こんにちは、みやけです。今回は6月25日に77歳のお誕生日を迎えられる沢田研二さんに対し、僭越ながらお祝いの事を述べさせていただきます。現時点(UP時6月21日)少し早いのですが、当日は仕事なものですから。。。

ジュリー、お誕生日おめでとうございます。未だバリバリの現役でおられるのは本当に素晴らしく有難い事です。
私は小学3年の時「勝手にしやがれ」を聴いて以降50年近くファンを続けておりますが、その間「もうファンを止めよう」とか「沢田研二にはがっかりした、失望した」等と思った事は一度も無く、私の心の中で常に”スーパースター・ジュリー”のまま今日に至っている事については感謝する以外ありません。
50年に渡ってその存在、あり方が変わらなかった人は私の両親を含めてもジュリー以外におりません。
先日の長嶋茂雄さんの逝去には私もショックを受けました。思うに、いつまでも特定の人のファンでい続けたとしても、その対象となる人がパフォーマンスを縮小したり、健康的に優れなかったりで、年を重ねるごとに生存確認だけが唯一の楽しみになってしまう事は仕方のない事だと思います。皆人間なのですから。
長嶋さんも現役生活は17年(私は長嶋さんの現役時代は知らないのですが)、しかし闘病生活は20年以上に及びました。それでもミスターなんかはまだ”静”の期間が短かった方だと思います。

しかし、ジュリーは未だ持って精力的にライブ活動を行い、全国を回り、トークも冴えに冴え、定期的にバンドの変更も試み、自分のペースを崩さずファンを楽しませているのですから本当に凄いと思います。しかも、何度も言わせていただきますが
77歳ですよ!
縁起でもない事を敢えて言いますが、身内に高齢者がいた場合、医療従事者や介護の方から「75歳を過ぎたなら、特に持病が無かったとしても、いつどこで不測の事態が起こったとしても何の不思議もない」という話は聞かれたことがあると思います。私も両親がその年になった際はそのような説明を受けました。
その状況下でのこの健在ぶり!ジュリーは12~13年前くらいのライブでは「75歳くらいまでは歌いたいが、それ以降は厳しいかも」みたいなことをおっしゃられていたと思います。そりゃあ、もちろん全盛時に比べれば声の出る幅は狭まっているかも知れませんが、それでも「渚のラブレター」や「あなたへの愛」という高音を連呼する歌に敢えてチャレンジするこの心意気!セトリを見るだけでジュリーのやる気が分かるというものです。
ライブの全国ツアーも今年いっぱいまでびっしり詰まっており、おしゃべりも元気!危なっかしい部分は感じられないので後3,4年は十分行けるのでは?などと勝手に期待してしまいます。ジュリーが如何に自分のパフォーマンスをキープするために日々精進し、努力を重ねているのか、私の想像できる範囲ははるかに超えているかとは思いますが、改めて感謝したいと思う訳です。
まあ、私の月並みな言葉はこれくらいにしてちょっと企画めいた事を行いたいと思います。この回のブログを書くに至って「せっかくの誕生日なのだからジュリーの笑顔の画像を全体的に使いたい!」と思い、色々探したのです。
その中の1枚が上の画像なのですが、意外にジュリーのレコードジャケットって自然な笑顔の画像が少ない!どちらかと言えば「下から訴えるように見つめる」か「やや横を向き遠くを見つめる」パターンが多かった気がします。まあ、元々「元気一杯!」を売りにしているキャラではないですしね。

そして思い返せば、レコード・CDのシングルジャケットでジュリーの笑顔が写っている作品ってどれがあったろうか?と思ったわけです。意外とその代表作が浮かんでこない。。。以下は「ジュリーの笑顔が溢れるシングル曲のジャケット」を選んでみました。
ただですね、70~80年代の歌謡曲のジャケットって、ジュリーだけでなく「満面の笑みで正面を見つめている」画像が多いように感じてしまうのですが、意外とそうでもないのですよ。その曲のイメージというものもあるのでしょうけど、意外と歌い手が思いつめたような深刻な表情がジャケットになっているものも多かったりもします。

そしてですね、ジュリーの場合、「笑顔」といっても「微笑みかける」もしくは「妖しくにやける」表情が結構多かったりもするのです。これを「笑顔」という範疇に入れていいのか、、、ちょっと考えたのですが、、、まあいいでしょう。リリースの年順に並べてみたいと思います。
① 白い部屋

まず最初に挙げるこの曲、ラストは怒涛の高音熱唱が印象的な曲です。ただしかしこの表情が笑顔の範疇にはいるのか?とも思いますが、、、レモンの酸っぱさを表現しただけともとられますね(笑)
ただし、シングルデビュー以降、ジャケットの表情は「うつろ、もしくは何かに追い詰められるジュリー」という表情が主体だったのですね。しかし「許されない愛」から「危険なふたり」「時の過ぎゆくままに」という大ヒットを飛ばしてタレントとして安定期に入り、撮る側からは「もっといろいろな表情をさせてみたい」と思われるようになったのかな?とも思います。
② 巴里にひとり

フランスおよびイギリスでも同時リリースされた曲ですが、このカットは自然でいいですね!口角も上がっているし、男前の人の王道の笑顔という感じで。明確な笑顔1作目となるとこちらになるのかな?と思います。
しかし当時のレコードジャケットを見れば、当時はやりのロゴというか字体、レイアウトが良く分かってそれだけでも楽しいのですよね。
③ ウインクでさよなら

こちらも「笑顔」というにはややトリッキーかなあと思います。ウインクですからねえ。。。この曲は「ジュリーのパーマ」という点と「歌唱中にウインク」というパフォーマンスを大々的に売り出していたように思えます。ヒットスタジオ等の動画を見る限りは。
ただ、あまり評判が良くなかったのでしょうか、パーマはまだ曲がヒットしている最中にやめちゃってましたね。まあ、似合ってないとは言いませんが、元々の基盤が素晴らしいのだから髪型が目立つとバランスが悪くなる気がしますね。
ジャケットデザインもかなり凝っていて時代感のあるサイケな感じですが、ちょっとピンとこない感じがします。
④ メモリーズ

シングル曲としての認知度が低いこの曲。ライブでもほとんど歌われることが無いようです。「勝手にしやがれ」と「憎みきれないろくでなし」の間という凄い時期のリリースなのですが。。。ただし個人的には好きな曲でしてよく聞いてますよ。若い頃のジュリーの包み込むような優しそうな声がいいですね!
ただしジャケットの写真についてはなんか硬いというか、自然な感じではないですね。「なんでこの写真なんだろう。」と正直思います。
⑤ カサブランカ ダンディ

笑顔、、、というかちょっと不敵な笑みなんですよね(笑)この表情は。ジュリーにしか似合わないキザな笑顔だと思います。これは考え抜かれたジャケットのデザインだと思うのですが、ジュリーの顔はもうちょっとアップの方が良かったのではないかと思います。少し加工してますよね。
あと、「曲の正装」がシングルジャケットになったのはこの”カサダン”が初めてではないでしょうか?「憎みきれない」なんか曲の正装とは真逆なジャケット写真だし、「勝手にしやがれ」「サムライ」「LOVE」も違いますもんね。「ダーリング」はジャケットの衣装パターンもあったような。。。これ以降も「TOKIO」「BADチューニング」「酒場」「チェックイン」も正装とは違う衣装がジャケットになっていますね。
⑥ OH!ギャル

「ギャル、ギャル、、、」と連呼しているのですが、ジャケットはジュリーが6種類のスポーツに挑戦する、というレイアウトになっています。特に女装したショットはありません。すべてまじめに取り組んでおり?笑顔はないかなあ、、、と思っていたら。。。

1人2役の野球パターンにおいて、キャッチャー役のジュリーの表情!、、、これって笑顔では!なんと言うか、、、「いい球キターッ!」的な歓喜の笑顔なんでしょうかね「KENJI SAWADA」のロゴの具合が時代を感じさせます。
⑦ TOKIO

「ブルロープ抱えて空を飛ぶジュリー」のイメージが強いTOKIOのジャケットですが、、、、よく見ると笑みを浮かべてますねえ。でも良い笑顔っぽいんのでもう少し顔を大きく映せばいいのに、と当時も思いましたよ。
ちょうどこの頃はこんな感じのゴテゴテの背景というかレイアウトが流行っていた頃ですね。、
アルバムでは同じバックで、ジュリーは人造人間みたいになっていましたが、シングルではこの衣装。実は最初のコスチューム案はこのスタイルだったのですが、直近で加瀬さんのアイデアで電飾&パラシュートに変更された、と聞きましたが。。。
⑧ おまえがパラダイス

前作「酒場でDABADA」のジャケットでは同じように頬杖をついたカットでしたが、次にリリースしたこの「おまえがパラダイス」では全く同じポーズですがイメージの違う正反対の雰囲気に仕上がっています。
無精ひげを生やし目を閉じ自堕落な雰囲気でしたがこの曲では一転!セピアっぽいピンクをバックに柔らかに微笑むジュリー!口角の上がり具合、瞳孔の美しさも含めていい笑顔ですよね!
アルバム「G.S I LOVE YOU」は布陣も含めて名曲ぞろいで私のお気に入りのアルバムです。「おまえがパラダイス」もパフォーマンスの派手さを含めて大変魅力的な曲だったのですが、なんで大ヒットしなかったのでしょうか?全員集合でも志村さんと熱唱してたのが印象的でしたが。。。。
⑨ 渡り鳥 はぐれ鳥

事実上「ナベプロのジュリー」としては最後となった曲ですね。(アマポーラはテレビではほとんど歌われていない)ここでのジュリーは「何か言いたげにニヤッと微笑む」という笑顔を見せてくれています。
この当時の状況を考えるとなんとなく自虐的な笑顔に見えるのは私だけでしょうか。。。しかしジュリーって白と黒のツートンのコーデがホント似合うと思うんですよね。
⑩ 灰とダイヤモンド

「これを笑顔と呼んでいいのか!」と最初思いましたが、しかし後ろを向いている、尚且つ横顔とはいえ明らかに笑っている!私も最初見逃しており「笑顔11連発」でずっと文を書いていました。(笑)
しかしこの笑顔、結構いい感じなのでないかと察せられます。色々あってレコード会社を変わり、約半年の休養期間を経ての再出発の最初のシングルジャケットですから、この構図にも何か意味があったのかな?と思う訳です。
なんだか雑草地のような荒れ果てた?場所で黒に固めた衣装で吹っ切れたような感じで笑顔で歩くジュリー。楽しそうに何かを叫んでいるようにも思えます。「おれはこれからこうやって生きていくんだ!」という意思表示も見えるのですよね。
⑪ 女神

「女神」。「女性を神々しく思う」男性サイド観点の歌でありながら、自らもソバージュヘアをかけ女装する、という不思議な曲でした。ただし短髪の時よりずっと似合っていると思ったのですが、この時期はリリース曲の実績がいまいちだったこともあって、あんまりヘアスタイルの事も話題にならなかった印象があります。
更に女性の乳房を模った衣装を身に着けていましたが、なんか見ている方が気恥ずかしかったですね。その時私は既に20歳を超えていましたが(笑)
ここでは「うつむき加減で照れ笑いするジュリー」という事になるのかと思いますが、もっと別のイメージのショットを狙っていたが、たまたま取れた印象的なカットが良かったのでそのままジャケットに使った、という感じがしなくもないです。
⑫ そのキスがほしい

いよいよ最後の笑顔となる訳ですが、「そのキスが欲しい」!この笑顔が最も良い!そう思いますね。国籍不明の?派手な女性といちゃつくジュリー。でも冷たくするでもなく割と女性に身を任せている雰囲気がなんか新鮮だと思います。
割とジュリーって、”孤高を”一つの売りにしてきたきらいがあると思うのですよ。バンドメンバーと一緒に写った写真は結構ありますが、単体の写真の場合”ひとり”を凄く強調したカットが多い。でもこの頃はもう「独自路線」を歩み始めたころであり、ジャケット写真にも「遊び心」が感じられる気がします。
もう”スーパースター・ジュリー”という括りには売りだす側が(本人ではなく)こだわらなくなってっ来ていたのかな?と思うのです。
いずれにしてもジュリーの人間的魅力が良く表現されているこのジャケット、私的にはこれが1番ですね!ジュリーファンにも色々あるかと思いますが、私としてはジュリーが笑っている顔を見ると心からホッとするのですよね。
この曲以降、ジュリーの笑顔のジャケット写真というのは無くなりましたし、それどころか数年後にはご自身の顔を掲載すること自体無くなってしまいました。色々とご本人の考えがあるかとは思うのですが、その時その時の表現者のお顔というのは、見る側のその時の想いを掘り起こすきっかけになるので、少し残念だな、とも思います。
できれば、サプライズ的に最後の最後で新曲をリリース、今のジュリーの笑顔を見たいな、と思ってやみません。
今日はこんなところです。繰り返しになりますがこんなにも長い間ジュリーのお誕生日をお祝いできること自体幸せなことだな、とつくづく思います。この1,2年の色々な有名人がお亡くなりになられたり、急にその業界から去っていくのを見ると、なおの事そう思います。
逆に、ジュリーは今・現時点でも生きていて楽しいだろうな、と思うのです。自分のやりたいことをやっていますから。
それでは、また。