ノワだけはガチ! 発達障害とパーソナリティ障害について

こんにちは、みやけです。今回はメンタルケアについて書きたいと思います。このブログではエンターテイメント系の話ばかり書いていますが、一応私も民間とはいえ資格を持つカウンセラーですのでこういう話も少しは書きたいのです。ただしかし私見が多い内容となっています。ご了承ください。

主となるテーマは、ここ2週間くらい芸能ニュースにてマイナスな話題を振りまいている”あのおねーさん”の話です。この件についていつもまでも”あのおねーさん”を叩き続けるのはそれもまたいじめではないか?という意見もあります。

その意見も分からなくはないのですが、しかし、”あのおねーさん”についての過去の言動や今回報道されている情報(真偽が定かでないものも多々ありますが)を目にする都度、この人の「攻撃性・残虐性が極めて高く、立ち回りも上手ないいじめっ子体質」が凄く感じられるのです。

私は子供の頃、凄いいじめにあったという事は無かったのですが、成熟が遅かったため、3,4人仲間が集まると常に馬鹿にされがちな、いわゆる”イジラレ役”でした。ですのでどちらかと言えばいじめられる側の気持ちはわかります。

私レベルの者でさえ今回の”あのおねーさん”のやり口についてはビンビンと”こいつはヤバい奴”感が伝わってくるのですから、過去深刻ないじめを受けた側にとっては公共の電波で延々それと同様の行動を取り続けた”あのおねーさん”については何か強い言葉で責めたくなる気持ちは凄く分ります。

私自身、彼女のみならず彼女を放置してきたテレビ局の関係者には強い憤りを感じていました。色々と推測されてはいますが、ギャラが安いのと、大物司会者やゲストに変な人が傍若無人に突っかかっていく構図が面白かったんでしょうね。自分じゃ言えないから。結局そのような安易な思考がテレビの凋落に拍車をかけているのだと思いますが。。

ですので、このブログについても今回の騒動をテーマにした内容でかなり筆を進めていたのですが、被害者サイドから「解決したのでこれ以上話題を広げないでほしい」旨の発言があったので、今まで書いたものは全てゴミ箱行きにしました。

ただしかし、今回の一件で、加害者側である”あのおねーさん”について「おそらく多動症の発達障害だろう、もしくはアスペであり、あんなのを人前に出すな!」的な意見がかなり見られました。個人的な意見として「発達障害」という病気が世間一般に認知されるようになってきたのは良いことだと思うのですが、その逆この病気に対して間違った認識が広まってしまう傾向も見られます。

明確な数値までは提示できませんが、発達障害の症例は増えていると言われ、それに該当するとされる当人、親御さんたちは多くの方が苦慮されていると思います。ただしかし発達障害と言っても色々な種類があり、またその度合いもかなりの範囲があるのです。

正直なところ、社会生活・学生生活送っている多くの方々は大なり小なりの発達障害の傾向を有している事は珍しくありません。私自身のかなり近い所にもその手の方はいらっしゃいます。そして自覚されている方、無自覚な方それぞれが色々と悩みながら社会に喰らいついていっているのです。

私がこの回のブログで何より言いたいのは、「社会から浮いている人=発達障害」という表現が最近、特にネットではかなり垣間見られるようになって来たことを憂慮し、中途半端な医学知識で見も知らぬ人に発達障害の負のレッテルを貼って傷つけてもらいたくない、そう思ったからです。

更に言うと、”あのおねーさん”を見て発達障害の人とは私はあまり思わないのです。

あくまで私個人の見解なのですが、”あのおねーさん”は若干の発達障害の傾向は有しているかもしれないが、あの規範意識の低さ、共感能力の欠如、憎悪の感情の異様な強さを考えると、複数のパーソナリティ障害を有している、と考える方がしっくりきます。

ただここで、発達障害ならよくて、パーソナリティ障害ならダメ、とかそのような話をしたいのではないのです。”あのおねーさん”に負のレッテルが貼られるのは仕方のない事ですが、発達障害=あのおねーさんという図式になってしまうのが嫌なのですよ。

では、発達障害、およびパーソナリティ障害はどういう症状なのか?少し説明したいと思います。

まず発達障害です。発達障害は、脳の働き方の違いにより、物事のとらえかたや行動のパターンに違いがあり、そのために日常生活に支障のある状態のこと指します。発達障害は「体内でセロトニンの分泌物が少ないので精神が不安定になる」という研究結果があります。※他にも原因の指摘は有。

セロトニンはドーパミン((喜びや快楽を生み出す神経伝達物質)やノルアドレナリン(恐怖・驚きを生み出す神経伝達物質)の分泌を体内でコントロールする役割があり、これが不足すると不安定な精神状態になるわけです。

そしてセロトニンの不足は他の精神状態の不安定さも生み出す可能性があるのですが、ここでは発達障害について書いてみます。発達障害は以下のような症状に分類されます。

① 自閉スペクトラム症

言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。また、特定のことに強い関心をもつ、こだわりが強い、感覚が過敏であるといった特徴を持ち合わせます。

② 注意欠如・多動症

発達年齢から期待される水準に比べて、学校、家庭、職場などの複数の場面で、落ち着きがない、待てない、注意が持続しにくいといった特性が見られます。

③ 限局性学習症

全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難が認められる状態をいいます。

④ 吃音

滑らかに話すことができないという状態をいいます。

”あのおねーさん”については②については当てはまる部分もありそうですが、①については、共感力はかなり低そうですが、自分を表現することについてはむしろ普通の人より卓越した能力を持っている気がします。この部分が私が「違う」と感じる部分です。

ちなみにこの方ではないですが、芸人やミュージシャンの人で九九等の計算が細かくできない人がいますよね?それを面白がってバラエティ番組でいじっているシーンをよく見かけます。これあたりは本人が演技しているわけでなければ③のタイプではないかと思うのです。

まあ、この件については自分の持ちネタ的に積極的にやっているのかもしれませんが、私的にはどうも嫌ですね。何らかのきっかけで精神科を受診し、「発達障害=病気だ」と診断されたら急にやめるのでしょうか?

そうなんです、発達障害は病気なのです。神経伝達物質の分泌不足という。ですので、治療によって回復可能です。しかし脳神経が絡む病気はまず判断に時間がかかりますし、服薬したとしても即完治とはなかなかいきません。いろいろな治療を試すことになるので時間がかかります。

とにかく「何かが欠落した人」ではないのです!分泌物がうまく出ていないのです。私はインスリンの分泌をうまくコントロールできていない糖尿病患者ですが、それと同じですよ。

そしてパーソナリティ障害の説明です。パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする状況の人が診断される事が多いです。

かなりザックリ言うと、パーソナリティ障害は「疾患」というより「個人の性格」と捉えられることが多いのです。(※諸説あり)そしてパーソナリティ障害には、他の精神疾患を引き起こす性質があります。それらの精神疾患が前面に出ることが多いことから、パーソナリティ障害は、背後から悪影響を及ぼす黒幕のような障害とも言えます。(医学的にはパーソナリティ障害は精神疾患であると認定)

原因はかなり細かくなるので断言するのは避けますが、何か決定的に神経伝達物質が不足しているというわけではなく、大多数の人から見れば極端な性格を有しているのです。

パーソナリティ障害は以下のように分類されます。

クラスターA(奇異な認知・感情・行動や閉じこもりがちな性質)

① 猜疑性パーソナリティ障害 ~ 不信と猜疑心。十分な根拠がないのに他者が自分を利用する・危害を加える・騙すと疑う。

② シゾイドパーソナリティ障害 ~ 他者に対する無関心。他者からの賞賛に対して無関心。更に自身が喜びを感じたり、楽しいと思えるような行動がほとんどない。

③ 統合失調型パーソナリティ障害 ~ 奇妙または風変わりな思考と行動。妄想的思考。

クラスターB(感情面の激しい混乱と他者を巻き込む)

① 反社会性パーソナリティ障害 ~ 社会的無責任、他人の軽視、欺瞞、自分の利益を得るための他人の操作

② 境界性パーソナリティ障害 ~ 心の中の空虚さ、人に見捨てられることへの恐れ、不安定な人間関係、感情や衝動的行動をコントロールすることの問題。自殺の素振り、自傷行動を繰り返す。

③ 演技性パーソナリティ障害 ~ 人の注意を引きたい欲求と劇的な行動。浅はかで表層的かつ変化の乏しい感情表現。

④ 自己愛性パーソナリティ障害 ~ 賞賛されたいという欲求、共感性の欠如、および自分の価値についての過大評価。共感性が欠如しており、他者の感情を理解しようとせず、それに気づこうともしない。

クラスターC (不安や恐怖心が強い)

① 回避性パーソナリティ障害 ~ 拒絶される恐れによる対人接触の回避。他者から好かれているという確信がない限り、他者と対人関係を構築しようとしない。

② 依存性パーソナリティ障害 ~ 服従と依存(面倒をみてもらいたいという欲求による)。日常生活のほぼ全てに渡って他者に責任を取ってもらう事を必要とする。

③ 強迫性パーソナリティ障害 ~ 完全主義、柔軟性のなさ、頑固さ。趣味や遊び、友人関係を犠牲にしてまで、仕事や活動の生産性・効率性の追求に過剰にのめりこむが、現実的にはその必要性に明確な理由はない。

机上での推測ではありますが、、、

こうやって並べてみると、”あのおねーさん”については、クラスターA及びCにはあまり当てはまらないが、Bについては①~④の全てを有しているように思えるのです。ですので、私の印象としては彼女は「発達障害」ではなく「複数のパターンを有しているパーソナリティ障害の人」に思えます。

更に個人的見解ですが、発達障害はどちらかと言うと受け身であり、自分がなぜ人と違うのか悩んでいるパターンが多いが、パーソナリティ障害はかなり攻撃的であり、「なぜ自分の考えについて周囲は分かろうとしないのか?」と思い怒っている印象です。

おそらく職場や学校、身内の中にも一定数いらっしゃったりする場合が多いですが、こういう人はアグレッシブな故、何かと周囲が振り回されることが多く、誠意を持って対応すればするほど疲れ果ててしまう、というパターンが多いかと思います。

”あのおねーさん”については他者の気持ちが分からないのでピュアな(被害者の)人の「金メダル云々」という発言は、「そんなことを思うはずがない!嘘ばかり言って好感度高めようと思って!」と突っかかり、他者に指摘されるまで、その投稿の”ヤバさ”が理解できなかったのではないかと思うのです。

このような書き方をすると「発達障害=善」「パーソナリティ障害=悪」という印象を持ってしまうかも知れません。そんなつもりはないのですが、最初に申したように近年「変な人」を「発達障害」で区切って、雑に表現してしまう嫌いが多い様に思えたので、私の分類を提示したかっただけです。

今日はこんなところです。それでは、また。

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