ビートたけし!理系と文系の二刀流で天下を取った男

こんにちは、みやけです。

今回はビートたけしさんについて書いてみたいと思います。私は「ビートたけしのオールナイトニッポン」を1年目から聴いている生粋のたけし信者!たけしさんと同じ時代を過ごせたこと、特に自分が最も感受性の強い時代に出会えた事は本当に有難いことだと感謝しています。今回はたけしさんへの今の想いを綴ってみました。

12月3日に放送された「まつもtoなかい」のゲストはビートたけしとEXILE・hiroさんでした。まっちゃんとたけしさんが絡むのは久しぶりでしたね。(ワイドナショー?もしくは水曜日?以来?)私としては松っちゃんの顔がいつになく強ばって眉間にしわを寄せた表情が印象的でした。(最近のトーク番組では頬がゆるゆる)SNS上の若い人の感想はもっと違ったものがあったようです。

結構見られた意見として「たけしがあんなに論理的にしゃべる人とは思わなかった」という。。。私たちの世代にはたけしさんと言えば論客のイメージですが、若者の印象としては外国から表彰されてトロフィー貰って照れている老人、もしくは被り物を被ってお道化ている大御所、、、そんな感じなのかも知れません。たけしさんはずいぶん前から老害扱いされているのは承知してはいますが、時代は更にそれを通り越しているのかも知れません。

それにしても興味深い1時間でした。ここ近年のたけしさんのヘアスタイルはなんだか鳳啓介さんみたいな坊ちゃん刈りでいまいちピンとこなかったのですが、久しぶりにオールバックにしていたのは中々感動モノでした。たけしさんと言えばオールバックですよ!やはり。

かなり久々にたけしさんのトークを聴きましたが、奇数と偶数の数の話になり「俺算数が好きだからそんな事ばかり考えるんだよ」という話を聞き、「相変わらずだなあ」と思ったものです。オールナイトニッポンでもよく「小学校・中学校の算数の教科書を取り寄せて問題を解いてる」なって真面目に話していましたよね。

私は人間の分類のタイプとして「文系脳」と「理系脳」という分け方をよく考えます。

明治大学工学部出身のたけしさんは明らかに「理系脳」です、算数だけでなく天文学への造詣も深く、そこを踏まえた科学的な感覚が普通の芸人とは一線を引いた孤高な感じがあるのですね。しかし小説や脚本も書くたけしさんは「文系脳」の人でもあるのですよ。これが凄い!「文系」「理系」それぞれ高いレベルでの感性を持っているのです。このタイプの人はそうそういるもんでない!ピッチャーとバッターの二刀流どころか、野球とサッカー、いやいや、将棋と野球で同時にトップを取るぐらい異質の存在なんです。

たけしさんが「天才」と称され、(多分に自らですがw)全盛時は多くの信者を作り、今でも崇拝されている理由はこの部分が大きいと思います。芸人さんだってたいていどちらかの分類に分けられるものです。松っちゃんなんかは完全に文系脳ですね。一つの事象に対してどう見方を変えた言葉で表現する事に凄いこだわりがあります。

理系脳のタレントと聞いて(私が勝手に決めつけているだけですが)思い浮かぶのが、かまいたちの山内さん

笑い飯の西田さんといったところでしょうか。。

文系脳の芸人さんは、何かのコメントで爆笑を取った際、自分も笑いながらさらに効果的なコメントを上乗せしてぶち込もうとするものです。よりその状況に合った「ワード」を更に入れたくなるのです。その逆に理系のタレントは自身のコメントで周囲の爆笑を取った際でも自身は真面目な顔をしており、「次は逆にこの状況下で真逆のコメントをぶち込めばその対比で爆笑を取れるはず」と冷静に考えたりするのです。たけしさんが番組で語った振り子の理論ですね。

言葉の魅力よりも、計算に頭が行くタイプです。山内くんも西田くんも舞台の上の全員が爆笑している場面であまりみんなと一緒に笑っていない。そしてあのコロチキ・ナダルも結構理系脳のタイプではないかと思っています。ナダル君の場合、その独特な感性故「皆がなぜ笑っているのか分からない」という部分があるのだとは思いますが。。。

彼もいわば「ポンコツ芸人」の一端しかしではあるのですが、しかし中々侮れない一面がかなりある。コントはきちんとできるし演技も結構うまい。そして彼独特の毒舌についてもそれなりに筋が通っている部分がある。あなりに情を挟まない身もふたもない内容だから叩かれますけどね。

私的には彼もまた理系脳の人間であり、キツイ言葉ながらも皆が薄々思ってい事を情を挟まずに代弁してくれるからそれなりに評価があるのだと思います。

話をたけしさんにもどします。たけしさんはこの「理系脳」と「文系脳」の部分をうまく交差させることで長らく芸能界のトップの座に君臨できたのだと思います。番組中の振り子の話ではないですが、話題になる際内容が前回のパターンとは異なる場合が多いので賛否両論あれど人を飽きさせない。

番組中、中居君が「松本さんは最近スキャンダルがないけど、たけしさんは定期的にスキャンダルがある」と指摘していましたが、これについてはなるほどな~、と思いました。独立の件であったり、離婚・再婚の話題であったり、何らかの形で人の注意を集めていますね。本人が望んでいたものではないですが、TBS前襲撃事件なんてのもありましたね。

いずれにしても今回のたけしさんのトークは全盛時をほうふつとさせるものでとても嬉しかったです。近年のたけしさんについては「モゴモゴ話して何を言っているか分からない」「感覚が今のご時世とずれてきている」「新しい奥さんにこき使われて痛々しい」等というネガティブな評価が追いのは承知しています。

正直私もそう思います(笑)

でも、いいんです。衰えるのは仕方ないんです。たけしさんも松っちゃんも「お笑いの例えの瞬発力はどんなに頑張っても40歳まで。」と力説してきました。2人ともその年を遥か超えても自分なりに自分のお笑いにこだわっているのは頭が下がります。ジーさんになってフガフガのたけしさんをきちんと看取ってあげるのもたけし信者の勤めではないかと思います。

私がたけしさんのオールナイトニッポンを初めて聞いたのは、開始1年目の夏でした。なんとたけしさんは風邪で欠席でした。その後のたけしさんのドタキャン列伝を考えると象徴的な一夜でした(笑)。放送中、深夜にもかかわらず番組スタッフがたけしさんのお見舞いに自宅まで出かけると、当時の奥様が応対し「主人なら飲みに出かけましたけど」という返しがあるというオチ付きでした(笑)。

その日はピンチヒッターで登場したきよし師匠のトーク(これが結構面白かった!)、そして過去の放送のリピートがオンエアされましたが、それでも腹を抱えて笑いました。以降、最終回まで、たまには寝入ってしまい聞き逃すことはありましたが、基本的に毎週視聴していました。私は開始2年目から高校生になり、野球部に入り忙しい毎日を送るようになりました。

毎日帰宅は21時頃。食事を取って風呂に入り、適当に翌日の準備(宿題等)を済ますとあっという間に23時になっており、その時点ではヘロヘロで一刻も早く寝たいのですが、それでも歯を食いしばって毎週木曜深夜一時にニッポン放送にチャンネルを合わせていたものです。キツイ高校生活の3年間なんでそんなことを続けられたのか?今では絶対に無理です。

野球の調子が上がらなかったり、テストの成績が悪かったりすると「でも俺には毎週木曜オールナイトを聴かねばならぬから」というわけの分からない言訳を自分にしていたものでした(笑)まあ、それはそうと、それほどまでの魅力がたけしさんにはあったのです。中高の野球生活も私のよき思い出ですが、たけしさんのトークを聴けたことも私に取って素晴らしい思い出なのです。

なので、いくら老いて時代に取り残されようと私はたけしさんへの感謝を忘れません。いや、別に時代なんて関係ないんです。70を過ぎて時代に付いていこうとすること自体が間違いですよ!色々な機能が衰えるのですから今の時代を担う人たちから邪魔になるだけです。

70を過ぎたら、、、、ジュリーみたいに自分の周りに集まってくれる人たちにメッセージを話せばいいんです。それで充分です。

たけしさん、いつまでもお元気でいてください。

最後に1曲!たけしさんの問題作!「信じあうことは」

それでは、また。

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