こんにちは、みやけです。今回は昭和プロレスについて書いております。「こんなシリーズがあれば面白かったのに!」という妄想回ですw

今から43年前、1983年の6月、新日本プロレスは数年がかりで社をあげて取り組んできた企画、アントニオ猪木の悲願であった「IWGP」を開催しました。ご承知のように結果はハルク・ホーガンがアックスボンバーで猪木をKOし初優勝を遂げました。

しかし、当初このツアーは世界各国をサーキットした後東京で決勝戦、という壮大な企画であったものが、紆余曲折のあげく通常の国内サーキットになった事、全日本から引き抜いたブッチャー、マードック、戸口や常連大物のローデス、ボック等の参加も無かったので「MSGシリーズの縮小版」と揶揄されたのも事実です。

しかし対する全日本プロレスも「真の世界一を決める」という不遜な?この企画を黙って見ていたわけではありません。「IWGP潰し」として、その前の時期は通常「チャンピオンカーニバル」を開催していたのですがその企画を中止しグレードアップした「グランドチャンピオンカーニバル」を開催するに至ったのです。
その全容ですが、これまでの総当たりリーグ戦はマンネリ化による観客動員減少の為中止(別途馬場の体力低下が真の原因?)、それに代わり「アメリカ、いや世界の各地からその土地のチャンピオンを結集させ、それぞれがタイトルマッチを行い、チャンピオンの力を競わせる」というIWGPの上を行く?企画でした。
このツアーには当初オットー・ワンツ(結局IWGPに参戦)やピート・ロバーツの参加も見込まれていましたが、結局見送り。更には当初の目玉であったNWA及びAWA王者の同時参加も無しとなり、企画倒れに終わりかけましたが、後半戦に「世界最強タッグリマッチ」なる苦し紛れ?の企画をぶち込みなんとか開催にこぎつけました。
結果としては、引退直前のテリーとハンセンの抗争が大きな話題となり(大阪大会の一騎打ちではハンセンがテリーの首にブルロープを巻き付け引きずりまわしあまりのショッキングな光景にテレビ中継がいったん途切れる!)、それなりにインパクトの強いシリーズとなりました。個人的にはミズーリ州選手権(王者ケリー・フォン・エリック)を来日させタイトルマッチを行ったのはプロレス史的にも意味があったと思います。

しかし、その他ブロディ、ドリー、レイス、デビアスという大物どころが参加しながら、戦いの流れがぶつ切りになったのはかなり勿体なかったのでは!と今では思うのです。そしてですね、この時点の全日本サイドの陣容は新日本をかなり上回っていたのではないかと思うのです。
新日本の場合、まず猪木・坂口は健在ながらも流石に全盛時は過ぎた感あり。藤波・長州はようやくヘビー級のメインイベンターの枠には入って来たものの、アンドレやホーガンと対等かと言われるとそうでもない。外国人勢も大看板と言われるのはアンドレ、ホーガン、バックランドくらいで、マードック、スーパースター、アドニスあたりはどちらかと言えば2番手に近い存在。カーン、戸口もその括りでしょう。
対する全日本はと言うと、馬場は流石に全盛時は遠い昔ですが現役のPWF王者でありギリギリトップどころを保っている、逆に鶴田は肉体的には正に全盛時。天龍は完全トップまであと一歩というところであり、日本人サイドは新日本と互角、いや、ややリード?

そして外国人勢はハンセン・ブロディでアンドレ・ホーガンよりややリード?その下になると衰えたりとはいえファンクス、レイスがおり、NWA及びAWA王者、更にはシンもいる!完全に新日本を上回っていたんじゃないかと思います。
であるならば、グランドチャンピオンカーニバルなんてもったいぶった企画は打たず、これらのメンツを一斉に集めて総当たりシングルのリーグ戦を行った方がより話題を呼んだのではないかと思うのです。題して
グランド・オープン選手権
この企画について、各選手の日々のリーグ戦の星取りまで妄想し、優勝者まで決めてしまおう、というものです。こっちの方が面白い!日程は実際のグランドチャンピオンカーニバルⅠを踏襲するものとします。まあ、「誰にでも参加を認める=オープン選手権」という趣旨とは違ってきますが、まあそれはいいでしょうw
そして問題が参加者です。5週間の長丁場故NWA及びAWA世界王者(フレアー・ニック)の全戦参加は難しいでしょう。しかし後は当時の全日本のトップどころの大半は何らかの形でGCCⅠに参加しており、その他の大物は十分参戦は可能ではないかと思うのです。私がリストアップした参加者は下記のとおりです。
ジャイアント馬場・ジャンボ鶴田・天龍源一郎
スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ、ドリー・ファンク・Jr 、テリー・ファンク、ハーリー・レイス、タイガー・ジェット・シン、上田馬之助、テッド・デビアス、ビル・ロビンソン、アレックス・スミルノフ。
そしてメンバー発表直前、超大型のマスクマンが強引に参加を要求し、ロード・ブレアース会長は参戦を認めます。その男のリングネームは”ザ・ギャング”ビッグ・アキーム!正体は秋に初来日を果たすあの男でした。
この中で実際のGCCⅠに参加していないのはシン・上田、そしてロビンソン。シンは3シリーズ連続出場、上田に至っては4シリーズ連続でありやや過酷ではありますがリーグ戦に箔をつけるため為参加は必須でしょう。ロビンソンは実際はこの年お呼びがかからなかったのですが、「高慢ちきなロビンソンを妄想上でボロクソにいたぶりたい」という筆者の個人的理由で無理やり参加させますw。

こうなってくると時期シリーズのメンツが心配になりますが、後半戦にNWA世界王者のリック・フレアー、全日程参加はマスカラス・ブラザース、ディック・スレーター、ロディ・パイパー、ニコリ・ボルコフ、チャボ・ゲレロに加え、翌年正月に初参加となるフリーバーズ(テリー・ゴディ&マイケル・ヘイズ)を前倒し参戦させ乗り切ることにします!このメンツだと某鉄の爪親分から「またアメリカマットを空にするつもりか!」とすごまれそうですが。。。。
なおルールは試合時間は30分1本勝負。得点はピンフォール・ギブアップ勝ち=2点、リングアウト・反則勝ち=1点。時間切れ引き分け=1点、その他の引き分け(両リン等)、全ての負け=0点、と諸事情により実際のチャンカンとは少々違います。それでは、開幕戦より、一部は試合の詳細を交えながら妄想していきたいと思います!
(開幕戦)後楽園ホール
● 上田 0点(PF)〇 ブロディ 2点 ※PF=ピンフォール決着
⊡ ハンセン 1点(リングアウト)■ ドリー 0点
● 鶴田 0点(リングアウト)〇 デビアス 2点
〇 馬場 2点(PF)● 天龍 0点
開幕戦は後楽園ホール、入場式は前年最強タッグの入場式同様、ファンクス、超獣コンビ、シン上田が入り乱れての大混乱。仕切り直して公式戦初戦は馬場対天龍の師弟対決。前年のチャンカンでは10分強で馬場に敗れ去った天龍、今年はゴング前にドロップキックで奇襲を放ち、延髄切り、ダイビングエルボー等で追い込むも16文で形勢逆転。最後は馬場の秘密兵器バックドロップで涙を飲みます。
鶴田はこれまで負けた事は無いデビアスと対戦。終始試合をリードしますがデビアスは驚異の粘りを見せフィニッシュまでには持ち込ませません。最後は鶴田のジャンピングニーを喰らいながらも場外に転落。場外乱闘でデビアスはパワースラムをコンクリートの床にさく裂させ、不意打ちを食らった鶴田は下半身が痙攣!そのままリングアウトで勝利をおさめデビアスが金星をゲットします。
セミはドリー対ハンセン。勢いに勝るハンセンが優位に試合を進めますが、10分過ぎハンセンのセコンドにブロディが現れ試合が荒れだします。ドリーがブロディの動きに気を取られた瞬間ハンセンがドリーの側頭部にラリアット!ドリーは場外に転落しそのままリングアウト負けで無念の黒星。その後テリーも乱入し会場は大混乱に。

混乱が収まったと思いきや次の試合に登場する上田がシンを引き連れ竹刀をもって乱入。そのままハンセン・ブロディ・シン・上田の大乱戦となります。そしていつの間にか上田対ブロディ戦のゴング!しかし体力で劣る上田は次第に押されなおかつ場外での鉄柱攻撃で大流血。そのままブロディのフライングニードロップで完全ピンフォールを許します。
この光景にいったん控室に引き下がったシンが激怒!5寸釘をもってブロディに襲い掛かりブロディも大流血。上田はマット中央に大の字。シンとブロディの場外乱闘は延々と続き最終戦(京都での公式戦)への遺恨が生まれる事になります。
第2戦 石和市小松パブリックホール
〇 鶴田 2点(PF)● ロビンソン 0点
〇 天龍 2点(リングアウト)● デビアス 2点
1年ぶり来日のロビンソンは明らかにウエイトオーバー。動きにキレがありません。ワンハンドバックブリーカーも決め手にはならず。鶴田のバックドロップに完敗。国内シングル戦では馬場との初対決以来のピンフォール負けを喫してしまいます。
第3戦 後楽園ホール
〇 テリー 2点(PF)● ロビンソン 0点
● ハンセン 2点(反則)〇 シン 2点
ハンセン対シンのトップ対決が実現。しかしまたもブロディ、上田がセコンドにつき試合は大混乱。ハンセンは得意のブルファイトで試合を優位に導きます。執拗なボストンクラブでシンのスタミナを大きく奪いますがリング外から上田がちょっかいを出しギブアップまでには至りません。
逆にシンはハンセンを場外に誘い出し、鉄柱攻撃と嚙みつきでハンセンは大流血となります。更にシンはリング下からスパナを持ち出しハンセンをメッタ打ち!しかしレフリーのジョー樋口は上田のアピールに気を取られ反則を取りません。

そして胸板も鮮血で染まったハンセンがついに逆上!ブルロープを手にしてシンに反撃を目論むもレフリーのジョー樋口が阻止!しかしハンセンは樋口を突き飛ばしてしまい痛恨の反則負けとなります。
メインはテリー対ロビンソン。かつてのライバル対決です。しかし前日鶴田に完敗を喫したばかりのロビンソンはやや焦り気味。早い段階から得意のダブルアームスープレックス、ワンハンドバックブリーカーを繰り出しますが、テリーの巧みな受け身にフォールを奪えません。スタミナ切れとなったところにテリーの回転エビ固めをくらい3カウント。なんと2連敗を喫してしまいます。
悔しがるロビンソン!テリーが去った後も長々とリング上でアピールを続けていましたが、ほどなくして寂し気にリングを後にしました。
第4戦 秩父市民体育館
〇 ブロディ 3点(PF)● スミルノフ 0点
〇 シン 3点(PF)● アキーム 0点
〇レイス 2点(PF)● 天龍 0点
開幕戦、羽田・後藤相手のハンディキャップマッチにて50秒で圧勝した超大型怪覆面アキーム。しかしシン相手にはいまひとつ調子に乗れず、レフリーのブラインドをついての凶器突きでピンフォール負けを喫してしまいます。シンの動きの良さが際立ちます。
第5戦 大和車体工業体育館
▲ 馬場 2点(両リン)▲ ロビンソン 0点
〇 テリー 4点(PF)● デビアス 1点
〇 レイス 2点(PF)● 天龍 0点
第6戦 松戸市運動公園体育館
■ テリー 4点(反則)⊡ レイス 4点
〇 馬場 4点(PF)● デビアス 1点
〇 シン 5点(PF)● スミルノフ 0点
第7戦 三鷹市スポーツドアーズガーデン駐車場
〇 馬場 6点(PF)● スミルノフ 0点
⊡ 天龍 1点(反則)■ 上田 0点
第8戦 市原市臨海体育館
▲ 鶴田 2点(両リン)▲ ドリー 0点
● 天龍 1点(PF)〇 ハンセン 3点
まだ1得点と苦しむ天龍。しかし思うところがあったのか、ブルロープを振り回して入場するハンセンに対しリング上からトペ・スイシーダ!ハンセンはこめかみを強打し一瞬失神状態。リングアウトの大金星か!と思わせましたが、なんとかカウント19でリングイン。しかしプライドを傷つけられたハンセンは逆上します。
しかし冷静な天龍は延髄切り、天龍チョップ、フライングエルボードロップで攻め込みますが、ハンセンは一瞬のスキをついて天龍の喉元にラリアットを叩き込みます。無念の3カウント!天龍の野望は潰えます。
メインは鶴田対ドリーの師弟対決。「恩返しだ!」とばかりに鶴田は早めに勝負をかけます。サイドスープレックスに続きフロントスープレックス!更にトップロープからのミサイルキックに卍固め!普段あまり出さない技でドリーを追い込みます。

しかしドリーはうまく鶴田の攻撃をいなしフォールを奪わせません。パイルドライバー、スピニングトーホールドと続け、更にはトップロープに自ら腰掛け鶴田を巻き込みながら場外に転落させます。ドリーが試合の流れを変えるため良く仕掛ける流れです。
鶴田は腰を強打!ドリーも立ち上がれず無念の両リン!またしても師匠越えは叶いませんでした。
第9戦 長岡市厚生年金会館
〇 ドリー 2点(PF)● 上田 0点
● 天龍 1点(PF)〇 シン 7点
第10戦 三条市厚生福祉会館
⊡ 鶴田 3点(反則)■ 上田 0点
〇 ドリー 4点(PF)● スミルノフ 0点
第11戦 鶴岡市体育館
▲ ドリー 4点(両リン)▲ ロビンソン 0点
〇 鶴田 5点(PF)● スミルノフ 0点
〇 デビアス 4点(PF)● アキーム
第12戦 鹿角市記念スポーツセンター
● ドリー 4点(PF)〇 レイス 6点
■ テリー 4点(リングアウト)⊡ アキーム 1点
急遽参戦となった怪覆面アキーム。しかしキャリア不足は否めず得点は伸びません。テリーもアキームのパワーに押されながらも、得意のノラリクラリとしたファイトで徐々に主導権を握ります。コーナーに追い込まれアキームの突進を受けますが間一髪かわし、アキームはダウン!テリーはスピニングトーホールドを決めます。
しかしロープ際であった為惜しくもブレイク!アキームはテリーを場外に誘い出し、ボディスラム、そしてスプラッシュ!更に素早い動きでリング内に滑り込みなんとリングアウト勝ち!テリーは格下のアキーム相手に痛恨の黒星です。
そして、ドリー対レイスのライバル対決!試合は予想通りまったりとしたペースで進み「時間切れ引き分けか?」と思わせましたが、残り時間5分から両者一気にスパート!ドリーはバックドロップ、空中胴締め落としで攻め込むも、レイスもネックブリーカーで反撃!

レイスはフィニッシュのダイビングヘッドバットを目論みコーナーポストに上がり急降下で落下するもドリーが寸前でかわし自爆!しかし不死身のレイスはゆっくりと起き上がりますが、ドリーは冷静にブレーンバスターを仕掛けようとします。

しかしレイスはドリーの後ろに回り込み、鶴田からフォールを奪ったニークラッシャーと見せかけてのバックドロップ!29分08秒でレイスのピンフォール勝ち!ファンクスにとっては鬼門の一日となった訳です。
第13戦 石巻市総合体育館
⊡ 馬場 7点(反則)■ アキーム 1点
〇 ロビンソン 2点(PF)●上田 0点
第14戦 宮城県スポーツセンター
▲ 鶴田 5点(両リン)▲ ブロディ 3点
⊡ ハンセン 4点(リングアウト)■ ロビンソン 2点
■ 馬場 7点(反則)⊡ レイス 7点
チェッカードームでのPWF戦以来となった馬場対レイス戦。鹿角でドリーを破っているレイスに勢いがあるはずですが、馬場は積極的に攻撃を仕掛けます。試合開始5分過ぎには河津落とし、耳そぎチョップにジャイアントスタンプ!しかしレイスは切り返して反撃しトップロープからのダイビングヘッドバットを試みますが逆に馬場にデッドリードライブで投げられてしまいます。
しかしレイスは馬場の秘密兵器32文ドロップキックをかわし、引きずり起こしてブレーンバスターを試みます。対する馬場はレイスの腹にチョップを入れ防御!水平チョップで反撃を試みますが、レイスはこれを躱し、馬場の手刀はレフリーのジョー樋口に当たってしまいます。

樋口はリング上で失神!馬場はランニングネックブリードロップをレイスに決めますが幻の3カウントとなってしまいます。1分後樋口は息を吹き返すも即座に馬場の反則負けをコール!なんと7分33秒の短時間決着で終わってしまいます。
セミはハンセン対ロビンソンという異色対決。米マットを含めても完全初遭遇です。得点が伸びないロビンソンは慎重な動き。そして徐々にハンセンの右腕にターゲットを絞り、各種関節技で右腕一点攻め!フッカーぶりを如何なく見せつけます。
10分過ぎにはハンセンの腕はぶらりと垂れ下がり「ラリアットは打てないのでは?」と思わせます。ロビンソンは必殺技のワンハンドバックブリーカーを決めますがハンセンの巨体を支えきれず、自らの右ひざも痛めてしまいます。
悶絶したロビンソンはそのまま場外に転落し痛恨のリングアウト負け!しかしハンセンの右腕は相当痛めつけられており、得意のロングホーンも叫ばず、勝つには勝ったが今後にリーグ戦に影響が出かねない結果となります。

メインは鶴田対ブロディのライバル対決!ハイレベルの一進一退の攻防が続きますが、鶴田のバックドロップを防いだブロディが場外戦に持ち込みそのまま両リンとなってしまいます。優勝候補のブロディは中々得点が伸びません。
第15戦 松江市総合体育館
〇 天龍 3点(PF)● アキーム 1点
〇 ロビンソン 4点 (PF)● スミルノフ 0点
第16戦 三原市文化会館前広場
■ シン 7点(反則)⊡ デビアス 5点
〇 テリー 6点(PF)● スミルノフ 0点
第17戦 広島県立体育館
▲ 馬場 7点(両リン)▲ ブロディ 3点
▲ ドリー 4点(両リン)▲ シン 7点
〇スミルノフ 2点(PF)● アキーム 1点
”ブービー対決”と揶揄された外国人同士の対決。アキームは雄たけびを上げスミルノフに責め立てます。執拗にベアハッグで締め上げスタミナを奪い、最後はスプラッシュ!しかし寸前にスミルノフは躱し、セカンドロープからのニードロップからギロチンドロップで3カウント!元国際プロレスエース外人の意地を見せます。
ドリー対シンは試合開始直後から延々場外乱闘が続き両者リングアウト。どうもシンの動きは緩慢のようにも見えました。
メインは馬場対ブロデイ。一進一退の攻防が続きますが、徐々に体力に勝るブロディのペースとなります。ゴリラスラムから、キングコングキック!更にはパイルドライバーを仕掛けますが、馬場の巨体を持て余しふらつきます。しかしこれが返って馬場を危険な角度で落とすことになります。

グニャリと曲がる馬場の首!場内は騒然!マスコミ人やセコンドも思わず立ち上がりますが、馬場はなんとかカウント2で返します。受け身が上手い馬場でなかったら大惨事になりかねなかった一撃でした。その後場外戦となり両者リングアウトの裁定が下ります。
第18戦 愛媛県民館
⊡ 天龍 4点(リングアウト)■ スミルノフ 2点
▲ 上田 0点(両リン)▲ デビアス 5点
第19戦 高知県民体育館
〇 ハンセン 6点(PF)● デビアス 5点
〇 ロビンソン 6点(PF)● アキーム 1点
第20戦 大阪府立体育館
⊡ テリー 7点(反則)■ ハンセン 6点
⊡ 馬場 9点(リングアウト)■ 鶴田 5点
⊡ ブロディ 4点(リングアウト)■ ロビンソン 6点
▲ シン 7点(両者欠場により双方不戦敗) ▲ 上田 0点
テリー対ハンセン、馬場対鶴田、ブロディ対ロビンソン、シン対上田というビッグカードがマッチメイクされた為か大阪府立体育館は開場前から長蛇の列となります。しかし会場の正面扉には以下の貼り紙が。。。
「本日試合予定の タイガー・ジェット・シン選手、および上田馬之助選手は40度を超える発熱の為両選手とも欠場となります。よって星取は両者不戦敗となります。なお払い戻しを希望するお客様は、、、」
当初から「双方対戦を拒否するのでは?」と囁かれていた2人ですが、なんと2人そろって病欠!流石に他のビッグカードがあるので払い戻しを希望する客はいませんでしたが、館内には不満と期待が充満した異様な雰囲気となります。
まずはロビンソン対ブロディ。前年のチャンカンでは両者リングアウトとなった2人です。ロビンソンは序盤つまずきましたが格下相手に点数を少しずつ伸ばし現在6点。対するブロディは調子は悪くないもの得点3点と伸びません。序盤は静かな立ち上がりとなりますが、ロビンソンは意外にパワーでも互角に渡り合いペースを握らせません。

ブロディのキングコングキックをロビンソンは両手でキャッチし、なんとブロディにアッパーカット!流石に不穏な空気が流れだします。ロビンソンは得意のダブルアームスープレックスの体制に入りますが、ブロディは直ぐに手を払いのけ打たせようとしません。ブロディにひとさし指を突き刺し何やら抗議するロビンソン、両者組み合っても延々もみあいになるばかり、館内も辛らつなヤジが飛び交います。
もはや喧嘩マッチ突入モードかと思われましたが、この日より特別レフリーとして招かれたルー・テーズが両者を大きな声で一喝!ブロディの表情は強張ったままですが、ロビンソンはやや落ち着きを取り戻します。

すると突如、ロビンソンはブロディに突進!しかしブロディはショルダースルーでロビンソンを場外に放り出します。するとレフリーのテーズは躊躇いもなく速攻の10カウント!ブロディのリングアウト勝ちとなります。あわやシュートマッチになりかけましたが、テーズの機転に救われた一戦でした。
セミは馬場対鶴田の師弟対決!日テレから派遣された松根新社長の後ろ盾で(?)鶴田エース路線をひた走るジャンボ。師匠越えを果たすには絶好のタイミングです。しかし手の内を知り尽くした両者にとって双方中々決定打を打てずあっという間に20分が経過します。

先に動いたのは馬場。カウンターの水平チョップ、パイルドライバー、16文キックで追い込みます。しかし体力に勝る鶴田は22分過ぎから反撃!ジャンピング―ニーパットを皮切りに、サイドスープレックス、ダイビングボディアタックを経てついにバックドロップを放つもロープ際だった為惜しくもカウント2!
しかし鶴田はめげずに自らロープに走ってのフライングボディシザースドロップを狙いますが馬場にかわされトップロープに喉を打ち付けてしまいます。悶絶する鶴田は場外転落。場外戦となりますが、馬場は鶴田にジャンピング脳天から竹割を放ち鶴田が膝をついた瞬間リングイン。リングアウトで勝利を得るのです。
師匠越えどころかまさかのリングアウト負け!鶴田はマットをバンバン叩きながら悔しがります。しかし馬場は鶴田に手を差し出し、両者握手。馬場はしてやったりの表情。鶴田はしきりに首をひねります。時代が巻戻ってしまった、そう思いたくなる結末でした。
そしてメインは因縁の対決のテリー対ハンセン!テリーファンのチアガール達の黄色い歓声とおっさんファンの怒号が入り乱れます。序盤はテリーが軽いフットワークを見せパンチ・エルボーを効果的に打ち込みます。しかし体力に勝るハンセンが徐々に挽回。
テリーがダウンしているシーンが多くなり、ハンセンはそんなテリーの頭部に容赦なくニーを叩き込みます。場外の鉄柱攻撃で額を割られたテリーは大流血!テリーの傷口を見ようとテーズが近寄りますが、ハンセンは明らかな故意のタックル!テーズはトップロープ越しに場外に転落します。

無放地帯となったリング上。ハンセンはブルロープを持ち出しテリーの首に巻き付けます。そしてそのままブルロープをもってマット上を引きずり回す!血まみれのテリーは泡を吹きながら足をバタバタさせ痙攣!女性ファンが絶叫!テレビ中継席では実況の倉持アナが「やめてくれ~!テリーは牛じゃないんだ~!」と叫ぶ!
正にテリーの命が尽きる!と誰もが思った瞬間!リング下に走って表れた2人の影!なんとインドの民族衣装を着たタイガー・ジェット・シンとジャージ姿の上田馬之助でした。2人はこん棒と竹刀を持ち、ハンセンではなくエプロンで半失神状態のテリーに襲い掛かります。
まさかの乱入者に固まるハンセン。その際レフリーのテーズが息を吹き返しカムバック!テーズは「シン・上田がハンセンの助太刀をした」と判断しゴングを要請します。なんとハンセンの反則負け!どよめく館内!思わぬ裁定に激怒したハンセンはテーズのシャツをつかみ場外に放り投げます。

収まらぬハンセンは若手の越中・三沢・川田を捕まえラリアットの3連発!テキサスロングホーンで引き上げていきます。シン・上田は意外にあっさり引き下がり気が付けば控室に消えていました。収まらないのはテリー!両腕をブルブル震わせながら駆けつけたドリーに何やらアピールします。
そしてコーナーポストに上り「シン!サッポロ!××××!(ぶっ殺してやる!?)と絶叫します。更に「アイム、チャンピオン!」と咆哮!公式戦がある札幌でシンに恨みを晴らす!そしてこのリーグ戦は必ず優勝する!そう言いたかったのでしょう。不完全決着でしたがハプニングの連続に大阪のファンは大騒ぎでした。
しかし病欠のシン及び上田はなぜ会場に姿を現したのか?東京スポーツの門奈記者が逃走したシン・上田を追うと控室前で何かを水で飲むアピール。そしてシンが何やらまくしたてるのを上田が通訳します。曰く
「全日本は客が入ってほしくて、3シリーズ連続で俺を呼んだ。そりゃあ、コンディションも崩すだろう。日本の医者に診てもらったが全然日本の薬が効かないので休むことにしたが、シン家に代々伝わるインド産の秘薬を持参しているのを思いして服用したら、一気に熱が収まったので会場に来てやった」とウソぶきます。
しかし門奈記者は「それなら試合をすればいいんじゃないですか?」と突っ込みます。すると上田はシンに何やら耳打ち。シンの顔が一気に鬼の表情になり「ハッタリハタマタ!」と叫ぶや門奈記者を殴りつけます。シンの暴挙に失神した門奈記者は菅原と冬木の肩を借りて医務室に運ばれて行きました。

いかかでしたか?リーグ戦折り返し点である、大阪府立体育館までの大妄想!次回はシリーズ天王山の東京体育館大会と、大ハプニングに見舞われる最終戦・京都府立体育館等の妄想になりますw。優勝はテリーか?鶴田か?ハンセンか?ブロディか?もしくは馬場の巻き返しなるか?
次回をお楽しみに!それでは、また。
リーグ戦星取表 ※大阪大会終了時点
