越し業者が使う4輪のゴッツいタイプではなく下の写真のようなキャリーカートで充分だと思います。ホームセンターで2000円位でありますよ。

取り敢えず日曜は墓参り。月火で作業ですね。月曜は平日なので、捨てにいくなら月曜しかないかも。免疫抑制剤服用中の為、あのゴッツい焼却場の衛生状況が気になるところですが、これはマスク二重掛け、軍手、首巻きタオルの完全防備でやるしか無いですね。
今日はこんなところです。
それでは、また。