(38) ドナーさんとの交流

こんにちは。CMBOです。
今回は骨髄移植患者とドナーさんとの交流についての話です。

骨髄を提供するドナーさんと患者間では直接コミュニケーションを取る
ことができません。ただ骨髄バンクの決まりでは2回だけ、
名前等具体的内容を書かない上での手紙のやりとりができるようになっています。
いずれも骨髄バンク経由(内容チェック!)で手紙は郵送されます。

それがいつのタイミングなのかは良く分かりません。骨髄提供経験者の俳優の
木下ほうかさんの著書によれば移植後1年ほど立ってからドナーさん側から
お礼と元気で暮らせている旨の内容の手紙が届いたそうです。
手紙の「誘い」は骨髄バンク側から来るのでそれぞれの側からアクションを
起こすことはできないようです。

私の場合入院直前の昨年7月上旬に骨髄バンクより指定の便箋と封筒が届きました。
直ぐに手紙を書き上げ7月20日頃には投函しました。私が20キロ以上の
ダイエットを行った経緯等切々と文を作りました。そして移植後20日程経った
8月末にドナーさんからのお返事をいただきました。関東地方在住の女性でした。

骨髄バンクとの取り決め上、そして個人情報保護の関係からその内容を
詳しく書くことはダメなのですが、本当に便箋の画像を丸々UPしたいくらい、
優しく母性溢れる人柄が滲みでる内容のお手紙でした。
「この方の骨髄なら私の健康はきっと元に戻るし、屈折した私の性格もいくらか
改善されるのでは?」と本気で思うような内容でした。

コッソリ抜粋しますと「病で苦しんでいる方に思いを寄せること、普通の主婦でも
行動を起こせば少しでも誰かの役に立てることを子供達に示したいと思ったから」
という内容がかかれてありました。骨髄バンク登録後直ぐに連絡が入り
心に準備ができていなかったそうなのですが、そう思って骨髄提供を決意
したそうです。

また、骨髄採集時には「頑張ってこいよ〜」と自分の気持ちも込めて送り出した
と書いてありました。ちょうど移植後のGVHDに苦しんでいる時期だった
私にとってどんなに励みになったか分かりません。私自身が完治に至るまで
まだまだ先は長いのですが、「おそらく今後も大丈夫だろう」という確信が
あるのはこの手紙の存在が大きいのです。

あと1回、お手紙を書く機会があるとは思うのですが、それがいつになるかは
分かりません。また、このドナーさんもやっぱり私の状態が気になって
いるのではないかと思います。
木下ほうかさんの本でもやはり経過は相当気になったとありました。
それはそうでしょう。自分自身も相当のリスクを冒して臨んだ骨髄提供ですから。

ただしかし、移植を行ったとしても経過がよろしくない場合もあるわけで、
それがドナーさんの側に伝わったらどんな気持ちになるのかな?と問題もあります。
私としては今の所自身の経過が良いのでドナーさんに対しては具体的な
情報をもっともっと提供できるようになればとも思うのですが、
やはり色々と難しいのかな?と思います。

長々書いておきながら申し訳ないですが、私にはどのような方法がいいのか
分かりません。やはり現行の最低限の交流がベストなんでしょうか・・・・

ただ、池江さんの告白以来、骨髄バンクの関心が高まり、全国の優しい気持ちの
多くの方々がすでに行動に移されているのをみるととても嬉しく思います。
見返りを求めない優しさこそが本当の優しさだと思います。

私に骨髄を提供してただいたドナーさん、本当にありがとうございました。

 

今日はこんなところです。

それでは、また。

#堀ちえみさん

 

 

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