沢田研二ディスコグラフィー② カサブランカ・ダンディ〜TOKIO

おはようございます。みやけです。

今回は沢田研二さんのディスコグラフィーの2回目です。

カサブランカダンディ

1979年2月1日発売。オリコン最高順位5位。ザベストテン最高順位1位。売り上げ計39万枚。オリコン登場週17週。

ザベストテンでは何度も1位を獲得したイメージのジュリーですが、意外にもこの曲が最後の1位獲得曲となってしまっています。もっともこの時期は
「ガンダーラ」「チャンピオン」等と後世に残る大ヒット曲が連発された中のこの順位ですので充分健闘しているのではないかと思います。

この曲での最大のパフォーマンスはウイスキーの小瓶をGパンに差し込んで歌い、曲の間奏中に行う霧吹きパフォーマンスです。テレビ生中継ではしぶきが
テレビカメラに掛かってしまい、カメラの画面を手で吹く映像がたくさん残っています。
また近年のコンサートでもこのパフォーマンスは健在ですね。流石にビンではなくペットボトルに切り替わりましたが。。。

曲の中で叫ぶ「ボギー」は俳優のハンフリーボガードの事ですが、彼を意識した衣装も話題になりました。後日、アイドル歌手の石野真子さんが「ジュリーがライバル」という衣装を丸々オマージュした曲をリリースし、ヒットしましたが、紅白の際彼女の歌うシーンを(わざと)憎々しげに見つめるジュリーの顔芸がアップになった時はジュリーの可愛さ、茶目っ気が凝縮されたシーンでした。

OH!ギャル

1979年5月31日発売。オリコン最高順位5位。ザベストテン最高順位2位。売り上げ計27万枚。オリコン登場週16週。

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かなり本格的なメイクを施して歌った最初の曲です。地上波で男性がこのような女性風メイクで歌を歌ったのはジュリーが初めてではないかと思います。
衣装は写真の白い船長服スタイルとピンクのTシャツに赤いパンツとテンガロンハットの2パターンがありました。

ジュリーファンならご存知かと思いますが、この曲は「大嫌いな曲」と何度も自身で公言している曲です。コンサートでも30年近く歌われていません。
おそらく生歌をもう聞く事はできないのではないかと思います。還暦記念ライブでも、デビュー50周年記念ライブでも歌われることはありませんでした。

後、この曲です有名なのは夜のヒットスタジオでの歌詞2番丸忘れ事件。ジュリーには申し訳ないですが我慢できずUPさせていただきます。

ジュリーが歌詞を忘れてしまったり、ゴッチャになる事は珍しくはないのですが、この時は2番の最初の「マンディ〜」の後は完全に歌詞が飛んでしまい、サビの「OH!ギャル」の所に来るまでほとんど歌詞を発せずペースを取り戻す事は出来ませんでした。忘れてうろたえるジュリーになぜかMCの井上順さんが寄ってきて耳打ちするというなかなかシュールの光景もありました。最近の音楽番組は口パクも多いですし、ここまで豪快な歌詞忘れはもう他では見る事は無いでしょうね。

赤っ恥をかいたジュリーですが、最後はカメラに向かって深々頭を下げた後、持っていたモデルガンをこめかみに押し付け自害パフォーマンス!(笑)。
こんなお茶目なジュリーが大好きです。動画ではギリギリ切られているのが残念です。

◎  ロンリーウルフ

1979年9月21日発売。オリコン最高順位18位。ザベストテン最高順位13位。売り上げ計9万枚。オリコン登場週11週。

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1977年2月リリースの「さよならをいう気もない」から2年半続いてきた阿久悠さんの作詞は全曲で一旦終了となり、今回は喜多條忠さんの作詞、作曲は継続して
大野克夫さんの構成となりました。
ただし売り上げには恵まれず絶頂期を迎えていたジュリーにしては10万枚に満たない売り上げはかなりショックだったと思います。

確かに地味めな曲ではありますが、それほど偏った内容では無いし、全盛時のジュリーの曲でなぜここまで低調だったか未だに不思議です。

実はこの時期ジュリーのプロデュースを行なっていた加瀬邦彦さんは「OH!ギャル」の次のシングルはTOKIOを押していたのですが、ジュリーはこの曲はいい曲だし、レコード大賞受賞にはこの曲で勝負を賭けたいと主張し、ロンリーウルフのリリースとなったという話があります。

しかし、売上は厳しい結果となり、年末の賞レースへのエントリーは皮肉にも年頭にリリースした「カサブランカダンディ」となってしまいました。
この後も同様の現象は何度か発生し、「僕に推す歌は売れない」とジュリーは自虐的に語ったと言われています。サビの高音はジュリーの声でしか出せない音色なのですが。。。

◎  TOKIO

1980年1月1日発売。オリコン最高順位8位。ザベストテン最高順位2位。
売り上げ計34万枚。オリコン登場週17週。

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点灯する電飾衣装にパラシュートを背負って歌うというジュリーの代表作の一つとも言える名曲です。本人もお気に入りに曲のようでコンサートで聞くことができる
確率は非常に高い曲です。

3枚目の写真はシングルのジャケットなのですが、当初TOKIOはこのコスチュームの予定だったようです。しかし「もっと派手に!」という加瀬さんの意見により
パラシュート衣装となったようです。

鳴り物入りで発売されたこの曲ですが、売り上げは思ったほど伸びませんでした。
異邦人、大都会、贈る言葉等この時期も他のヒット曲がひしめいていたからです。
しかし人々の印象には強く残っており、今でも時折バラエティ番組の東京紹介シーンのBGMとして結構流れています。個人的にはジュリーが東京オリンピックでこの曲を熱唱してくれないかなあ。。。という淡い妄想を持っています。

シングルカットされる前年のアルバムバージョンでの曲調は少しゆっくり目であり、幻想的ではあるのですが、シングルカットの際はテンポを上げた事により後年まで残る名曲となったような気がします。この曲を歌うジュリーはいつも楽しそうですね。

今日はこんなところです。

またやります。

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