勝手にしやがれ IN さいたまスーパーアリーナ ☆老いというのに照れてただけだよ☆ ~沢田研二~

こんにちは、みやけです。今回は沢田研二さんの昨年のバースディライブブルーレイ鑑賞企画第4回目です。

今回は名曲「勝手にしやがれ」を中心に色々と書いていきたいと思います。

ジュリーの代表曲であるこの曲。私がジュリーファンになったきっかけもこの曲なんです。実にありきたりな、、、しかし実は曲を聞いて気にいったから、という訳でなく微妙な流れからなのです。

この曲が発売された1977年は私は小学校5年生。ようやく歌謡曲というジャンルを意識してきた頃なのですが、巷にはこれでもかというくらいこの曲が流れていたイメージがあります。売上は100万枚にも届いていないというのは信じられない思いですね。発表から大みそかまでジュリーはずっとこの曲を歌っていた印象があるのですよ!

私も「カッコいい曲だな」と認識はしていましたが、されとてそれほどのめりこんでいたわけではありませんでした。しかしある日の学校での昼休時間、急にクラス内で 「歌謡ショー」的な出しもの?が始まり、クラス一の人気者のK君が「勝手にしやがれ」を全振り付け、帽子投げパフォーマンスも込みで披露したのです。歌唱力は微妙でしたが、、、笑

スポーツ万能、顔も大人びて目がぱっちりのK君は女子から最も好かれていた男でした。しかし彼はずる賢く、人を見て行動を変える一面があるのです。そして私はいじめられる、とまでは行かないのですが、いじられ役。おとなしく人見知りでしたので、K君からはいつも小馬鹿にされていました。

私はK君に反旗を翻す、なんてマネは到底出来ず、できれば避けて暮らしたい煙たい存在でした。しかしK君が「勝手にしやがれ」を歌い女子からキャーキャー言われている光景を目の当たりにして、猛烈に興奮し反発心を感じた覚えがあります。

その時私は「歌なら勝てるのでは?」と訳の分からない理屈でK君の鼻を明かそうと考えたのです。K君はパフォーマンス重視で歌っていたので、歌は二の次の間がありましたから、、、、という事で、私は「勝手にしやがれ」が流れるテレビ番組をせっせと調達し、暇さえあれば一緒に歌い練習するようになったのです。まだ我が家にはステレオはありませんでしたから、テレビ番組でジュリーが歌う瞬間を心待ちにして、出てきて歌うとハモルのです。

そうしていくうちにジュリーへの興味が湧きだし、次の曲の「サムライ」「ダーリング」と追い始めたのです。細かいことを言えば「勝手に~」の次の曲は「憎みきれないろくでなし」なのですが、「年末という事か「勝手に~」ばかりが流れていた印象があります。

結局のところ、移り気なK君は他の事に興味が移ってしまい、それなりに?「勝手にしやがれ」を会得した私との歌唱対決は実現する事も無かったのですが(笑)、以来そんなことはどうでもよくなり、半裸で歌ったり、指をくわえてみたり、お酒を含んで霧吹きパフォーマンスを行うジュリーの魅力に私ははまっていくのです。

2年連続受賞を狙ったレコード大賞をピンクレディーに持って行かれた時は本当に悔しかった!最優秀歌唱賞の発表の際のジュリーの「あちゃ~、、、これかよ!」という表情(大賞と歌唱賞の同時受賞は当時不可)今でも忘れられません!(笑)

私の少年時代の話が長くなってしまいましたが、「勝手にしやがれ」については、そのピーク時を実体験し、それから50年近い間、ファンからも世間からも「ジュリーの代表曲」と認知され続けてきたのは本当にうれしく思います。

昨年のバースディライブでもしっかり披露してくれてました。しかしこのブログの第一回で書いたように、声量は以前とそれほど変わらないのですが、息継ぎや高音を伸ばす部分でやや苦しそうに歌っている部分があります。

「愛まで待てない」「TOKIO」ではそんな表情の印象が残らないので、やはり「勝手に~」はハードな曲なんでしょう。歌ってみるとサビの部分は「せめて~少しは、、」のあたりから息継ぎを入れる間もなく一気に最後まで行くのでそこが一番の見せどころでもあり、難しくもある部分かな?と思います。

しかしですね、ブルーレイが出回ってくるとジュリーのファンでもない世間一般の人たちの目に今のジュリーの容姿、生歌を確認できることとなり、案の定というか酷評するコメントがSNS等でもちらほらみられるようになりました。

体形についてはもうファンも言われることに慣れてしまっている部分がありますが、今回はすっかりおじいちゃんとなっている容姿の部分と、更には歌唱力の部分も劣化しただのなんだの、、、ジュリーは10年近く販売動画を出していなかったので、今回一気に感想が流れで出した感があります。

体形・容姿については、名前を出すのは申し訳ないのですが、年齢が近い矢沢永吉さんや郷ひろみさん、彼らのストイックな生き方で見た目をキープしているのにジュリーのあの見た目はどうなんだ?という指摘は以前から聞かれます。

おそらくそんなことを言うのは永ちゃんや郷さんのファンでない人たちだと思うのですが、態々普段興味のない人についてパッと見ただけの知識でSNSで悪口を言ったとしても、それに賛同してくれる人は同じような心がさもしい人たちしかいないだろうに。。。と可哀そうに思えます。

あくまで私の独断なのですが、ジュリーは野に下って以来、ただただ自分がやりたいように生きているのですよ。「こうしたら世間は驚くはず」とか「これでちょっといい印象をもってもらおう」とか、、そんなことを全く考えていない、とまでは言いませんが、それはほどほどにして、自分がやりたいことを捻じ、それをねじ曲げてまで歌手活動を続けようとはしていない様に見えます。

容姿を保ったり、いつまでもきらびやかにいるのはそれなりに自分に負荷がかかると思います。”1等賞”時代のジュリーは自分い負荷をかけまくって突っ走ってきたので、今はなるべく自分に優しくしようとしているのではないかと思います。

「自分がやれる範囲の事を背一杯やろう!」という感じで。前にも書きましたが今回のライブの衣装で、靴が運動靴ぽかったことは自分にとっては衝撃であり、うならせるものがありました。本来であるなら記念ライブの衣装は見た目重視のギンギンであると思うのですが、ジュリーは動きやすさを重視したのだ、と私は勝手に思っています。その代わり歌に全力を尽くす、と。

とにかくジュリーにはブレがない!だからファンもついてくる!誠実な生き方の魅力は、ありきたりな世間の一般的な評価よりも尊い!老いたってちょっと照れながら一生懸命歌えばカッコつけたっていいじゃないですか!

50年間「勝手にしやがれ」を「大事な歌」として聞くことが出来た事に感謝しつつこれから少しでもまた聞ければいいなと思います。

それでは、また。

ジュリーは一生懸命
TOKIO IN さいたまスーパーアリーナ ~沢田研二 

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