祝!ジュリー 福岡市民会館ラスト公演ライブ当選&”憎みきれないろくでなし”の指使いの魅力

みなさん、こんにちは。みやけです。今回は沢田研二さんのお話です。

現在今年のツアーの後半戦を開催中のジュリー。そして先日来年の正月ツアーの日程が発表され、チケット申し込みが始まりましたので当然私も申し込みを行い、9月26日にその結果が出たのです。めでたく当然!!昨年に引き続き一発当選でした!やはりぴあの会員になると違ってくるのか。。。

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とにかく来年もジュリーの元気の姿を見ることが出来るのはうれしい限りです。ここ数年はライブに参戦する都度「これが最後になってもいいよう心してジュリーの姿を目に焼き付けているのですが、ジュリーは80歳までライブは行う意気込みらしいので本当に有難いですね。

まさか私が還暦に近くなるまで(あと3年!)ジュリーの生歌を聴くことが出来るとは思わなかった!そして来年度からバンドメンバーもキーボードの斎藤有太さんを除いて一新されるそうですね。新メンバーの中に長年ジュリーに寄り添ってきた柴山和彦さんの名前はありませんでした。

その理由について、ジュリーが何か語られたのかは私は把握していません。ただ近年のライブで「カズさん、なんだか元気がなくなったなあ~」と私個人は感じていました。ただしかし童顔のカズさんももう72歳なのですね。今回のメンバーから離れる事が年齢と関係あるかは分かりませんが、80年代以降のほぼ大半をジュリーに寄り添っていただいたことは感謝しかありません。

おまえがパラダイスの掛け合いは大好きでした。これからもジュリーを見守っていただければ、と思います。その反面、この年齢に於いてバンドメンバーを一新させるジュリーのパワーは本当に凄いな、と思いますよ。

高齢者と付き合っていくと、たとえじり貧になろうとも現状のままであり続ける事を頑なに崩そうとしないですし、変化を求める年下の者を悪く言いがち、、、そんな中で相変わらず能動的に動くジュリーの精神力には恐れ入ります。来年のジュリーは何を見せてくれるのか?本当に楽しみですね。

そして私が行くジュリーのライブの開催会場である福岡市民会館は、次回が最後の開催となるとの事です。来年3月23日をもって会場自体が取り壊しとなり、その後は現在建設中の新会場に引き継がれるとの事。こけらおとしは3月28日にMISIAさんが行うようですね。

福岡市の文化の中心、天神エリアに隣接した場所にある会場でありながら意外と交通量が少ない場所にあるので非常にアクセスの良い会場でした。ジュリーの福岡市内でのライブはこの市民会館と同規模の会場である福岡サンパレスを併用していたと思います。市民会館3/4、サンパレス1/4くらい?。(サンパレスは少しだけ駅から遠い)

私はプロレスファンでもありますので、子供のころからある”ハコ”がその終焉を迎えるさまは近年何度も体験してきました。市民会館もいよいよか、という感じですね。ここは小学生の頃何らかの学校指定の催しものを見学に行ったのが最初だったと思います。感謝の気持ちを胸に抱きながら、ライブを楽しんできたいと思います。

さて、これからは私が最近妙に気に入って繰り返し何度も聞いているジュリーの名曲について書いていきたいと思います。それは、、、、、、

憎みきれないろくでなし

この曲って、あまり知られていないかもしれませんが、ジュリーのレコード売上げ実績では4番目に高い曲なんですよ!(←どこかで聞いた構文。。。。)ちなみにジュリーのレコード売上ランキングを作ってみると。。。

もちろんファンの間では非常に認知度の高い曲ですし、世間的にも十分知られた曲ではあると思うのですが、「ジュリーの代表曲」として思いつく曲としては意外に頻度が低い曲のような気がするのです。

ただしこの曲がリリース、ヒットしている最中は「勝手にしやがれ」が年度末の賞レースで候補に上がり、ある番組では「勝手に~」を歌い、ある番組では「憎みきれない~」を歌う、という状況だったので、相当にインパクトの高い曲でありながらも、十分にそれを堪能されないまま終わってしまった感もあるのです。

私自身、ちょうどこの頃ジュリーのファンになった訳ですが、2曲は交互にテレビで聴いた印象があります。しかしこの曲、前々から思っていたのですが、ジュリーのカッコよさのみならず、エロさ、アンニュイさ、パフォーマンスのクオリティ、そして歌唱力が見事に集約された非常に完成度の高い曲だと思うのですよ!

「勝手にしやがれ」は私も非常に大好きな曲ですが、どちらかというと「カッコいいジュリー」の完成版といった感じであり、他の魅力が抑え気味になっていると思うのです。この回では「憎みきれないろくでなし」の曲の魅力と、私が思う「ある仕掛け」について書いていきたいと思います。

まず、パフォーマンスです。

下の動画にもありますが、火のついたタバコを咥えながらのスタート。現在ならこれだけでもありえないのですが、このパターンでは歌いだし直前でカメラに向かって咥えたままのタバコを吹き飛ばす暴挙!(笑)今見てみるとムチャクチャですわな。。。

そして、警察帽(ハワイで警官から売りつけられた?)を斜にかぶったまま歌う訳ですが、これを最後まで続けるわけです。間奏中に井上堯之さんとの密着中は外すのですが、歌がはじまるとまたかぶり直します。

この意見は当時から言われていましたがビジュアルでも売っているジュリーが「片目どころか両目もずっと見せないまま曲が終わってしまう」のはファンも相当もどかしかったのではないでしょうか?いや、ジュリーファンでない人にもジュリーの魅力を伝え損ねる危険性がある訳で、実にリスクが高いパフォーマンスです。

実際のところ、最後まで隠し通すことで逆にファンのみならず、視聴者の興味を煽っているようにも思えるのですね。そして上にも書いたようにバックバンドのじゃれ合い、パフォーマンス。ライブではその前からやっていたようですが、テレビで披露するシングル曲としてはこのようなパフォーマンスは初めてでは?と言われています。

最後に指の動きですね。これは最後にじっくり書きますが、この歌では歌詞をなぞるように指先を細かく動かし、意外と体全体の動きは少ないんですよ。そしてジュリーの指の動きは聴く側を誘い込むような役目を果たしていると思うのです。サビの「ろくでなし~」のところで指で6と9の字を作る、とかね。

衣装についても実に当時としては斬新なのですが、これがまた中性的。そもそも歌詞の大意としては「せっかちな男が移り気な女に振り回されながらも、何故かその人から離れられない」という内容だと思うのですが、身につけた衣装は(何パターンか有り)「男性のようでも、女性のようでもある」雰囲気なんですよ。

ただしかし、あまりに「男」を強調した衣装だと、ジュリーの持つアンニュイさ、エロさが損なわれる、と思ったからかもしれません。それまでのジュリーの衣装は中世的なものが多かったですからね。

歌唱力のすばらしさについては今更説明するまでもないと思いますが、私がここで言いたいのはジュリーの指先の怪しさです!

今のタレントさん、特にアイドルのミュージシャンについては歌とダンスというものがセットになっていることは必須となっていますが、1970年代は当然バックダンサーなんて連れている人はいなかったですし、自身が踊るにしてもピンクレディーが出てくるまではそれほど凝ったものではなかったと思うのです。

ジュリー自身も「自己流で適当に」と言っておられましたが、下半身より上半身、特に視線と指の動きで観る側をコントロールしていたと思うのです。激しいアクションの歌で思い浮かぶのは「ダーリング」「酒場でDABADA」「おまえがパラダイス」「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」「渡り鳥、はぐれ鳥」といったところが思い浮かびますが、基本腰を振るなんてことは無く、腕と指の動きが印象的な歌なんですよ。(渡り鳥は唯一走り回りますが。。。)

私はショービジネスにおいて、指先というのは無意識に見る側が注目する大きなポイントだと確信しております。またかとお思いかもしれませんが、私の好きなプロレスラー・ジャイアント馬場は「客に見られているのに指先がダランとしているのにロクなレスラーはおらん。見る側の緊張感が削がれる。」と語っておられました。

「その点、さすが猪木は指先の最先端まで神経を張り巡らしているのが分かる。まさしく超一流のレスラーだ。そして弟子の藤波もちゃんとそれを踏襲している」と珍しくアントニオ猪木をほめる言葉があるのです。そして馬場自身もそれは常に意識していた感がありました。

相手に人差し指を突き刺すのは相手への怒りの感情の反映、でもその力の塩梅でリアリティさが強まることもあり、弱まることもあります。強く握りこぶしを作って前に突き出せばそれは感情をため込むことの表れであり(これはテリー・ファンクが秀逸!)見下した相手と相対する際はすべての指を順番にゆっくり畳みながら「おいで、おいで」といざなう、、、変なマイクパフォーマンスより指の動きだけで感情を表すのは可能なのです。

そしてまた、1970年代の歌謡界においても非常に指の動きに大変な色気を持つ方がいらっしゃったと思います。これ以上具体的に書くと膨大な量になるので名前を列記するだけにしますが、山口百恵さんを筆頭に西城秀樹さん世良公則さん、この方々達の指の使いの鮮やかさは未だに印象的です。百恵さんのしなやかな指使いは印象的だった!

そしてジュリー!「勝手にしやがれ」でのサビの部分での突き刺す人差し指!「サムライ」での自分を抱きしめるしなやかな指先!「酒場でDABADA」での悶えながら全身を揉みしだく妖しい指先!「ス・ト・リ・ッ・ツ・パ・ー」での「お~いで!」と言いながら誘う指先!なんとエロいことか!(笑)

そして「憎みきれないろくでなし」であります。1番中盤、「使い古しだね~」で両手を下におろしつつ広げて動かす。ここで一瞬リラックス気持ちになります。しかし終盤「あなたは、どうする、どうする」の部分で連続的に相手の顔を指で刺し続ける部分は、ジュリーファンでなくても追い込まれるの必然!指の動きが妥協無い!

そして「恋にうずもれ~死ぬ気でいるの~」で急に柔らかにすべての指が水平になりたなびく、、、解放された気分になります。そして最後に背中から持ってきた両指で「憎みきれないろくでなし!」と「6」と「9」の字を書く!正にとどめを刺された心境になるのですね(笑)

2番は更に拍車がかかります。「こんなにまじめに愛しているのに~」で両手を広げ相手に訴えかけます。「関係ないだろう~」で両手を裂きながら広げ、相手の言葉を打ち消します。更には「きれいな約束~」で、、、小指を立てる。。。

そして「一人も不幸にしたくはないと~」で両方の人差し指を立てつつ両手を広げ旋回する、、相手だけではなく全世界の女性に語っているように見えます。

そして「最後にあなたは恋にうずもれ死ぬ気で~」にあたっては指を鳴らしながら両手を話していき、最後には両手を戻しクロスさせながらひらひらさせる!、もう女性はジュリーの好きなようにもてあそばれているも同然!そして最後にまた「憎みきれないろくでなし!」

ジュリーの視線はほぼ確認できないので、大半を指先で感情を表現しているのだと思います。でも非常にコンセプトが強く伝わってくる歌!ジュリーの表現力には恐れ入るしかないですね。当時も分かっていたとは思うのですが、ここ最近何度か聞くうちにその思いを強く感じたのですよ。

私のような世代の者にとってはTiktok等で「みんなで同じ踊りをする」という行為が今一つ理解できません、悪口を言うつもりはないのですが、どうもピンとこないのです。これって「何かを成し遂げたような気分になる」という感覚は何となく分かりますが。。。。

まあ、いろいろと好き勝手なことを書きましたが、共感してくれる方はいらっしゃるでしょうか。。。とにかく「ジュリーの指の動きは凄い!」と言いたいのです。(笑)

最後に2004年ツアー、伝説の”トカゲジュリー”での「憎みきれないろくでなし」を!この衣装でも指の動きはきっちり再現されていますし、巨乳?をもてあそぶエロイ動きまで!(笑)

今日はこんなところです。それでは、また。

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