こんにちは、みやけです。12月15日の日曜日、私の地元「春日市 ふれあい文化センター」にて開催された女性デュオ「Paix²」の講演会&コンサートに行ってまいりました!私的には20年近く彼女たちを応援し続けてきたのですが、ようやくご本人達の生の姿を拝見する機会が持てたわけです!
ご存じ無い方のために簡単に説明させていただくと、このデュオは双方鳥取県出身のマナミさん(写真左側)とメグミさん(写真右側)のコンビであり。”受刑者のアイドル”と呼ばれている2人です。
なぜそんな通称なのか!?彼女たちはデビュー直後、地元鳥取の某警察所で一日署長を務めた際「ボランティアになるが刑務所内でのコンサートを行ってみては?」と声がかかり、参加。その際色々と思うところがあり、刑務所や少年院で慰問活動を継続的に行うようになったとのことです。そしてそのすべてがボランティア!(無償!)
デビュー以来25年が経つのですが、そのライブの開催は合計500回を突破しており、詳しくは知らなくともなんとなくその存在聞いたことがある人もいるかも知れません。
繰り返しますが、「慰問活動」である限り、基本的にノーギャラ。それなのに彼女達は日本全国を回っての活動を続けているのですから、収入を得るための音楽活動はおざなりにならざるを得ません。彼女たちは定期的にメディアに取り上げられていますが、話の中で必ず出るのが「お金がない」「各種生活費の支払いに四苦八苦」という”貧乏話です”笑うに笑えない内容なのですが、それでもそれを”ネタ”にできてしまうのが、彼女たちの心の強さかなあ、と思ったりもします。
持歌の内容も受刑者の心に寄り添い、清らかな心を取り戻せるような前向きな歌が多いですし、メグミさんは元看護士ということもあり命の大切さを訴える話も多いとの事。彼女たちの地道な活動は少しずつ実を結び2005年に法務大臣から表彰を受け、2015年に矯正支援官に任命。2023年には天皇陛下皇后主催の園遊会に招待(なぜか1人ずつ別々に!)されておられます。
しかしまだまだ知名度はメジャーとは言えないと思います。今年テレビ番組オードリー若林MCの「激レアさんをつれてきた」(テレビ朝日系)に出演。がっつり時間を取ってトークしていたので結構インパクトがあったのではないかと思います。その後我が福岡のローカルテレビ局KBC(テレビ朝日系)放送の夕方のニュース番組「シリタカ!」でも特集されておりました。
彼女たちは少しずつ、本当に少しずつですが、世間一般にも認知され始めてきたと思います。そしてそのスタイルは当然バックバンドをそろえられるはずもなく、音響機材をハイエースに積んで車での日本中を駆け回るというもろインディーズ形式。今回も東京~大阪間は車移動。大阪から門司港までフェリーを使って福岡までたどり着いたとのこと、、、本当に頭が下がります。
そして、私がなぜPaix²(ペペ)を知ったのか?一応私は服役した経験はないのです。あれは2000年過ぎのころだったと思いますが、悪名高きゴシップ雑誌「実話ナックルズ」をたまたま購入し、(私のこの系統の雑誌にたまに掲載される未解決事件の記事が好きなので)その時たまたまPaix²の活動内容が4~5ページの漫画で描かれており、それに感銘を受けたからです。
ご存じの方も多いでしょうが、この「ナックルズ」系の雑誌は●社に寄り添うというか、イカれたオニーさん方の興味を煽るような「有名人で喧嘩は誰が強い」とか「派手に装飾されたマイカーを絶賛する」とか、その手の記事が満載の本なのです。ただしそんな中Paix²の記事は実に正確に、誇張されることなく書かれていました。「受刑者」が出てくるのがこの本の読者の興味をそそるかも?と制作側が思ったのかもしれません。
その時以来、私はささやかにですが、2人を応援してきました。思えばCDを買ったわけでも本を購入したわけでもないライトなファンなのですが、「いつかもっともっと日の目を浴びればいいなあ」とずっと応援し、機会があれば知人にもその存在を伝えてきたものです。(ちなみに妻は彼女たちの存在を知りませんでしたが、東京在住の姪っ子は”なんか聞いたことある!”とのこと)
そして今回、イベント終了後、CDを本を購入させてもらい、その時少し2人とお話しさせてもらったのですが、彼女たちはあの本に載った事を覚えており、メグミさんが「あれで結構知名度が上がった」と語っておられました。(その時の写真が上の画像)
それでは、このイベントの中で彼女たちが語った内容について一部紹介したいと思います。
① さだまさしさんのアルバム曲「命の理由」は岩崎宏美さん他多くの歌手がカバーしているが、実は最初にカバーしたのはPaix²。まだまだ2人の知名度が低かった頃に知ったがあまりにこの歌が好きになりダメもとでさださんの元に直談判に出向くとさださんはPaix²の活動を知っており快くカバーをOKしてくれた。
② 最初は活動を理解してもらえなくて色々な人からバッシングを受けた。しかし社会復帰した人たちがライブやイベントに遊びに来てくれるようになってモチベーションが上がった。彼ら曰く「当時を思い出してしまうから行くのは迷ったが今頑張っている自分を見てもらいたかった。」
③ 最近は刑務所は収容率が減ってきており、定員割れをしている場合がある、ただし再犯率は高くなってきている。やはり社会が受け入れるのは容易でない。ただし自分自身にを照らし合わせてみると「前科がある人と一緒に仕事ができるか?」思うとできないかもしれない。しかし頑張っている人が居る事を少しでも伝えたい。手を差し伸べるのは中々難しいかもしれないが、見守ってもらえるような世界になるよう頑張りたい。
④ シアワセとは何だろう「何かがあれば幸せ」「何かがないから幸せでない」ではなく自分の日常の生活の中に幸せの形は沢山ある。その事を感じるのが幸せではないか?
・・・・②についてはそんなこと言われて本当にお気の毒というか、辛かっただろうと思います。まあ、因縁というか他人の生き方が気に入らないんでしょうね。態々見知らぬ人に連絡して生き方に難癖意をつけるという、、、なんと屈折した心の人なんだ!と思います。本当に自身憎んでいる人には何にも言えない人なんでしょうね。
さて、私が感じたお二人のイメージですが、近寄りがたいところは全然なくて、前向きで嫌なことも笑って乗り越えられるような心の強さと明るさを感じましたね。お二人とも美人ですが、男性的なたくましさを感じました。歌の時間でもウルフルズの「ええねん」を歌われていたいたし、もちろん慰問活動の強いこだわりがありながらも、歌う事への思いも相当に強い気持ちがあるだろうなあ、と思いました。刑務所への慰問についても歌があるから継続できているのかも知れません。
お二人ともメッセージ性の強い歌は本当に心を込めて歌っておられましたが、それとは別に歌そのものを心から楽しんでいる感もありました。実に奥の深いお話を聞かせていただきましたが、私的には「歌うこと」への強いこだわりを感じました。ナマミさんはギターを弾きながら歌われますし、メグミさんもクラリネットとかいろいろな楽器に挑戦していましたし。。。。
話は変わりますが、そろそろ大晦日。紅白歌合戦の季節です。毎年のように「視聴率の低下」と「目玉歌手の不足」が問題になっていますが、なんでPaix²の2人に声がかかっていないのか!訳の分からんけん玉とか芸人の応援を繰り返しやってますが、こんな素晴らしい活動を長年続けているPaix²の2人が紅白に出ていないのはさっぱり意味が分かりません!
お二人と話をさせていただいた際、図々しくもその事を訴えさせていただきましたが、ぜ~~~ったい紅白に出るべき存在なのです。今年はダメでも来年には出場できるよう!私も微力ながら応援を続けていきたいと思います。
Paix²の2人をを紅白へ!
今日はこんなところです。それでは、また。